フィンジア
プランテルの会社が新しい育毛剤を発売
M字ハゲといえば「薬用プランテル」といわれるほど、売れている薬用プランテルです。
薄毛に悩むひとから支持を受けているだけでなく、薬用プランテルは、2015年4月にモンドセレクションを受賞しました。
モンドセレクション(Monde Selection)というのは、1961年にベルギー政府と当時のEC(ヨーロッパ共同体)が設立した、
食品等の品評を行う世界的に権威のある機関です。当初は菓子などを中心とした食品の品質向上を目的として始まったのですが、現在では食品以外の洗剤や化粧品なども対象とし審査が行われているのです。
ユーピーエス社が新製品を発売
その薬用プランテルを販売しているユーピーエス社が新たに新製品を発売しました。
ユーピエス社は、毛髪再生医学を研究している会社で、自然由来成分をベースにした育毛剤やアンチエイジング製品を発売していますが、
新発売された育毛剤は、FINJIA(フィンジア)という製品です。
この新製品ファンジアの特徴は、販売ページにも書いてありますように、
- キャピキシル 5%配合
- ミノキシジル誘導体(ピディオキシジル) 2%配合
- カプサイシン配合
というものですが、“限界濃度”というのは、有効成分であるキャピキシルとビディオキシジルを“限界濃度まで配合”したというこのようです。
フィンジアは1本でプロペシアとリアップの両方の効果が期待できる
と言うことで、さらに性機能に関する副作用や頭皮に対する副作用もないということにあるようです。
少し長くなりますが、詳しく説明していきたいと思います。
① フィンジアのキャピキシルはM字ハゲに有効
キャピキシル“限界濃度まで配合”したというのがセールスポイントですが、キャピキシルとは何なのでしょうか?
キャピキシルはアカツメクサ花エキス
キャピキシルをWikipediaで調べてみると、
LUCAS MEYER COSMETICS社(カナダ)で開発された化粧品原料。『アカツメクサ花エキス』と『アセチルテトラペプチド』を含む複数の成分によって構成されている。アカツメクサは、別名レッドクローバーとも呼ばれ、欧州では伝承薬として受け継がれていた歴史もある。アカツメクサに含まれるビオカニンA(イソフラボンの一種)は、ジヒドロテストステロン(DHT)の生成を促す5αリダクターゼを抑制すると報告されている。また、アセチルテトラペプチドは4つのアミノ酸により構成されており、細胞外の超分子構造体である細胞外マトリックスの産生を助ける効果が期待される。
ということで、簡単にまとめますと、
- カナダのルーカス・メイヤー社という化粧品会社が開発した育毛成分
- レッドクローバー・エキス(アカツメクサ花エキス)とアセチルテトラペプチドなどの成分からなる
- レッドクローバー・エキスはAGAの原因であるDHTの産生を抑制する作用がある
- アセチルテトラペプチドには細胞外マトリックス産生を促進する作用がある
ということです。
特に、3、4が育毛成分として重要なポイントです。
レッドクローバー・エキスはAGAの原因であるDHTの産生を抑制する
AGAを抑制えるには、DHTの産生を抑制する必要があることは貴方も良くご存じだと思います。
男性ホルモンであるテストステロンは、5α-リダクターゼという酵素によりジヒドロテストステロン(DHT)という強力な男性ホルモンに変換されるのですが、DHTが毛根部に作用すると育毛を抑えてしまうのです。これが、AGAの原因の大きな一つなのです。
AGAに効果があるといわれる育毛剤や、そしてAGA治療薬であるプロペシアも5α-リダクターゼ抑制作用があります。
プロペシアには性機能に対する副作用がある
AGAを抑えるには医療用医薬品であるプロペシアが一番有効です。
しかし、問題は副作用です。
国内のプロペシアの添付文書には性機能に関する副作用が、1~5%の頻度で起きることが明記されています。
- 性欲減退(リビドー減退)
- 勃起不全
- 射精障害
国内では、「多くは気のせい」とか「わずか5%にすぎない」と無視されている傾向がありますが、アメリカやヨーロッパでは、Post PROPESIA syndrome として、プロペシアの服用を中止しても副作用が解消されないとして大きな問題になっています。
このサイトではプロペシアの副作用について詳しく紹介していますので参考にしてください。
フィンジアやプランテルには性機能に対する副作用がない
プランテルは植物エキスでできていますが、その中のヒオウギにはイソフラボンという成分が含まれ5α-リダクターゼ抑制作用があることは多くの科学論文で報告されています。
フィンジアにはヒオウギエキスに加えて、アカツメクサ花エキスが加えられており、「ヒオウギエキス」+「アカツメクサ花エキス」でより強力にAGAの原因である5α-リダクターゼを抑制するのです。
フィンジアの5α-リダクターゼ抑制はプランテルよりパワーアップされた
② フィンジアのピディオキシジルはリアップと同じ効果
次に、“限界濃度まで配合”されているピディオキシジルです。
ピィオキシジルと聞いて何かを思い浮かべる方もおられるかも知れません、、、
ピィオキシジル、、、オキシジル、、、ミノキシジル!
そうです、ピィオキシジルはミノキシジルと同じ有効成分なのです。「ミノキシジル誘導体」
ミノキシジルといえば、「大正製薬のリアップ」ですね。
リアップは国内で最も売れている一般医薬品の育毛剤ですが、有効成分はミノキシジルなのです。
ミノキシジレは、
- 頭皮の血行を促進する
- 頭髪の成長因子の分泌を促進する
という効果によって育毛を促進するのです。
フィンジアのピオキシジルにはミノキシジルの副作用がない
ピオキシジルは国内ではまだ余り知られていないのですが、育毛剤の開発が盛んな韓国ではピオキシジルを使った育毛剤が開発されています。
ピディオキシジルとミノキシジルは同じ作用ですが、ミノキシジルの欠点を改良した成分で、
- ミノキシジルのような頭皮の発赤や痒みが出ない
- ミノキシジルより頭皮の浸透性が高い
とミノキシジルよりも安全性が高いのです。
国内で、キャピキシルを配合した育毛剤は4製品くらいありますが、
キャピキシルとピディオキシジルの両方が配合されている育毛剤は、ボストンスカルプエッセンスとフィンジアだけです。
ボストンスカルプエッセンスは、キャピキシル5%、ピディオキシジルが1.5%で、フィンジアは両成分を“限界濃度”まで配合しているのです。
③ フィンジアを購入してみた
プランテルを使っている私も、早速購入してみました。
プランテルと同様に、宅急便で届き、箱には内容物については記載されていません。
空箱?と思うほど軽かったのですが、、、
フィンジアは思ったほど小さいですね。50mlとプランテルの1/3の容量です。
ボトルと一緒に説明書も入っていますが内容は販売ページとほぼ同じ内容でした。
プッシュ式で、プランテルと同じです。
「臭いは無臭」と書いているサイトもありますが、それは購入していないヒトが書いています。
臭いは、アルコール臭がかなりします!、しかし、数分で飛んでしまえば無臭ですが、、、
本当はアルコールは添加されていない方が好ましいのですが、“限界濃度”まで配合するには仕方のないことかも知れません。
まだ、1ヶ月半しか使っていませんので、効果は実感できていません。
価格は9,800円と、プランテルの6,980円とに比べて3,000円(1日100円)ほどやや高めですが、
1本で、「プロペシア」と「リアップ」の2つの効果が期待できて性機能の副作用がない
ということで、とりあえず満足しています。
一番重要なことは、
フィンジアは1本でプロペシアとリアップの両方の効果が期待できる
6ヵ月は使ってみよう!
プランテルもファンジアも上に書きましたようにその有効性については科学的根拠がはっきりしています。
しかし、
- 3週間で髪にハリやコシがでてきた
- 1ヵ月で薄毛が目立たなくなった
ということはあり得ません。
髪の毛は1日に0.3~0.4ミリ、1ヵ月に1センチしか伸びません。
M字ハゲの医療用医薬品のプロペシアでさえ、有効性を確認するまで6ヵ月もかかっています。
リアップの使用説明書にも、有効性は4ヵ月使用後から認められると明記されています。
育毛剤の効果を実感するまでには、4ヵ月~6ヵ月は絶対にかかるのです。
最近の科学では、毛母細胞を活性化させ髪の毛の成長をさらに促進することは可能だといわれていますが、毛母細胞の細胞分裂を余りに活性化すると癌化するのだそうです。
私は、まずは1本購入し、2本目から『定期購入コース』に切り替えました。
初めて購入するのに『定期購入コース』を申し込むには抵抗があるでしょうが、全額返金制度は定期購入コースにも適用されようですから、定期購入コースの方が経済的かも知れません。