もうすぐ梅雨時。
梅雨時は湿度が高く肌には良い季節なのですが、ヘアスタイルがくずれやすく
梅雨は女性には苦手な時期かもしれませんね。
ドライヤーは薄毛の原因になりますか?
濡れたままにする方が頭皮に良くないと聞いたことがあります。
どうなんでしょうか?
質問者と同様に、ドライヤーが薄毛の原因になるのではないかと心配している人がたくさんいます。
ドライヤーは髪の毛に悪いのか
答えは、、、
髪の毛は蛋白質で作られています。
卵も蛋白質の塊ですが、お湯に入れたらどうなるでしょう、、、ゆで卵になります。
ゆで卵は、卵の蛋白質が熱で変性して固まったものです。
ドライヤーの高熱を長時間にわたって髪の毛にあてることは良いとはいえません。
通常の蛋白質の凝固は58℃からはじまり60℃前後で凝固し、68℃から分水作用(水分が抜ける)が始まるといわれています。
実際には、体内の蛋白質が変質し、元に戻らなくなってしまう温度は約42℃といわれています。インフルエンザなどの高熱で脳がダメージを受けてしまうことは小さな子供によく見られることです。
髪の毛は身体の他の部分の蛋白質に比べてやや熱には強いのですが、それでも髪を構成している蛋白質のケラチンはおよそ70℃で破壊されます。
熱で破壊されたキューティクルはもう元に戻ることはありません。
ドライヤーの温度は何度だか知っていますか?
ドライヤーの温風の温度は、一般的には100~110度程度です。
JIS(日本工業規格)の規定では、室温が30度で吹き出し口から3センチところの温度が140度以下と決められています。
いかがでしょうか、、、
ドライヤーの熱でキューティクルが痛み、髪の毛が枝毛や切れ毛や細く弱くなっていってしまうと、抜け毛や薄毛の原因となってしまうのです。
ドライヤーをかけると、当然頭皮にも熱が加わります。
頭皮の直ぐ下には髪の毛を作り出す毛母細胞と毛乳頭細胞がありますから高い温度を長時間頭皮に当てることはこれらの細胞にダメージ与えることになります。
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ドライヤーは使わない方が良いのか
ドライヤーの高熱を髪に当てることは良くないことはお分かりいただけたでしょうか。
それでは、髪を洗った後はそのままにしておいた方が良いのでしょうか、、、
髪を洗った後、濡れたままにしておくことは良くありません。
洗髪した後の髪は水分を含んでいます。
水分を含んでいる髪の毛は、キューティクルが立っている(キューティクルが開いた)状態です。
髪の毛のキューティクルは、髪の毛全体を包んでいる膜とか皮の様なものです。
キューティクルは、湿度によって開いたり閉じたりし、湿度が多い(濡れたる)時には開き、湿度が低い(乾燥した)時には閉じています。
キューティクルは、湿度によって呼吸するように、開いて水分を取り、周りが乾いてくると、閉じて乾燥を防ごうとしているのです。
髪の毛が濡れた状態ではキューティクルが開いて立っており、非常に剥がれやい状態なのです。
ですから、髪の毛が濡れたままの状態で長い時間を過ごすこと、自然乾燥は髪に良くないことだといえます。
また、寒い時期などに髪が濡れて状態でいると、頭皮の熱が奪われ、頭皮の温度が下がり血行不良になってしまう可能性も大きいのです。
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正しいドライヤーの当て方
洗髪後には、
- ドライヤーの高熱は髪の毛に良くない
- 自然乾燥は髪の毛に良くない
ではどうすれば良いのか?
ドライヤーで手早く乾燥させることなのですが、
そのコツは、
① ある程度水分を取ってからドライヤーをかける
ドライヤーをかける前に、しっかりとタオルで髪の水分を拭くことが大切です。
しかし、キューティクルが開いていますから、ごしごしと擦ってはいけません。また、タオルは毛の根元から毛先に動かして下さい。逆方向ではキューティクルをはぎ取ってしまうことになります。
② ダライヤーを髪の毛や頭皮に近づけすぎないこと
上にも書きましたように、ドライヤーの吹き出し口の温度は100℃にもなりますが、キューティクルは70℃で破壊されてしまいます。
また、頭皮に高温を当てると皮下の毛母細胞や毛乳頭細胞がダメージを受け髪の成長に悪影響を与えてしまいます
ドライヤーは髪の毛や頭皮から10cm以上離し、余り強風にしないで適度な風の強さを保って下さい。
③ 乾かしすぎないこと
完全に乾かしてしまうことは、髪の毛の水分も頭皮の水分も奪って、髪の毛や頭皮にダメージを与えてしまいます。
最新式のドライヤーは髪の毛に優しい
最近は高機能のドライヤーが販売されています。
遠赤外線やイオンを使ったドライヤーや、両方を併せ持ったドライヤーです。
遠赤外線式ドライヤー
円赤外線で乾かすので、髪の毛を傷めず、手早く乾燥させることが出来ます。
イオン方式ドライヤー
マイナスイオンを放出するドライヤーで、ドライヤーのイオンユニットから発生したマイナスイオンを帯びた微細な水分子がキューティクルの隙間から毛髪内部に浸透して潤いを与え、プラスの静電気を中和することで髪の表面をコートし水分率が維持することができます。
高価なドライヤーを購入しなくても従来のドライヤーでも充分です。
- 高温にしない
- 長時間かけない
- 近づけすぎない
の3点を守って、熱をかけすぎないことが大事なのです。
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