日本毛髪科学協会の認定講師で毛髪診断士の けんぞう です。
今日もご覧になっていただきありありがとうございます。
今日も科学的根拠に基づいた育毛関連の情報をお届けしたいと思います。
はじめに
リンス、コンディショナー、トリートメントの違いを知っていますか?
先日、「ノンシリコンシャンプー」と「シリコンシャンプー」の効果についていろいろ調べてみましたが、読んでいただいたでしょうか?。
その中で、
- 「ノンシリコンシャンプーで洗髪した後」に
- 「シリコン配合のトリートメントを使う」
という記載があったんです。
ほとんどの方は、
シャンプーの後に、「リンス」や「トリートメント」を使っているかと思いますが、
「リンス」と「コンディショナー」、「トリートメント」ってなにが違うの?と疑問を感じたのです。
あなたは、これらの違いを分かって使っていますか?
リンス、コンディショナー、トリートメントの違い
分からないことがあったら、まずはWikipediaですね。
今日ではリンスをコンディショナーと呼ぶメーカーも多く、厳密な区別はないが、石鹼シャンプー用のリンスに比べてコンディショナーのほうが毛髪保護という点に特化している。 Wikipedia
と書いてあります。
最初は「リンス」と呼ばれていたのですが、最近では「コンディショナー」と呼ばれるようになったようですね。
販売会社でも、リンス、コンディショナーとまちまちですが、
販売会社ではどのように区別しているのでしょうか?
メーカー | リンス | コンディショナー | トリートメント |
資生堂 | 髪に滑らかさを与え、髪が乾いた後も、滑らかさと艶を持続させる製品 | リンスと同じ | リンスよりも効果的に水分・油分を補い、髪のダメージが気になる方におすすめの製品 |
花王 | 髪表面に皮膜を作り、滑りを良くする製品 | リンスと同じ | 髪表面から浸透して髪の状態を内側から整える製品 |
ライオン | 毛髪表面に吸着し、髪の滑りを良くする製品 | リンスと同じ | 毛髪内部に浸透して内部から髪の状態を整える製品 |
P&G | 商品なし | 髪表面を滑らか、指や櫛の通りを良くし、髪をダメージから髪を守る製品 | コンディショナーの機能を強化した製品 |
少なくとも、国内のメーカーでは、
リンス = コンディショナー
なんですね。
トリートメント = やや強いリンスで髪の内部まで浸透する
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どうしてリンスを使う必要があるのか
そもそも「リンス」とは英語のrinseで、「すすぐ」という意味なのです。
では、シャンプーで洗髪した後にどうしてリンスを使う必要があるのでしょうか?
昔のシャンプーは石鹸に近くアルカリ性が強かったので、洗髪後にキューティクルを保護するため、
アルカリ性を中和する目的でクエン酸などの酸性水溶液ですすぐ必要があったことから由来しているんだそうです。
現在のシャンプーは弱アルカリ性ですから中和する必要がないのですが、髪の表面をつややかに保つ成分が含まれているので、本来のリンスとは意味合いが異なっているのですね、、、。
「髪の表面をつややかに保つ」ための製品は、
英語では「ヘアコンディショナー(hair conditioner)」が一般的な呼び方なんだそうです。
ですから、外資系のP&Gではリンスがなく、コンディショナーなんですね。
ちなみに、欧州企業のユニリーバーでもリンスはなく、コンディショナーでした。
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トリートメントは使うべきか
リンス(コンディショナー)は髪を滑らかにし、つややかにしてくれますし、ドライヤーの熱から保護する作用もありますから、使った方が良いですね。まあ、ほとんどの方が使っているでしょうし、リンスインシャンプーというのもありますから、、、。
リンス(コンディショナー)は髪表面のキューティクルに付着して髪を保護、トリートメントは髪の内部のコルテックスに浸透して髪を保護する、というのがメーカー側の説明です。
資生堂、花王、ライオン、いずれのホームページでも、「傷んだ髪には」、「髪にダメージのあるときには」とのことですから、毎回使う必要はないようです。
いずれにしても、
トリートメント = 補修
ですから、トリートメントだけでは髪の健康を取り戻せないのです。
トリートメントにお金をかけるのであれば、髪に良い食べ物をたくさん摂って、髪の健康を取り戻した方が良いようです。
詳しく見る >> 髪の良い食べ物は「まごわやさしい」
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