円形脱毛症の新らしい治療薬が承認された

日本毛髪科学協会の認定講師で毛髪診断士の けんぞう です。

今日もご覧になっていただきありがとうございます。

今日も科学的根拠に基づいた育毛関連の情報をお届けしたいと思います。

 

はじめに

円形脱毛症の患者数は、

アメリカの統計では全人口の0.1~0.2%に見られると言われており、

この統計に基づくと国内の患者数は25万人程度ということになるのですが、

実際には100万人近くの人が円形脱毛症に悩んでいると見られています。

 

円形脱毛症の新薬の有効性が確認

 

円形脱毛症の治療では、

  • 抗アレルギー薬
  • ステロイド薬

などが使われていますが、これと言った特効薬がない現状でしたが、

アメリカで円形脱毛症の新薬が承認され、

日本でも間もなく承認される見込みです。

 

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円形脱毛症の新薬がアメリカで承認された

アメリカでは毎年30万人余りが円形脱毛症を発症するといわれています。

6月13日、

アメリカの食品医薬品局(FDA)は、

イーライリリー社の円形脱毛症の経口治療薬を承認しました。

FDA Approves Historic Alopecia Treatment by Eli Lilly, Incyte

The Food and Drug Administration on Monday approved the first systemic treatment for alopecia areata, an autoimmune disorder that causes hair loss and affects more than 300,000 people in the US each year.

 

     詳しく読む ⇒ Bloomberg L.P.

 

FDAは、アメリカの製薬会社イーライリリーはインサイト社とがオルミエントの商品名で販売しているバリシチニブが、

重症の円形脱毛症の患者を対象にした二つの大規模臨床試験において、

服用36週間後に、約40%の患者でについて、著しい症状改善が認められたとし、

円形脱毛症の適応での使用を許可したのです。

 

 

オルミエントは、既に関節リウマチの治療薬として承認されていますが、

円形脱毛症を適応とした第3相臨床試験で、1日1回4mgを服用した患者群において、

毛髪が再生し脱毛範囲が縮小した患者の割合がプラセボ群より約3割多かったとして、

円形脱毛症の適応追加に向けた開発で画期的治療薬の指定を受けていたのです。

 

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円形脱毛症の新薬はリウマチやアトピーの治療薬として承認

今回アメリカで円形脱毛症の新薬として承認されたのは、

  • 商品名 :  オルミエント
  • 一般名 :  バリシチニブ(Baricitinib)

という薬品で、

薬効分類名は ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害剤といわれるものです。

 

開発販売会社はイーライリリーという製薬会社で、

国内でも日本イーライリリーによって販売されています。

 

 

オルミエントの国内で承認されている適応症は、

  • 関節リウマチ(2017 年7 月3日承認)
  • アトピー性皮膚炎(2020年12月25日承認)

ですが、

 

厚生労働省は5月30日に薬食審医薬品第二部会を開催し、

日本イーライリリーのJAK阻害薬オルミエント錠についての円形脱毛症の効能追加について審議されており、

間もなく円形脱毛症での適応追加が承認されるとみられています。

 

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まとめ

今回アメリカで円形脱毛症の治療薬として承認されたのは選択的JAK1及びJAK2阻害薬というもので、

自己免疫疾患の病因となるJAK依存性サイトカインを抑制する薬です。

円形脱毛症の原因はストレスだと思われがちですが、

円形脱毛症の原因はストレスなどに誘引される自己免疫疾患なのです。

円形脱毛症にはこれと言った治療薬がなかったのですが間もなく国内でも画期的な治療薬が登場する見込みです。

 

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