日本毛髪科学協会の認定講師で毛髪診断士の けんぞう です。
今日もご覧になっていただきありありがとうございます。
今日も科学的根拠に基づいた育毛関連の情報をお届けしたいと思います。
目次
はじめに
40代の女性ではどうしても薄毛が目立つようになるのですが、
今日は、
40代女性のための育毛剤の選び方
について書いて見たいと思います。
それはホルモンバランスの変化に原因があるのですが、
ドラッグストアーなどで「育毛」、「発毛」などの文字を目にすると、どうしても手に取ってしまいます。
しかし、箱の裏やボトルの下部に小さな文字で説明が書かれているだけで、何がどう違い、
発毛にどのような作用が有るのかなど、良く分かりません、、、
そこで、貴女のために、「育毛剤の選び方」をまとめてみました。
髪が抜けた原因を知る
薄毛やハゲといっても様々な原因があります。
また、女性と男性では異なる原因もあります。
男性の場合には、男性ホルモンによる脱毛(男性型脱毛症、AGA)が一般的ですが、女性の場合には分娩、閉経などの女性ホルモンの変動による、女性特有の脱毛があります。
また、40代女性では、お子さん受験があったり、ご主人の仕事の重積も多く、心労が絶えなかったりストレスや睡眠不足などが原因で薄毛になることも多いのです。
薄毛対策を考えるときに、ご自分の生活の変化なども考えてみてください。
40代女性の薄毛はホルモンバランスの変化によるものが多い
40代になると、卵巣機能が低下し、女性ホルモンの分泌が減少してきます。
さらに、40代後半になると多くの女性で閉経しますので、女性ホルモン量が急激に減少します。
40代女性における薄毛の原因は、この女性ホルモンの急激な低下が原因の場合が多いのです。
閉経に伴って、更年期障害がみられます。
更年期障害には、
全身的な症状
ほてり(顔がほてる)、のぼせ(顔がのぼせる)、動悸、脈が早まる、多汗(大量の汗)、めまい、肥満、やせ、むくみ(むくむ)、冷え
運動器官系の症状
肩こり、腰痛、手足のしびれ
精神的症状
イライラ、不安、うつ、神経質、睡眠障害、意欲低下
生殖器系の症状
月経異常、不正出血
消化器系の症状
吐き気、嘔吐、食欲不振
などがあるのですが、
薄毛もこのような更年期障害の一つと考えられます。
40代後半からほとんどの女性で更年期障害が見られますが、更年期障害は生涯続きますか?
それと同じことで、薄毛もやがては回復するのです。
しかし、適切な処置をとれば、薄毛はより早く回復します。
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市販の育毛剤はほとんどが医薬部外品
ドラッグストアーや通販で売られている育毛剤のほとんどは医薬部外品といわれるののです。
医薬部外品とは、医薬品ほど効果が顕著ではないものの、効果が穏やかで副作用がないとして厚生労働省に承認されたものです。
医薬品として販売するためには長期にわたる有効性の試験やの安全性試験が要求されることから、医薬部外品として開発されているのですが、有効性については厚生労働省に承認しているのですから安心です。
なお、化粧品については、効能や効果を宣伝してはいけないことになっています。
医薬部外品は効能効果が保証されている育毛剤です。
薄毛、抜け毛の育毛剤を選ぶ時には、必ず『医薬部外品』の記載を確認して購入してください。
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育毛剤の効果による分類
医薬部外品の育毛剤にも様々な作用が有りますが、大きく分けて次の4つに分けられます。
血行促進タイプ
女性の薄毛の人のほとんどに当てはまるのが「頭皮の血行不良」です。
女性ホルモンであるエストロゲンには血管拡張作用が有るのですが、40代の女性では分泌が減少することから血管が収縮傾向にあり、冷え性などの原因にもなるのですが、頭皮の血行も悪くなり髪の毛の成長も悪くなるのです。
血管の拡張の有効性成分としては、トウガラシの成分であるカプサイシン、生姜のショウキョウチンキ、センブリエキス、ニンニクエキス、サンショウなどがあります。
医薬品の「リアップ」の有効成分であるミノキシジルも血管拡張作用が有ります。
男性ホルモン抑制タイプ
男性型脱毛症は男性ホルモンであるテストステロンが5α-リダクターゼという酵素によってジヒドロテストステロン(DHT)というホルモン変化し、DHTが髪の毛の成長を抑制することが大きな原因です。
40代女性の薄毛も、女性男性型脱毛症といわれ、DHTによる髪の毛の成長抑制が原因の一つです。
閉経によって男性ホルモンが増えるわけではありませんが、女性ホルモンが減ることによって男性ホルモンとの比率が変化するモルモンの乱れにより髪の毛の成長が抑制されてしまうのです。
5α-リダクターゼ抑制による男性ホルモン抑制は、女性ホルモンであるエチニルエストラジオールやジエチルスチルベステロールなどが使われます。
天然成分としては、イソフラボン、ヒオウギエキス、ノコギリヤシエキスなどが使われます。
毛母細胞活性化タイプ
髪の毛は毛根部にある毛母細胞の細胞分裂によって生み出され、毛乳頭細胞からの刺激によって成長します。
毛乳頭細胞からは、FGF-7、IFG-1、VEGFなどのサイトカインといわれるホルモンを分泌し髪の毛を成長させます。
頭皮の血行が悪くなると、毛母細胞や毛乳頭細胞に充分な酸素や栄養素が届かなく、髪の毛の成長が悪くなります。
また、加齢により毛母細胞や毛乳頭細胞が老化し、髪の毛の成長が悪くなります。
毛母細胞活性化タイプの育毛剤は、FGF-7、IFG-1、VEGFなどの作用を有する植物エキスや、毛乳頭細胞のFGF-7、IFG-1、VEGFなどの分泌を促進させる成分を含む育毛剤です。
頭皮環境整備タイプ
毛根部にある皮脂腺は皮脂を分泌し、頭皮の乾燥を防いだり、髪の毛の表面のキューティクルを保護する作用を有していますが、過剰に分泌されると毛根を詰まらせたり、微生物が繁殖し炎症を起こさせたりします。
また、皮脂分泌が悪いと頭皮が乾燥し、フケが発生します。
頭皮環境を守るタイプの育毛剤では皮脂の分泌を抑えたり、頭皮の乾燥を抑えたりしますが、直接発毛を促す作用はないと思って良いでしょう。
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40代女性にお勧めの育毛剤
育毛剤のタイプは大別して上の4つに分けられますが、ドラッグストアーには多量の育毛剤やシャンプーが並んでおり、どれがどのような作用を有するのか見分けが付きません。
そこで、多くの育毛剤を比較し、40代女性にお勧めの育毛剤を選んでみました。
比較検討したした育毛剤は、アンジェリン、マイナチュレ、M-1育毛ミスト、ポリピアEX、リリイジュ、カランサ、柑気桜、利尻ヘアエッセンス、育毛プランテル、フエリーローゼエッセンス、ローヤルヘアー、、、など22種類です。
40代女性にお勧めの育毛剤
商品名 | M-1育毛ミスト |
薬用プランテル |
タイプ | 毛母細胞刺激 | ホルモン抑制 |
定価 (安値) |
12,000円 (9,800円) |
9,800円 (6,980円) |
容量 (使用日数) |
200ml (60日) |
150ml (50日) |
容器 | スプレー | スプレー |
育毛促進作用 | FGF-10による毛母細胞活性化 | 5α-リダクターゼ抑制作用 |
有効成分 | 加水分解酵母エキス | ヒオウギエキス |
香料 添加物 |
なし | なし |
返金保障 | あり | あり |
特記事項 | 発毛のマイクロセンサー理論は世界毛髪研究会議で最優秀賞を受賞した | ヒオウギに含まれるイソフラボンが5α-リダクターゼを抑制するが、この作用は科学的にも証明されている |
育毛剤を選ぶコツ
上に挙げましたオススメを参考にしていただければ幸いですが、最後に、ご自分で育毛剤を選ぶコツをお教えします。
- 自分の脱毛症状にあった育毛剤を選ぶ
- 育毛理論に基づいた育毛剤を選ぶ
- 使用上の注意をよく読んで守ること
- 少なくても半年間は使い続ける
ということです。
また、このサイトでは、
- 育毛剤だけに頼らない
- 髪の毛によい食べ物を摂り髪の毛の健康を守る
- 頭皮環境(生活も含め)を整備する
ということで薄毛を改善することを目標にしています。
特に、40歳代の女性では更年期を迎えることから、身体の健康を保つことが一番重要です。
身体を健康に保てば、薄毛は自然と回復するのです。
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