日本毛髪科学協会の認定講師で毛髪診断士の けんぞう です。
今日もご覧になっていただきありありがとうございます。
今日も科学的根拠に基づいた育毛関連の情報をお届けしたいと思います。
目次
はじめに
先日、ヘアケアの業界紙を読んでいたのですが、
オニオンオイルの世界市場は、2020年に4,020万ドルに達し、2030年には1億1,260万ドルに達する
との記事を見つけました。
4,020万ドルとは4億6,000万円、1億1,260万ドルとは13億円ということですが、
ヘアケア市場でこれほどの規模を持つオニオンオイルって何だ!
オニオンオイルには育毛効果があるのか?
ヘアケアの業界紙を読んでいて目にとまったのが、
Onion Oil Market by Nature (Conventional and Organic), End User (Men and Women), and Distribution Channel (Specialty Store, Supermarket/Hypermarket, Online Store, and Others): Global Opportunity Analysis and Industry Forecast, 2021-2030
オニオンオイルの世界市場は、2020年には4,020万米ドル規模に達し、
2021年から2030年にかけて市場は10.9%のCAGRで成長し、
2030年には1億1,260万米ドル規模に達すると予測されている。
ということです。
オニオンオイルって玉ねぎオイルですよね?
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オニオンオイルには育毛効果がある
ヘアケア市場でこれほどの市場規模をもつオニオンオイルって何なんだ?
調べてみると、
オニオンオイルはヘアオイルの一種で、
- 育毛
- 発毛促進
- 血行促進
- 抜け毛の抑制
- 毛根の全体的な健康維持
- 切れ毛の抑制
などの作用が有り「薄毛の治療などに使用される」とのことです。
そして、
- 毛髪に関する問題の増加
- 老人人口の増加
- オニオンオイルの有効性に関する意識の高まり
などがオニオンオイル市場を後押ししているのだそうです。
育毛に効果があるオニオンオイルは、
- 専門店
- スーパーマーケット
- 薬局
- オンラインショップ
など様々な小売店で簡単に入手できることから、最近では気軽に使用されるようになり、
男性がヘアオイルなどを愛用する傾向が強まっていることも、オニオンオイル市場の成長に大きな影響を与えるのだそうです。
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オニオンオイルにはどうして育毛効果があるのか?
Amazonでオニオンオイルを検索すると大部分がドレッシングなどの食用のオニオンオイルなのですが、
海外のメーカーにヘアケア用のオニオンオイルを見つけました。
レッドオニオンオイルエキスを20%含み、
その他にも、
- ヒマワリオイル
- ココナッツオイル
- ホホバオイル
- ビタミンEオイル
など14種類の精油をブレンドしているそうです。
メーカーのサイトで使い方を調べてみると、
オニオンオイルを数滴、頭皮に垂らし、指で頭皮にすり込むようです。
一晩そのままにし、
翌朝に温かいシャワーで洗い流すのですが、
オニオンシャンプーを使うともっと効果的だとのことです。
詳しく見る ⇒ Beard hood
1週間に2、3回程度くり返せば良いとのことです。
赤タマネギに含まれる硫黄が髪を太く強くするそうで、
高濃度エキスが頭皮の奥深くまで浸透して毛根を強化するのだそうです。
この会社はインドのデリーにある会社のようですが、
米国の国立衛生研究所が行なった、
脱毛症を対象にした研究では、
オニオンオイルの6週間の使用で、
被験者の86.9%で髪の毛の成長が確認された
とのことです。
オニオンオイルの育毛効果には科学的根拠があった
上で紹介したヘアケア用のオニオンオイルでは、
「赤タマネギに含まれる硫黄が髪を太く強くする」
と書いていますが、
玉ねぎには、
・アリシン : 血液をサラサラにする
・グルタチオン : 肝機能を高める
・ケルセチン : 高い抗酸化作用で活性酸素を除去する
という成分が含まれています。
赤タマネギに含まれる硫黄が髪を太く強くするというのはアリシンのことでしょう。
アリシンは硫化アリルといわれ硫黄を含んでおり、
玉ねぎ以外にもネギやニンニク、ワサビなどにも含まれている成分で、
血小板が凝固するのを抑制する効果があるり血液をサラサラにしてくれる作用がありますから、
血液がサラサラになれば頭皮まで酸素や栄養が行き渡るようになり、毛母細胞が元気になって発毛育毛効果が期待できるでしょう。
さらに。
アリシンに含まれる硫黄には、髪の成長に必要なコラーゲンとケラチンの生成を促進する働きがあります。
なかでも注目すべきなのがケルセチンです。
ケルセチンは自然界に存在するもっとも強力な抗酸化物質の1つ強力な抗炎症作用と抗酸化作用を持っています。
ケルセチンの抗酸化作用はは体内の活性酸素を取り除いて体のサビを防ぐのですが、
紫外線、ストレス、喫煙などで発生する活性酸素は薄毛の原因なのです。
ロート製薬はワインの成分には育毛効果があると発表していますが、
赤ワインに含まれるポリフェノールには抗酸化作用があることはご存じですよね。
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まとめ
日本ではヘアケアにおいてはなじみがないオニオンオイルですが、
世界的には非常に注目されているようです。
オニオンには、アリシン、ケルセチンという育毛に非常に効果がある成分が含まれているのです。
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