ワインの成分には育毛効果があるとロート製薬が発表

日本毛髪科学協会の認定講師で毛髪診断士の けんぞう です。

今日もご覧になっていただきありありがとうございます。

今日も科学的根拠に基づいた育毛関連の情報をお届けしたいと思います。

はじめに

ロート製薬といえば「目薬の製薬会社」というイメージが強いのですが、

2018年11月にはリアップのジェネリックであるリグロEX5を発売し育毛系にも進出。

リグロEX5のアンバサダーには本田圭佑を起用するなど育毛薬にもかなり力を入れているのです。

そんなロート製薬ですが、

ワインの成分に育毛効果がある

ことを発見したと公表しています。

そして、この成分を育毛剤に応用すると述べているのですが、

ワインには育毛効果があるのでしょうか？

ロート製薬はワインの成分には発毛効果があることを発見

ロート製薬は目薬の会社というイメージが強いのですが、

「人生100年時代への挑戦」をテーマにして、健康寿命の延伸をめざした「再生医療」や健康の源となる「食」についての研究も行っているのです。

さらに1995年からは育毛の研究にも力を入れているのですが、

今年の1月に、

ワインの酸味成分である酒石酸に発毛効果があることを発見したと公表しています。

詳しく見る　⇒　ロート製薬プレスリリース

薄毛の原因の一つには、

通常は3～6年程度もある髪の毛の成長期間が短縮し、髪の毛が完全に成長しきらないうちに脱毛してしまうことなのです。

ロート製薬は、髪の毛の成長期間を正常化する物質を探索している過程において、

ワインの酸味成分である酒石酸に髪の成長因子の産生を促進する作用を発見した

というのです。

具体的には、

1. 酒石酸は結合組織性毛包細胞からのFGF-7産生を促進する
2. 酒石酸は毛乳頭細胞からのVEGF-Aの産生を促進する

ということなのです。

FGFもVEGFも髪の成長促進ホルモンで、

リーブ21はユズに育毛効果を発見したと発表していますし、

ミカンの皮はAGAや薄毛に効果があることも知られています。

ロート製薬はリアップやリグロEX5の主成分であるミノキシジルにはFGFやVEGFなどの産生を促進する作用も発見したと公表しています。

酒石酸は、ブドウ、レモンなど酸味と苦みのある果物に含まれる有機酸といわれる成分で、ワインにも含まれているのです。

酒石酸には、

1. 収斂作用（組織や血管を縮める作用）
2. 皮膚の弱酸性を保つ
3. 微生物の発育阻止効果
4. 皮膚の古い角質の除去する効果

があることが知られ、シャンプーや化粧品などに配合されています。

ロート製薬はされに研究を重ねて育毛剤に応用する考えのようです。

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ワインは薄毛に効果があるのか？

ミカンやユズなど柑橘類のエキスを含んだ育毛剤は多数販売されていますが、

それらの育毛剤の育毛効果は酒石酸による効果なのかもしれません。

では、酒石酸を含むワインには育毛効果があるのでしょうか？

赤ワインにはポリフェノールが豊富に含まれており、体に良いといわれます。

その理由は、ポリフェノールは活性酸素を除去する作用があるからです。

活性酸素は非常に強い酸化作用のある酸素で「体をサビつかせる」として老化の原因なのです。

活性酸素は呼吸で酸素を取り込んだ酸素の一部も活性酸素に変わるのですが、

• 紫外線は薄毛の原因
• タバコは薄毛の原因

でも書きましたように、活性酸素は薄毛の原因なのです。

ワインを飲むと薄毛が治るとの科学的論文は見つかりませんが、

赤ワインには活性酸素を除去することは科学的に明らかになっていますから、

薄毛にも効果があるのかもしれません。

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まとめ

ロート製薬は1995年より毛髪研究を行っていると公表しており、

今回の結果を基に新しい育毛剤を発売する可能性もありますが、

現時点ではロート製薬の育毛剤はリアップのジェネリックであるリグロEX5です。

ロート製薬のリグロEX5の発売は2018年11月で、

リアップのジェネリックとしては2番手ですが、その後ジェネリックの発売が相次ぎ、

現在では下記の様に8種類のジェネリックが発売されています。

ということで、