髪の毛にいい食べ物コンブ
コンブやワカメは髪の毛にいい?
・ ワカメやヒジキを食べると髪の毛が増える!
・ ワカメやヒジキを食べると髪の毛が黒くなる!
とよく言われるのですが、本当なのでしょうか?
目次
海藻類にはヨード、ビタミン、ミネラルがたくさん
特に蛋白質の代謝に関わるヨードをたくさん含むことから、昔から、「ワカメなどの海藻は髪の毛を増やして黒くする」といわれています。
しかし、海藻類だけを大量に摂取したところで髪の毛が多くなったり、髪の毛が黒くなるわけではありません。
ワカメやヒジキに、髪の毛を黒くする色素が含まれているわけでもありません。
ワカメや髪の毛はつややかで、黒々としていることから、その様な連想がされたのではないかいわれています。
ヨード(ヨウ素)は海草に多く含まれる
髪の毛の主成分は、ケラチンという蛋白質でできていて、ケラチンは18種類のアミノ酸でつくられており、海藻類には髪の毛に大切な成分のアミノ酸はほとんど含まれていません。
しかし、海藻類にはミネラルやビタミンが豊富に含まれています。
ビタミンA、ビタミンB1、B2、ビタミンCなどのビタミンやヨード、カルシウム、鉄、リンなどのミネラルが含まれています。
特に、ヨード(ヨウ素)は蛋白質の代謝に欠かせない栄養素です。
海藻類の中には、ヨウ素が含まれていて健康に良いからと、たくさん食べようとする人もいますが、1日に0.1グラム程度を摂取すれば、体には充分だそうです。
ワカメとコンブの違いがわかりますか?
「ワカメ」と「コンブ(昆布)」が違うのは皆さん分かりますが、どのように違うのか分かりますか?
日本人の2人に1人は「ワカメ」と「コンブ」の正確な違いが分からないそうです。
「ワカメ」と「コンブ」は、
「コンブ」は褐藻類(カッソウ)、コンブ科コンブ属に属していますが、「ワカメ」は、褐藻類アイヌワカメ科に属し、同じ海藻ですが、種類は全く異なるのです。
「コンブ」は主に北海道で生産されますが、「ワカメ」は日本全国で生産されています。
コンブは寒い海域でないと生育しないのですが、ワカメは比較的温暖な海域でも生育するのです。
ヌメリでも異なります。「昆布」は水に浸せばヌルヌルしますが、「ワカメ」にはヌメリがありません。
栄養価の点では「昆布」は栄養価が高く、蛋白質、カルシウム、鉄分、ヨウ素、繊維を多く含み、ビタミンA、B2も含まれ、うまみ成分のグルタミン酸を多く含み、出汁に用いられます。
「ワカメ」は栄養価は余り高くなく、低カロリーな食品です。アルギン酸という食物繊維を多く含んでいるため、ダイエットにもよく用いられます。
価格では、「コンブ」は高価な品や高級品が多いですが、「ワカメ」は低価格です。
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ズバリ解決!「違いガイド」に詳しく書いてありますが、まとめると、、、
コンブ | ワカメ | |
科属 | 褐藻類コンブ科 | 褐藻類アイヌワカメ科 |
生産地 | 主に北海道 | 日本各地で生産 |
ヌメリ | ヌルヌルする | ヌメリはない |
栄養素 | 栄養価が高い | 栄養価は低い |
価格 | 高い、高級品も多い | 価格は安い |
特徴 | グルタミン酸が多い | アルギン酸が多い |
海藻類の摂取量が減っている
海藻類を沢山食べると髪の毛が生える、濃くなるなどの言い伝えは、迷信だったようですが、現代の食生活に失われがちなミネラルを取り入れることは非常に重要です。
どんな栄養素も、髪の毛に良い、身体に良いと言われると、ついつい偏って摂取しがちになってしまうと思いますが、食生活ではバランスが一番大切なのです。
食事のバランスを保ちながら、適度な量の海藻類を食べて体にも髪の毛にも良い体を作っていく事が、何よりも大切なのですが、最近は海藻類の摂食量が減っているそうです。
カゴメの統計によりますと、2001年から2009年の比較で、日本人の海藻摂取量はおよそ1/4も減少しているそうです。
コンブには、強いねばりがあり、粘り成分には多くの健康効果が含まれることも明らかになってきました。
コンブやワカメには、ヨウ素やグルタミン酸、カリウム、鉄分、カルシウムなどの多くの栄養素が含まれていますので、努めて摂りようにしたいものです。
フコイダンとアルギン酸
コンブやワカメは昔から日本人が好んで食べてきた食材ですが、最近、コンブやワカメの新たな成分に注目されています。
それは、フコイダンとアルギン酸です。
フコイダンの効果
最近、コンブのフコイダンが注目されています。
フコイダンは、コンブやワカメ、モズクなどの褐藻類の粘質物に多く含まれるヌメリ成分の一つで、食物繊維です。
ワカメやコンブなどの乾燥重量のおよそ4%程度含まれているといわれ、海藻が潮の流れから身を守るための柔軟性を作り出し、また微生物に食べられないようにバリアの役割を果たしていると考えられており、フコイダンは海藻にとって無くてはならないものです。
フコダインは古くから知られていた成分ですが、1996年の「第55回日本癌学会」でフコイダンに抗癌作用があると発表され、テレビや雑誌などでも取り上げられ一躍注目を浴びるようになりました。
その後の研究で、「フコキサンチン」という成分が「正常な細胞には悪影響を与えることなく、癌細胞のみをアポトーシス(細胞の自然崩壊)させる」ということが分かっています。
また、フコダインには、腸管に粘膜を作り、摂取により免疫細胞が活性化され、全身の免疫力を高めること、血圧の上昇を抑えたり、便秘の予防などに効果を発揮すること、胃潰瘍や胃癌などの原因とされる「ピロリ菌」除去作用、消化器系癌に対する抗癌作用などが分かってきました。
アルギン酸の効果
アルギン酸もフコイダンと同じ水溶性食物繊維の一種で、保水力が特徴です。
アルギン酸には、体内に入るとナトリウムと結合し、ナトリウムを体外に排出する働きがあることから、血圧を下げる、高血圧の改善に効果が有ります。
また、アルギン酸は水溶性と不溶性の性質を持ち合わせた食物繊維で、食物が胃から小腸へ移動する早さを遅くすると同時に糖の吸収を穏やかにする働きがあり、血糖値の上昇を抑制したり、体脂肪の蓄積を防ぐ効果、コレステロールを下げる効果、便秘の改善効果などが期待できるとされています。
ラミニンというアミノ酸は一時的に血圧を下げる効果があることが分かっています。
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海藻のM-034に育毛効果がある
髪の毛に対する効果として、海藻から抽出したとするM-034に注目が集まっているようです。
M-034は、フコイダンと同じように、コンブ、ワカメ、モズクなどの褐藻類のネバネバに多く含まれる成分だそうです。
海藻が髪の毛にいいということから、多くの海藻を調査し、北海道日高沖に自生している天然の海藻であるミツイシコンブに有効成分であるM-034を見いだしたのだそうです。
M-034を脱毛した毛に作用すると、毛根上部の活性を上げることが明らかになり、動物実験でも発毛促進効果が確認さたとのことです。
実証1 M-034の添加による培養で外毛根鞘細胞の増殖促進を確認!
M-034の開発目的は、「平均毛髪径の増大」「成長期の延長」「退行期への移行の遅延」の3つ。
M-034添加により顕著に外毛根鞘細胞の増殖が促進されることが確認、毛球部をしっかりと保持し、抜け毛を抑制する効果が得られると判断できます。
M-034の発毛促進効果
上の説明では良く分かりにくいのですが、
M-034の育毛作用は、
・ 血管新生を促し育毛を助ける血管内皮増殖因子(VEGF)
・ 毛髪の退行を誘導するFGF5を阻止する退行期誘導因子(FGF5S)
の分泌を促進し、毛母細胞と毛乳頭細胞の育毛を刺激するようです。
M-034を発見したのは、天真堂という、医薬部外品の製造メーカーで、具体的な育毛剤としては、ブブカ、チャップアップ、ヘアドーンという商品に使われていることが判明しました。
M-034は新しい育毛剤
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