日本毛髪科学協会の認定講師で毛髪診断士の けんぞう です。
今日もご覧になっていただきありありがとうございます。
今年も科学的根拠に基づいた育毛関連の情報をお届けしたいと思います。
はじめに
先日、読者の方から「オクラの育毛効果が凄いっていうのは本当なのですか?」という質問がありました。
どうして今頃にオクラなのか、、と思ったのですが、
2月18日に放送された「名医のTHE太鼓判!」は、
「髪は健康のバロメーター! 薄毛・抜け毛・白髪 髪の悩み徹底解消スペシャル!」
という特集だったそうなので、
オクラには凄い育毛効果がある
との話題で盛り上がったのだそうです。
そう言えば、昨年夏には、
林修の今で諸講座でも「オクラのネバネバ栄養パワー!効果的な食べ方で健康長寿」でも、
オクラは薄毛や白髪の効果がある
と放送されたことがあります。
このサイトでもオクラについては「腸をきれいにしたら毛が生えてきた」で少し取り上げたことがあったのですが、
今日はオクラの育毛効果についてまとめてみました。
オクラの栄養効果
オクラは夏にはポピュラーな野菜で知らない人はいないでしょうか、
原産地はエジプトで、紀元前から食べられていたそうですが、
日本に入ってきたのは明治初期ですから比較的新しい野菜です。
家庭菜園でも簡単に栽培することができるので作った方も多いと思いますが、
黄色の花が綺麗です。
日本ではオクラと呼びますが、これはオクラは英名のOkraがそのままカタカナになったもので、
正式な和名はアメリカネリというのです。
オクラの栄養素
オクラには様々な栄養素が含まれていますが注目すべき栄養成分は、
- 食物繊維
- カロチン
です。
オクラの食物繊維とβ-カロチン
オクラには食物繊維が多いといわれてもピントこないかもしれませんが、
オクラのネバネバが食物繊維なのです。
ネバネバの成分は、
- ペクチン
- ガラクタン
- アラバン
などですが、
ペクチンとはギリシャ語で”固まる”という意味ですが、
ペクチンは植物の細胞と細胞を結合している多糖類で水溶性食物繊維の一種なのです。
多くの果実の皮などの多く含まれておりジャムがトロリと固まるのはペクチンの作用によるおです。
オクラにはβ-カロチンも多く含まれており、レタスの3倍以上も含まれているのです。
β-カロチンは植物に含まれる色素の1つで、ニンジンやカボチャ、ホウレンソウ、レタスなどの緑黄色野菜に多く含まれる赤橙色色素です。
β-カロチンは体内でビタミンAに変わり、皮膚や粘膜を丈夫にしたり、視力の維持や、がん予防、免疫力強化、アンチエイジング作用などに関与する栄養素なのです。
その他にもオクラには、
- ビタミンA
- ビタミンC
- ヨウ素
- 亜鉛
などが多く含まれています。
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オクラの凄い育毛効果の理由
オクラには育毛効果が期待できるのですが、
その第1主役はペクチンです。
ペクチンは水溶性食物繊維ですが、
や、
にも書きましたように、
腸内環境を整えると活性酸素が減少するのです。
活性酸素はカラダをサビつかせるともいわれるように、
老化を促進し、薄毛の大きな原因なのです。
詳しく見る ⇒ 活性酸素は薄毛の原因
活性酸素は、
- 紫外線
- 喫煙
- 睡眠不足
などで増えるのですが、
- 食物繊維は腸内細菌のエサとなって腸内細菌を増やす
- 腸内細菌が産生する水素は活性酸素を除去する
- 活性酸素が減れば薄毛は改善する
ということなのです。
ワカメやコンブ、ヒジキは髪の毛を増やすといわれるのですが、
ワカメやコンブ、ヒジキには食物繊維が多く含まれているのです。
そして、β-カロチンの作用です。
β-カロチンには上にも書いたように、
- 皮膚や粘膜を丈夫する
- 免疫力強化作用
- アンチエイジング作用
などにより、頭皮を若々しく保ち育毛を促進する効果が期待できるのです。
そして「亜鉛」には、
AGA(男性型脱毛症)の原因となる酵素である5αリダクターゼの働きを抑制する効果もあるのです。
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まとめ
オクラには育毛を促進する栄養成分が含まれています。
しかし、、、、
オクラを食べただけでフサフサになる、、ということは期待しすぎでしょう。
オクラの育毛効果の成分である「水溶性食物繊維」は、
- 大豆などの豆類
- ゴボウやキャベツ
- 納豆や里芋などのネバネバ成分
- 昆布やワカメなどの海藻類
にも多く含まれていますから、
偏りのない食生活を心掛けてください。
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