枝毛の原因と枝毛をなくす方法
日本毛髪科学協会の認定講師で毛髪診断士の けんぞう です。
今日もご覧になっていただきありありがとうございます。
今日も科学的根拠に基づいた育毛関連の情報をお届けしたいと思います。
目次
はじめに
冬真っ盛りで寒さも続き空気が乾燥してきました。
枝毛が増えていませんか?
枝毛にはできやすい季節があり、それは冬です。
冬には枝毛ができやすいのですが、
枝毛の原因をご存じですか?
枝毛カッターで枝毛をカットしても枝毛対策にはなりません。
枝毛の原因と枝毛のなくす方法は、、、
枝毛の原因:枝毛はどうしてできるのか?
枝毛というのは髪の毛が、あたかも樹木の枝のように二股に分かれた状態のことをいいます。
髪の毛が成長する過程で二股に分かれたのではありません。
体表に出ている髪の毛は死んだ細胞の集まりですから、体表に出てから成長することはないのです。
枝毛は髪の毛が割れてできるのです。
髪の毛の構造は3層になっており、
- 鉛筆の芯のような中央部のメヂュラ
- 鉛筆の木の部分に相当するコルテックス
- 表面を被うウロコ状のキューティクル
からなっています。
髪の毛の表面はウロコ状のキューティクルで被われコルテックスを守っています。
コルテックスには、蛋白質や水分、脂質などが含まれ、髪の毛の強度を保っているのですが、
キューティクルが剥がれたり乱れたりして内容の蛋白質や水分が抜け出てしまうと強度が弱くなり、
縦に裂けてしまうのです。
縦に割れてしまうのが枝毛
横に切れてしまうのが切れ毛
なのです。
枝毛の原因はキューティクルのダメージ
このように、
枝毛も切れ毛も髪の毛の表面を被っているキューティクルが剥がれ、
髪の毛の内部の水分や蛋白質が流出して髪の毛の強度が弱くなって発生します。
すなわち、
枝毛や切れ毛は傷んだ髪の毛で発生するのです。
キューティクルが剥がれたり傷ついたりすると、
その部分から前後5cm位の部分の髪の毛の強度が減少し、
髪の毛が裂けたり切れたりしてしまうのです。
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枝毛をなくす方法がある
枝毛の原因は、
キューティクルのダメージが原因なのです。
キューティクルがダメージを受ける理由は幾つかあるのですが、
その代表的な原因は、
- パーマやカラーリング
- 洗髪の回数やシャンプーの種類
- ドライヤーの温風
- 洗髪後の処置
- 生活習慣
1)パーマやカラーリング
髪の毛も弱酸性ですから、強いアルカリ性で処理するパーマネントやカラーリングは髪の毛に大きなダメージを与えます。
パーマネントは1ヵ月に1回程度に、パーマネントをかけたらカラーリングはしばらく時間をおいてからにしてください。
2)洗髪の回数やシャンプーの種類
髪の毛は身体の中で最も汚れやすい部分ですから、1日1回、2日に1回程度の洗髪は問題ありませんが、朝晩の洗髪などでは髪を傷めてしまう可能性があります。
また、髪の表面の皮脂はキューティクルを守る働きがあります。
洗髪回数が多いヒトは洗浄力の強すぎるシャンプーを避け、アミノ酸シャンプーなどを使った方が良いでしょう。
3)洗髪後の処置
洗髪後の濡れた状態ではキューティクルが開いていますから、
洗髪後にタオルでゴシゴシこすることはキューティクルを傷めることになります。
また、面倒だからといって濡れたまま寝るこもキューティクルを傷めることになります。
4)ドライヤーの温風
洗髪後には必ずドライヤーで乾かしてください。
しかし、髪の毛の成分はアミノ酸ですから高温では髪の毛が変性してしまいます。
蛋白質は80℃で変性しますからドライヤーの温度設定を100~110℃にして、
髪の毛から15~20センチ離せば適温になります。
5)生活習慣
上の項目に加えて、生活習慣も髪の毛にダメージを与えます。
髪の毛の成長は1日に0.3~0.4センチですが、髪の毛は10万本もあり、毛母細胞は身体の中で最も代謝が盛んな部位なのです。
充分に栄養と睡眠をとり、ストレスや喫煙などを避けるべきです。
その他に紫外線によるダメージもありますから、
紫外線の強い春から夏にかけての日射しの強い日には日傘や帽子での対策が必要です。
まとめ
枝毛や切れ毛の原因は髪の毛のダメージです。
特にキューティクルのダメージは髪の毛の強度を弱め、枝毛や切れ毛の原因になります。
空気が乾燥する冬には髪の毛も乾燥しやすく、摩擦による静電気も起きやすく、枝毛ができやすい季節なのあのです。
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