日本毛髪科学協会の認定講師で毛髪診断士の けんぞう です。
今日もご覧になっていただきありありがとうございます。
今日も科学的根拠に基づいた育毛関連の情報をお届けしたいと思います。
目次
はじめに
以前ご紹介したように、
バルクオムが10月20日「頭髪の日」の前におこなった、
では、
男性では4人に1人が自分は薄毛だと感じている
ことが明らかになったのですが、
薄毛を自覚している男性の7人に1人しか薄毛対策をしていない
ということも明らかになっています。
なぜ薄毛対策をしないのでしょうか?
薄毛対策は早めに開始する事が鉄則なのですが、
自分の薄毛が進行しても良い
と思っているはずはありません。
どんな薄毛対策をしたら良いのか分からない
薄毛対策には費用がかかるので躊躇している
というのが本心ではないでしょか、、、。
そこで今日は、
- 最も効果がある薄毛対策の方法
- 薄毛対策にかかる費用
についてお話ししたいと思います。
今日は、
最も効果がある薄毛対策とその費用(前編)
として、「最も効果がある薄毛対策」についてご説明します。
最も効果がある育毛対策の方法
最も有効な薄毛対策は何か?
と聞かれたら即答できる人は少ないと思います。
私は即座に、
「日本皮膚科学会は男性型脱毛症診療ガイドライン」を参考にするようにすすめます。
このガイドラインが現時点では最も科学的根拠がある薄毛対策の方法だからです。
日本皮膚科学会は2010年に「男性型脱毛症診療ガイドライン」を策定しましたが、
2017年秋に、
男性型および女性型脱毛症における診療ガイドライン2017年版
として改訂しました。
詳しく見る ⇒ 日本皮膚科学会はガイドラインを改定
「男性型および女性型脱毛症における診療ガイドライン」というのは、
日本皮膚科学会が臨床医に対して示した、
科学的根拠に基づく脱毛症治療の指針
なのです。
2010年では「男性型脱毛症診療ガイドライン」としていたのですが、
2017年の改訂版では「日本皮膚科学会はガイドラインを改定」でもお知らせしたように、
- 新たな治療法を推奨した
- 女性の脱毛症治療も盛り込んだ
という点で大きく進歩したのですが、
脱毛症治療の最も信頼できるガイドラインなのです。
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日本皮膚科学会が推奨する薄毛対策
2017年の改訂版でも2010年と同様に、
育毛剤や薄毛治療法に関する科学的な論文を査読し、
5段階で有効性を評価し、
- 推奨A: 行うよう強く勧められる
- 推奨B :行うよう勧められる
- 推奨C1 :行うことを考慮してもよいが十分な根拠がない
- 推奨C2 :根拠がないので勧められない
- 推奨D :行わないよう勧められる
と定めています。
私たちが薄毛対策として行うべきは、
- 推奨A: 行うよう強く勧められる
- 推奨B :行うよう勧められる
という方法でしょう。
「行うよう強く勧められる」と推奨Aに挙がられたのは、
推奨A |
ミノキシジル外用 (リアップ、ジェネリック) フィナステリド内服 (プロペシア、ジェネリック) デュタステリド内服 (ザガーロ) |
ということです。
皮膚科医が処方できる医薬品としてはこの3製品しかないのですから当然のことでしょう。
リアップは一般医薬品で薬局で購入できますが、先行品であるリアップでは臨床試験もおこなわれ、
厚生労働省が効果があるとして承認した医薬品です。
詳しく読む ⇒ 臨床成績があるのはリアップだけ
フィナステリド、ヂュタステリドは医療用医薬品ですから医療機関を受診して医者の処方箋がなければ手に入らないのですが、
最近ではインタネットによる個人輸入で服用している人も少なくないようです。
しかし、プロペシアの有効成分であるフィナステリドには、
のあることが分かっており、
特にポストフィナステリドシンドロームといわれる、服用を中止した後にも消えない副作用は大きな問題になっているのです。
詳しく読む ⇒ プロペシアのとんでもない副作用
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薄毛対策には低出力レーザーや自毛移植も効果がある
医療用医薬品以外で、
- 行うよう勧められる
と推奨されたものは、
推奨B | 低出力レーザー、LED(新) |
推奨B | 自毛植毛 (新) |
推奨B | アデノシン (新) |
の3つです。
これらは、2010年のガイドラインにはなく、
2017年の改訂で新しく追加された薄毛対策の方法です。
低出力レーザー照射の有効性の科学的根拠
日本皮膚科学会が推奨している「低出力レーザー」というのは、
このサイトでもヘアマックスとしてご紹介しているアメリカの薄毛治療のための医療機器です。
国内ではまだ承認されていませんが、
アメリカでは薄毛治療の医療機器として承認されているのです。
日本皮膚科学会のガイドラインでは、
7つの論文を挙げて「有用性を示す十分な根拠」があるとしています。
男性型脱毛症(AGA)の患者110人に、
- 26 週間にわたって、
- 655 nm 低出力レーザーを、
- 週 3 回照射した
ところ、
- 低出力レーザー群 : 毛髪数が 19.8 本/cm2 増加
- 赤色光源照射群 : 毛髪数が 7.6 本/cm2 減少
との発毛効果が確認され、
副作用は軽度の蕁麻疹だけだったと報告されています。
詳しく読む ⇒ ヘアマックスを購入
自毛植毛も薄毛対策に有効
日本皮膚科学会の2017年のガイドラインでは、
自毛植毛を「行うよう勧められる」として推奨しています。
育毛には、
自毛植毛には、
- 自毛植毛 : 自分の毛を移植する
- 他毛植毛 : 人造毛などを移植する
の2つがあるのですが、
ガイドラインでは自毛移植を推奨しています。
人造毛などを移植する他毛移植では免疫反応により脱落することや炎症などの危険があることから「すべきではない」としています。
全世界における2015年度の自毛移植件数は、
39万7,048 件
も報告されており、かなり普及しているのです。
自分の毛を移植しても再び脱毛してしまうのではないかとの心配もあるのですが、
AGAにより脱毛する頭部の部位は、
- 前額部
- 頭頂部
であり、
後頭部や側頭部の毛髪はAGAでも脱毛しないことが分かっており、
自毛移植では側頭部や後頭部の頭髪を移植するのです。
植毛は日本人の医者によって始められた、日本を起源とする技術ですが、
植毛技術の巧拙があり、
自毛移植をするときには信頼できるクリニックを選ぶ必要があります。
国内で自毛移植の実績が最も多いのはアイランドタワークリニックですが、
アイランドタワークリニックでは、
急に増やすと違和感があるといて、6ヵ月から1年をかけて少しづつ植毛するようですが、
その人その人に合った移植プログラムで行うのです。
詳しく読む ⇒ アイランドタワークリニックの無料カウンセリング
まとめ
いかがでしたでしょうか?
医師のレベルで、
薄毛解消の治療法としては、
- リアップ
- プロペシア、ザガーロ
- ヘアマックス
- 自毛移植
が最も信頼おける、有効性に科学的根拠がある治療法なのです。
薄毛対策はできるだけ早く始めることが肝要です。
薄毛に効果的な治療方法はあるのですが、
ハゲてしまった頭を元に戻すのは、非常に時間がかかるのです。
しかし、薄毛対策を始めるにしても費用が問題です。
次回は、薄毛対策にかかる費用について解説したいと思います。
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