日本毛髪科学協会の認定講師で毛髪診断士の けんぞう です。
今日もご覧になっていただきありありがとうございます。
目次
はじめに
8月にリアップのジェネリックとなるメディカルミノキ5をアンファー社が発売したののはご存じだと思います。
アンファーに続いて、
- ロート製薬
- 加美乃素
- ジェネリックメーカー
など、4~5社がリアップのジェネリックを発売するといわれていたのですが、
なかでも、ロート製薬は年内にリアップのジェネリックを発売すると予想されていました。
そして昨日、ロート製薬は、
リアップのジェネリックとなる「リグロEX5」を11月17日に発売すると発表しました。
「19年ぶりに新たなブランドの発毛剤が発売」と大正製薬のリアップへの対決姿勢が伺え、
リアップのジェネリック合戦も激しくなる模様です。
今日は17日から発売される、
ロート製薬のミノキシジル製剤「リグロEX5」はどんな製品なのかご紹介しましょう。
ロート製薬がリアップのジェネリックとなる「リグロEX5」を発売
11月1日、ロート製薬はリアップのジェネリックとなる「リグロEX5」を17日に発売すると発表しました。
ロート製薬は、目薬で有名な本社が大阪にある製薬会社で、2017年度の売上げは 1,670億円で国内製薬会社ランキングでは14位です。
ちなみに、
12位 大正製薬 2,901億円
13位 参天製薬 1,952 億円
14位 ロート製薬 1,670億円
と、リアップの大正製薬は12位です。
そのロート製薬が、
発毛成分「ミノキシジル」を国内最大濃度配合した第1類医薬品『リグロ®EX5』を2018年11月17日(土)に全国の薬局・薬店等で新発売いたします。
本品は、壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防の効能・効果をもつ、成人男性(20歳以上)を対象とした医薬品です。
と発表したのです。
詳しく見る ⇒ ロート製薬プレスリリース
ロート製薬では、
20~60歳代男性の約4人に1人が薄毛で悩んでいるが、
発毛剤を使用しているの3.3%にすぎず、
これまで発毛剤を使っていなかった30~40歳代の男性をターゲットに、
ミノキシジルを配合したリグロEX5を発売したというのです。
発毛剤市場は大正製薬のリアップが独占状態だったが、19年ぶりに新たなブランドの発毛剤を発売し、発毛剤を使っていなかった層を開拓しながら追い上げを図ると声明しています。
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ロート製薬のリアップのジェネリック「リグロEX5」とは?
ロート製薬のリグロEX5の製品概要を見てみましょう。
アンファーのリアップのジェネリック製品名はメディカルミノキ5。
メディカル + ミノキシジル + 5% からの命名でしょう。
リグロEX5は、
髪の毛をリグロース(再び生やす)させるということと、excellent(エクセレント)とリアップx5を掛け合わせてEX5としたのではないでしょうか?
製品の概要は、5を付けているとおり、ミノキシジル5%で、
リアップ、メディカルミノキ5と同等です。
その他、
- 効能・効果
- 用法・用量
も、リアップやメディカルミノキ5と全く同じです。
販売名 | リグロ®EX5 |
分類 | 第1類医薬品 |
有効成分 | ミノキシジル 5.0g/100mL(5%) |
添加物 | エタノール、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、酒石酸 |
効能・効果 | 壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防 |
用法・用量 | 成人男性(20歳以上)が、1日2回、1回1mLを脱毛している頭皮に塗布 |
容量 | 60mL |
価格 | 7,000円(税抜) |
ミノキシジルは液体に溶けにくい性質の化合物で、アンファーはメディカルミノキ5の開発に5年を要したということで、
また、酸化防止剤は不使用と宣伝していますが、リグロEX5でも概要を見る限り酸化防止剤は不添加のようです。
- リアップx5プラス
- メディカルミノキ5
- リグロEX5
の3製品は成分的には、効能的には全く同じと考えて良さそうです。
なお、
20歳未満の男性は高校生の薄毛にはメディカルミノキ5を薦めない理由でも書きましたように、リグロEX5でも使用禁止です。
異なるのは容器です。
リアップでは、
1回分の使用量が計測される
容器になっています。
メディカルミノキ5では、
「頭皮にやさしいクッションラバーヘッド」
を採用しています。
リグロEX5では、
- グリップがききやすく開けやすい八角形キャップ
- ヘッド全体を使って広範囲に塗りこむことができるやわらかヘッド
- スリムなボトルで出張・外出時にも持ち運びやすい
と容器にこだわりがあるようです。
しかし、
リアップには発毛データや臨床データがあるでお話ししたように、
リアップでは、
- リアップを使用して発毛した
- リアップを使用して髪の毛の本数が増えた
という「発毛データ」や「臨床データ」があるのですが、
メディカルミノキ5やリグロEX5では、
「発毛効果のあるミノキシジルが含まれている」ということに留まっているのですが、
これはジェネリックの宿命でしょう。
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ロート製薬のリアップのジェネリック市場はどう変わるか
大正製薬のリアップは1999年に発売されて以来19年間にわたって育毛薬市場を独占してきました。
リアップにはリアップシリーズとして8製品があり、
2017年7月で累計販売本数が6,000万本を超え、年間売上げは165億円の大正製薬の主力製品です。
メディカルミノキ5やリグロEX5がどこまで大正製薬のリアップの売上げを侵食できるかです。
アンファー社はメディカルミノキ5の購入者は20代~30代として、
- 購入者のターゲットは若者
- 初年度の売上げ予測は20億円
を掲げ、
- Amazonファーマシー
- 楽天市場
- 薬剤師が常駐するマツキヨ ラボ(11店)
て販売しておりメディカルミノキ5の売上げは順調のようです。
ロート製薬でも、
- 薄毛が気になり出す30~40歳代ターゲット
- 全国の薬局や薬店等で販売
- 年間約20億円の売り上げを目指す
としています。
リグロEX5の価格はリアップとほぼ同じ
ジェネリックの登場での一番の期待は価格です。
しかし、
メディカルミノキ5の価格は大正製薬のリアップとほぼ同じでした。
3製品の価格を比べてみると、
商品名 | 発売元 | 容量 | 価格(税込) |
リアップX5プラス | 大正製薬 | 60ml | 7,611円 |
メディカルミノキ5 | アンファー | 60ml | 7,800円 |
リグロ EX5 | ロート製薬 | 60ml | 7,560円 |
リグロEX5がやや安いですが、同じといって良いでしょう。
効能・効果は、3製品とも同じですからどれを選べば良いのでしょう?
大正製薬では「リアップ・プレミアムクラブ」を立ち上げ、
- 10ポイントを進呈
- リンスを進呈(抽選で10,000名)
などの特典を付けています。
アンファーのメディカルミノキ5では、
- まとめ買いで割り引き
- 育毛クリニックでの無料相談
を特典としています。
ロート製薬でも、
- 発毛に関する健康情報などを含むアプリの開発予定
- インターネット上での相談も受け付けるサービスも開始予定
としており、これからが期待できます。
ロート製薬は11月17日からリアップのジェネリックとなるリグロEX5を発売することを明らかにしましたが、
残念ながら現時点では、私たちが一番期待していた「低価格」は望めないようです。
しかし、
リアップのジェネリックは5社が発売を計画しているといわれていますから、
今後のジェネリックの登場に期待したいものです。
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