日本毛髪科学協会の認定講師で毛髪診断士の けんぞう です。
今日もブログをお読みくださいまして有り難うございます
先週初めに日本生薬学会第65年会に参加してきました。
生薬とは、簡単にいえば東洋医療で用いられる天然由来の医薬品のことで、漢方は生薬の1つですが、
育毛剤には生薬がたくさん含まれているのですね。
例えばAGAに有効だとして人気が高いフィンジアの主成分であるキャピシルのビオカニンAは植物成分ですがリアップのミノキシジルの3倍の活性があるといわれています。
生薬の有効成分を化学的に合成したものが西洋医学の医薬品なのです。
リーブ21は生薬の育毛成分について研究を進めており、
など、さまざまな生薬の育毛効果を解明してきたのです。
先週、日本生薬学会第65年会に参加してきたのは、
リーブ21は黒ショウガには育毛効果がある
という研究結果を発表たので、それを聞きに行ってきたのです。
リーブ21は黒ショウガに育毛効果があると発表
リーブ21は、
2018年9月16日~17日に広島で開かれた 日本生薬学会 第65年会で、
黒ショウガには、
- 育毛効果がある
- 白髪予防効果がある
ということを発表しました。
黒ショウガにはアンチエイジング効果があり薄毛と白髪の改善効果があるというのです。
詳しく見る ⇒ リーブ21・プレスリリース
リーブ21の発表によると、
老化に伴う白髪や薄毛を改善する天然植物の探索を長年にわたって継続してきたのですが、
タイ原産の黒ショウガの抽出物に、
- 男性ホルモンと受容体の結合阻害作用
- メラニン産生促進作用
のあることを発見したというのです。
男性ホルモンと受容体の結合阻害作用というのは、
AGAの原因は、DHTという男性ホルモンが毛母細胞の受容体に結合して毛母細胞の活性を低下させるということですがら、
黒ショウガのエキスが男性ホルモンの結合を抑制することのにより男性型脱毛症を抑制することが期待できるのです。
メラニン産生促進作用については、
髪の毛が黒いのは毛母細胞が髪の毛を作るときにメラニン産生細胞からメラニンを受け取って、
髪の毛のケラチン細胞の中にメラニンを入れるから黒いのです。
しかし、
老化によってメラニン産生細胞の働きが悪くなるとメラニンが少なく白髪になるのですね。
リーブ21では、
黒ショウガは薄毛や白髪の原因となる頭皮の老化を抑えるアンチエイジング作用を有するとして、
さらに有効成分を明らかにして黒ショウガを配合した新しい育毛剤の開発を進める計画だとしています。
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育毛効果と白髪の改善効果がある黒ショウガとは?
黒ショウガとはどんなショウガなのか、、、
調べてみると、
外見は普通のショウガと同じようなのですが、切ってみると中は、紫色というか黒色というか、、それで黒ショウガと言われるようです。
黒ショウガは国内でも生産されているようですが、
原産国はタイで、タイではクラチャイダムと呼ばれるのですが、日本では、黒ショウガ、黒ウコン、ブラックジンジャーなどと呼ばれているようです。
原産国タイでは1,000年以上も昔から、
- 滋養強壮
- 精力増強(ED改善)
- 疲労回復
- 血圧調整
- 腹痛
- アレルギー
などに効果があるとして民間療法薬として使われてきたそうですが、
近年の研究では、
- 抗肥満作用
- 美容効果
のあることが分かってきており、
ネットで調べると、肥満や美容に良いとしてサプリメントや黒ショウガ茶などが健康食品として売られているようです。
黒ショウガが健康に良いと言われるのは、
フラボノイドがたくさん含まれている
からです。
フラボノイドとは、アントシアニン、カテキンなどのポリフェノールなどのグループの代表なのです。
したがって、
フラボノイドには
- 抗酸化作用
- 老化防止作用
などが期待されるのです。
活性酸素は老化の原因ですが、活性酸素は薄毛の原因でもあるのです。
さらに、黒ショウガには、
- アルギニン
- アスパラギン酸
- 必須アミノ酸(バリン・ロイシン・イソロイシン)
なども多く含まれるのですが、
アスパラギンは滋養強壮や精力増強に良いとされていますから、
黒ショウガにはED改善にも効果があるとされるのです。
今回のリーブ21の研究により、
黒ショウガには、
- 育毛効果
- 白髪改善効果
のあることが明らかになりました。
リーブ21では、
さらに有効成分を明らかにして黒ショウガを配合した新しい育毛剤の開発を進める計画と公表していますので期待したいものです。
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