日本毛髪科学協会の認定講師で毛髪診断士の けんぞう です。
今日もご覧になっていただきありありがとうございます。
今日も科学的根拠に基づいた育毛関連の情報をお届けしたいと思います。
はじめに
薄毛対策のために育毛剤を使っている人は非常に多いのですが、
少々勘違いしているヒトが多いのです。
育毛剤を使っているから薄毛対策は万全
と思っているのでしょうが、
育毛剤を使っているだけでは髪の毛は生えない
のです。
育毛剤メーカーであるアンファーは、
シスチンが毛母細胞の増殖に関与している
という研究発表をしました。
薄毛対策は育毛剤だけでは不充分なのです。
シスチンが毛母細胞の増殖に関与している
アンファーは、
頭皮環境を整えるというスカルプDを販売している会社です。
女性にはまつげのスカルプDも評判のようですが、メディカルミノキの発売中止は残念でした。
そんな、育毛関係の研究に力を入れているアンファーなのですが、
イタリア のボローニャで開催されたEuropean Hair Research Society 2018において、
シスチンが毛母細胞の増殖に大きく関与している
という研究成果を発表しました。
詳しく読む ⇒ プレスリリース
髪の毛の90%はケラチンという蛋白質です。
そして、
ケラチン蛋白は主に、
- シスチン
- グルタミン酸
- アルギニン
というアミノ酸で構成されているのです。
アンファーの研究グループは、
これらのアミノ酸が髪の毛の成長にも関わっているのか?を調べたのです。
研究では、ケラチンの含有率が高い、シスチン、グルタミン酸、アルギニン、トレオニン、セリンという5種類のアミノ酸を、
髪の毛を作り出す毛母細胞の培養液に添加して、
毛母細胞の増殖率を調べたのです。
その結果、
シスチンが毛母細胞の増殖に深く関わっていることが明らかになったのです。
シスチンは単にケラチンの構成成分だけではなく、
毛母細胞を増殖させ育毛に関与していることが明らかになったのです。
アンファーでは、シスチンが毛髪の成長に関与し ていることが示唆されたとして、育毛とシスチンとの関係性などについてさらに研究を行っていくと述べています。
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薄毛対策は育毛剤だけでは不充分
薄毛対策に育毛剤は必須です。
しかし、育毛剤だけで髪の毛は生えてこないのです。
植物を育てることを考えてください。
- 良い種
- 良い畑
- 充分な水分や栄養
- 成長促進剤
が必要です。
髪の毛を考えてください。
- 良い種 ⇒ 毛母細胞
- 良い畑 ⇒ 良い頭皮環境
- 充分な栄養や水分 ⇒ 栄養や運動など
- 成長促進剤 ⇒ 育毛剤
なのです。
昨日は、
という記事を書きましたが読んでくださったでしょうか?
DTHはAGAの原因の一つではありますが、
近畿大学の研究グループが明らかにしたように、
AGAには血流やストレスが関連性している
のです。
薄毛対策には、
育毛剤は必須ですが、
- 頭皮環境
- 栄養
- ストレスのない生活
なども重要なのです。
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シスチンが多い食品で薄毛対策
シスチンは、人間の体を構成する20種類のアミノ酸の中の一つです。
システインは硫黄を含む含硫アミノ酸で、そのため髪の毛を燃やすと独特な臭いがするんですね。
システインは食品から摂取できますが、体内でも必須アミノ酸であるメチオニンから合成されます。
ですから、体内のシスチンを増やすには、
- シスチンを含む食品を摂る
- メチオニンを含む食品を摂る
ことが大事なのです。
シスチンは髪の毛の構成蛋白質であるケラチンを作るための重要なアミノ酸ですが、
- 髪の毛
- 爪
- 肌
にも重要なアミノ酸なのですが、
- アンチエイジング
- 疾病予防
の点でも重要なアミノ酸です。
1)髪の毛や爪の構成成分
上にも書きましたように、髪の毛の90%はケラチンという蛋白質ですが、ケラチンの70%はシスチンなのです。
2)美肌・美白効果
シスチンはメラニンを作るチロシナーゼ酵素を抑制する作用があるためシミの予防などの美白効果があります。
3)抗酸化作用
グルタチオンという酸化物質は肝臓の解毒作用や体内の有害物質を排泄する作用があるのですが、グルタチオンはシスチンから作られるのです。
シスチンやメチオニンを含む食品
シスチンは食品にたくさん含まれますから、サプリメントで取る必要はありません。
また、シスチンは体内でメチオニンから合成されます。
シスチンは、
- 牛肉などの肉類
- 小麦粉
- 牛乳
- 大豆
などに多く、
メチオニンも、
- 肉類
- 魚介類
- 全粒小麦
- 豆製品
- 乳製品
- ナッツ類
- ほうれん草
などに含まれています。
通常の食生活をしている限りはシスチン不足になることはありませんが、
どうしてもサプリメントで摂りたいというときには最近話題のミドリムシ「ユーグレナ」にはシスチンが多く含まれているようです。
まとめ
いかがでしたでしょか?
薄毛対策にはあなたの薄毛に合った育毛剤は必須ですが、
育毛剤を使ったからといって薄毛対策は万全ではないのです。
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