日本毛髪科学協会の認定講師で毛髪診断士の けんぞう です。
今日もご覧になっていただきありありがとうございます。
今年も科学的根拠に基づいた育毛関連の情報をお届けしたいと思います。
目次
はじめに
今日は女性ホルモンと薄毛についての話です。
イソフラボンとは何なのか?
このサイトでは、髪の毛にいい食べ物で薄毛を治すことについて勉強しているのですが、
イソフラボンは薄毛にいい ということを何回も書いています。
- イソフラボンって何なのか?
- イソフラボンはどうして薄毛にいいのか
- イソフラボンは本当に髪の毛にいいのか?
という疑問もあるでしょうから、
今回はイソフラボンについて詳しく説明したいと思います。
イソフラボンは豆科に含まれるポリフェノール
ポリフェノールとは、ちょっと難しいのですが、
動物には存在しない、植物特有の生体成分で、
フラボノール、イソフラボン、タンニン、カテキン、ケルセチン、アントシアニンなどの物質の総称なのです。
ポリフェノールとは、植物の樹皮や表皮、種子などに含まれる色素成分や苦味・渋味成分で、自然界には何千種類も存在します。
ポリフェノールと聞くと、ワインを思い出しますね。
ワインのポリフェノールは抗酸化作用や、血圧降下、
イソフラボンは、大豆類に含まれるポリフェノール
イソフラボンの働き
大豆製品はとても身体に良いといわれ、昔から日本人は豆腐、納豆、味噌など大豆製品を好んで食べています。
大豆が身体に良いのは、大豆に含まれているイソフラボンが身体に良い作用を持っているからなのです。
イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンと非常に似た化学構造をしており、エストロゲンと同じような作用をするのです
イソフラボンの作用
1) 循環器系疾患の予防
血中コレステロール値の上昇を抑制する働きがあります。
血液をサラサラにして、脳梗塞や心筋梗塞などに繋がる動脈硬化を防ぐ働きをします。
2)肥満防止
中性脂肪をコントロールする働きがあり、肥満の原因となる皮下脂肪の低下に効果が有ります。
3)更年期障害の緩和
女性の閉経に伴う更年期障害の改善に効果が有ります。
4)骨粗鬆症の予防
骨の減少を抑制し、骨がスカスカになり骨折が起きやすくなる骨粗鬆症の予防効果が有ります。
5)老化防止効果
新陳代謝が良くなり、肌のターンオーバーが活性化され美肌効果が有ります。
抗酸化作用が有り、老化の原因である活性酸素を除去します。
6)アレルギー抑制効果
抗ヒスタミン作用があり、花粉症などのアレルギーを抑える作用が有ります。
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イソフラボンは薄毛に効果が有るのか?
イソフラボンはAGAに効果が有ります
イソフラボンにはAGAの原因である5α-リダクターゼ抑制作用があるのです
イソフラボンの5α-リダクターゼ抑制作用は科学的にも証明されているのです。
イソフラボンの5α-リダクターゼ抑制作用に関する論文はたくさんあるのですが、
2013年に「国立癌研究所」が欧州の科学雑誌に発表した論文の抜粋です。
前立腺癌は、ジヒドロテストステロン(DHT)の増加レベルとの関連性が報告されており、また、大豆イソフラボンは、テストステロンをDHTに転換することに関連性のある5α-レダクターゼを抑制することで知られている。
それらの理由で、男性ホルモンの血漿レベル対して、大豆抽出物、イソフラボンの効果を雄ラットを使い調査した。
、、、、これらの結果は、大豆イソフラボン摂取により血漿DHTレベルを減らす可能性のあることがしさされた。 (BJU Int. 2013 Sep 5 より抜粋引用)
なぜ、前立腺癌、、、? とお思いでしょう。
AGA治療薬として有名な『プロペシア』は前立腺肥大や前立腺癌の治療薬だったのです。
前立腺肥大や前立腺癌ではDHTが病状を進行させるため、5α-リダクターゼを抑制して、DHT産生を抑える必要があるのです。
この点においては、前立腺肥大や前立腺癌とAGAは同じなのです。
しかし、『プロペシア』の5α-リダクターゼ抑制作用は強く性機能に関する副作用が出てしまうのです。
詳しく見る ⇒ プロペシアのとんでもない副作用
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イソフラボンは副作用の5α-リダクターゼ抑制作用
プロペシアの有効成分は、フィナステリドという化学薬品です。
フィナステリドは5α-リダクターゼを強く抑制するために、性機能に関する副作用が発現するのです。
イソフラボンは天然物ですから、正常な範囲で使用している分には副作用の心配は無いのです。
豆腐を食べ過ぎて病気になった?
納豆を多食して副作用が出た?
というような話は聞いたことがありません。
また、イソフラボンは女性ホルモン用の作用をするのですが、
豆腐を食べ過ぎて女性化した?
納豆を多食して女性化した?
というような話も聞いたことがありません。
イソフラボンはAGA用の育毛剤として有効
お分かりでしょうか、
イソフラボンには5α-リダクターゼ抑制作用があるから薄毛に有効
なのです。
イソフラボンは5α-リダクターゼを抑制して、AGAの原因になるジヒドロテストステロン(DHT)の産生を抑制するので、AGAの治療や予防に有効なのです。
イソフラボンを含んでいる育毛剤はどれか?
数多くの育毛剤が販売されていますが、イソフラボンを含んだ育毛剤は余り多くはありません。
ネットで各種育毛剤の成分表を調べてみました。
現在、私が調べたところでは、下記の8つの育毛剤にはイソフラボン作用が有るようです。
薬用プランテル
このサイトでオススメしているAGA用の育毛剤です。
薬用プランテルは、ヒオウギという本州、四国、九州の山野の草地や海岸に自生する多年草で昔から漢方薬としても使われていますが、イソフラボンが含まれていることが知られています。
詳しくは >>> 薬用プランテルの5α-リダクターゼ抑制作用
セファニーズ5α
血管拡張作用のあるセンブリエキスに、桑の根の皮から抽出したソウハクヒ、バラ科多年草のシモツケソウなどが含まれているようです。退行期誘導因子をブロックするのことですが5α-リダクターゼ抑制作用については明確ではありません。
薬用ポリピュア
毛乳頭を刺激するバイオポリリン酸が主成分でその他に新にヒオウギエキスを添加していること記載があります。
薬用ザクローペリ
成分有効成分としてエチニルエストラジオールが配合されています。エチニルエストラジオールは化学合成された女性ホルモンそのものですが、低濃度であれば化粧品などに添加することが認められています。
ブブカ
コンブ、もずくなどの褐藻エキスM-034がミノキシジルと同等の発毛効果を示すとしています。その他。植物のオウゴンエキスを含み5α-リダクターゼ抑制作用が有るとしています。
チャップアップ
32種類の天然素材のエキスやセンブリ、ヒオウギエキスを含むとしていますので、ヒオウギエキスは5α-リダクターゼ抑制作用が有ります。
ヘアドーン
主要成分はM-34とのことですから、ブブカと同じ成分で、黄金エキスも含まれているようです。
フェルサスカルプジェル
イソフラボンではないのですが、ノコギリヤシのエキスを含む育毛剤です。ノコギリヤシには5α-リダクターゼ抑制作用が有るということで、前立腺肥大の予防サプリメントがたくさん販売されています。しかし、ノコギリヤシの5α-リダクターゼ抑制作用については賛否両論があります。
フィンジア
最後になりますが、現時点ではフィンジアが一番のようです。
フィンジアの有効成分はクローバーから抽出した強力な5α-リダクターゼ抑制作用です。
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AGA用の育毛剤を選ぶには
このサイトでは、できるだけ科学的根拠に基づいて、『髪の毛にいい食べ物』、『髪の毛にいいサプリメント』、『髪の毛にいい育毛剤』を調べています。
その前提として、『髪の毛に優しい』を挙げています。
つまり、化学物質は確かに効果は強いのですが、本来から地球上に存在したものでは有りません。
髪の毛が抜けることは、ある意味では自然現象です。
しかし、世の中の発達により種々の環境の変化により、『自然現象が少しねじ曲げられてきている』のです。
私は、そのねじれを、『化学物質で治す』のは本来の生命現象に反すると考えています。
そこで、
薄毛や若ハゲをできるだけ『天然由来のもの』で治そうと考えているのです。
このサイトを読んでいただけた方は、私の考え方を分かっていただけたかも知れません、、、。
その様な意味で、
イソフラボンは若ハゲやAGAを治せるものだという結論に達したのです。
「5αリダクターゼを阻害する」って書いてある育毛剤選べば問題ありません。
最後に、私からのアドバイスは、
『5α-リダクターゼ抑制作用』と、明記されている育毛剤
を選ぶことです。
詳しく見る ⇒ フィンジア
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