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ミノキシジル内服薬・ミノタブの安全な飲み方

日本毛髪科学協会の認定講師で毛髪診断士の けんぞう です。

今日もご覧になっていただきありありがとうございます。

今日も科学的根拠に基づいた育毛関連の情報をお届けしたいと思います。

 

はじめに

ネット上ではミノタブといわれるミノキシジルタブレットが最強の育毛剤といわれているようです。

ミノタブはミノキシジルの錠剤のことで、リアップはミノキシジルの外用薬ですが、ミノタブはミノキシジル内服薬のことなのです。

ミノキシジル内服薬であるミノタブには非常に強い育毛作用があり髪の毛が驚くほど増えてきたという方が多いようなのです。

岡村隆史のAGA治療月3万円は高いかでご紹介しましたように、

芸能人でもミノキシジル内服薬・ミノタブで脱毛症の治療をしている人も多いようです。

 

しかし、、

ミノキシジル内服薬を育毛剤として承認している国は世界中で1ヵ国もないのです。

では、ミノキシジル内服薬のミノタブは何の治療薬なのか?

ミノキシジル内服薬は育毛剤として飲んでも安全なのか?

ミノタブを安全に飲むにはどうしたらよいのでしょか?

 

 

ミノキシジル内服薬のミノタブには副作用が危険

ミノキシジル内服薬は育毛剤ではありません。

 

ミノキシジルはアップジョン(現在はファイザー)が高血圧の治療薬として開発した薬品です。

 

高血圧の治療薬、すなわち、血管を拡張して血圧を下げる作用のある内服薬です。

 

開発の途中で、多毛症の副作用があることが判明し、

脱毛症の外用薬として開発して発売されたのがリアップ(海外ではロゲイン)なのです。

 

アップジョンは、ミノキシジル内服薬についても脱毛症の適応で2年間の臨床試験をおこなったのですが、発売までは至っていません。

先行して発売されたプロペシアに対して市場での優位性が確認されなかったといわれていますが、定かではありません。

 

ミノキシジル内服薬には副作用がある

ミノキシジル内服薬は、ファイザーからLONITENという名前で発売されていますが、

ファイザーはミノタブは育毛剤ではないとの警告を出しています。

 

 

     詳しく読む ⇒ LONITENの添付文書

 

和訳すると、

  • ミノタブの適応症は高血圧で脱毛症治療薬としてはFDAに承認されていない
  • ミノタブは脱毛症では有効性も安全性も確認されていない

という内容です。

 

FDAとは、アメリカ食品医薬品局という日本の厚生労働省に相当する政府機関ですが、

 

FDAもミノキシジル内服薬の副作用について、

  • 心室肥大 
  • 心外膜液異常
  • 多臓器不全 
  • 高カリウム血症 

などの副作用があると警告しています。

 

ミノキシジル内服薬のミノタブは脱毛症の治療薬だと思っておられるかもしれませんが、

ミノタブを育毛剤として承認している国は世界中で1ヵ国もないのです。

 

ミノキシジル外用薬であるリアップを発売している大正製薬では、

脱毛症治療薬としてミノキシジル内服薬の開発を進めたのですが、

動物試験において犬の心臓破裂の副作用がみられたことから開発を中止しています。

 

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ミノキシジル内服薬ミノタブを安全に飲むには

脱毛症の治療薬として承認されていないミノタブをどうして脱毛症に悩む人が飲むことができるのでしょか?

 

それは、

  1. 適応外使用
  2. 個人輸入

として服用されているのです。

 

適応外使用(適応外処方)とは海外では Off-label useといわれるのですが、

医薬品を承認されていない効能や効果で使用(処方)することで、医師と患者の合意の元におこなわれますが、

育毛クリニックなどではプロペシアとともに処方されているようです。

 

医薬品の個人輸入はEDのバイアグラなどでも有名ですからご存じでしょう。

輸入代行業者を通じて海外から入手して自己責任で服用することです。

 

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ミノタブの併用薬で安全に飲むには

ミノキシジル内服薬には上に挙げたように、

心臓血管系における副作用があることは明らかで、長期間服用することは危険のようです。

 

日本皮膚科学会は2017年秋に、男性型脱毛症診療ガイドラインを改定し、

男性型および女性型脱毛症における診療ガイドライン2017年版

として新たなガイドラインを公表しました。

 

  詳しく見る ⇒ 日本皮膚科学会はガイドラインを改定

 

その中でも、

多毛症以外のミノキシジル内服薬の副作用の報告は少なく、内服用製剤の添付文書中の市販後調査欄に、

胸痛、心拍数増加、動悸、息切れ、呼吸困難、うっ血性心不全、むくみや体重増加などの重大な心血管系障害が生じるとの記載がある。

ミノキシジルの内服療法は、利益と危険性が十分に検証されていないため、男性型脱毛症・女性型脱毛症ともに行わないよう強く勧められる。

 

としています。

 

一方、ネット上では、

 

・知らない方も多いのですが、ミノキシジルタブレットの服用では本来は併用薬が必要です

・ミノキシジル内服薬の副作用を軽減するためには必須とされている併用薬があるのです

・ミノタブを安全に飲むためには一緒に飲む薬があるのです

 

と、意味深長な書き込みがあります。

 

少々専門的になってしまうのですが、

ミノキシジルには、

体液の排泄機能が低下するという作用があるのです。

 

ミノタブを飲んだら太ったという書き込みもみられますが、

水分の排泄機能が低下するために体内の水分量が増えて体重が増えてしまうのです。

 

体重が増えるくらいなら問題はないと思うでしょうが、

水分の排泄機能が低下すると、

  • 胸水が溜まる
  • 心臓に負担がかかる

など、全身的に心血管系の障害により心肺機能の低下が発生するのです。

 

最悪な状態では、大正製薬の動物試験でみられた、

  • 犬の心臓破裂

というのも水分の排泄機能の低下と関連していると考えられるのです。

 

 

これを回避するためには、

利尿薬の併用服用が必要

なのです。

利尿薬は体内の水分を排泄するように働きますから、体内の水分がスムーズに排泄されるようになるのです。

 

ミノキシジル内服薬であるミノタブを安全に飲む方法は、

医者の指導に従って飲む

ということです。

 

血圧が高くて降圧薬を飲んでいる人はもちろんミノキシジルの内服薬を飲むことは危険です。

育毛薬でないミノキシジル内服薬・ミノタブを飲むことは避けて欲しいのですが、

 

どうしてもミノキシジル内服薬であるミノタブを安全に飲むときには、

医者の指導に従って飲んで下さい。

 

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