X
    Categories: カラーリング白髪と白髪染め

ダイソーの白髪染めは危険?

日本毛髪科学協会の認定講師で毛髪診断士の けんぞう です。

今日もご覧になっていただきありありがとうございます。

今日も科学的根拠に基づいた育毛関連の情報をお届けしたいと思います。

 

はじめに

週刊現代の5月5日号を読みましたか?

白髪染めは身体に毒だ

というのです。

 

白髪染めには海外では使用禁止の化学物質も含まれており

4月13日には、

100円ショップのダイソーが、

白髪染めに有害物質が含まれているとして自主回収した

というのです。

あなたは白髪染めを使っていますか?

白髪染めを使っているなら直ぐに成分を点検してください。

 

 

ダイソーが危険物質の混入で白髪染めを自主回収

4月13日に、

100円ショップのダイソーが、

有害物質が含まれていたとして白髪染めを自主回収したそうなのです。

 

詳しく読む ⇒ 自主回収のお知らせ

 

このダイソーの白髪染めは、発売以来200万個が出荷されていた、エバビレーナ白髪タッチ」シリーズだそうです。

 

記事を読んでみると、

 

化粧品メーカーのサンパルコ(京都市)は13日、100円ショップ「ダイソー」で販売した白髪染めから、

国の基準で配合が認められていない有害物質のホルムアルデヒドが検出されたとして、自主回収すると発表した。

 

この白髪染めは、サンパルコ(株)というOEMメーカーが作っている製品のようです。

 

OEM(オーエーエム)というのは、original equipment manufacturerの略で、日本語では受託製造ともいわれ、商品を生産する工場を持たない会社の商品を製造する会社ですね。

化粧品や育毛剤の多くはOEMで作られているのです。

 

 

ダイソー(大創産業)の発表によると、

自主回収の対象となった製品は、「エバビレーナ白髪タッチ」シリーズで、「Aブラック」「Bダーク ブラウン」「Cブラウン」の3製品だとのことです。

 

2012年に発売を開始し、6年間で200万個を出荷しているそうですが、

現在までに、購入者からの健康被害はないそうです。

 

自主回収した理由は、

国の基準で配合が認められていない有害物質のホルムアルデヒドが検出された

ということですが、

 

おそらく、防腐剤としてホルマリンが配合されており、

ホルマリンが揮発してホルムアルデヒドを発生したということでしょう。

 

長期間に亘ってホルムアルデヒドを呼吸によって体内に取り込むと化学物質過敏症などを引き起こす恐れがあるのです。

 

この白髪染めは、サンパルコが台湾の工場から輸入していたもので、3月に別の化粧品でリコールを行った際に点検してホルムアルデヒドの混入が分かったのだそうです。

 

しかし、

危険物質が含まれていたのは白髪染めだけでなく、

サンパルコがダイソーに納めていたファンデーションなどの75の化粧品でも、成分表示が必要であるにもかかわらず記載していなかったなどとして75種類の化粧品も自主回収しているそうです。

 

もし、購入していたらサンパルコに返送すると郵便小為替で返金してくれるそうです。

サンパルコのお客様相談室の電話は、(0120)434332 です。

 

Sponsored Link

 

白髪染めには危険物質が含まれている

ダイソーの白髪染は自主回収されましたが、

週刊現代では、

白髪染めは身体に毒だ

と警鐘をならしています。

 

現在市販されている、ヘアカラーや白髪染めの多くは、酸化染色剤なのですが、

酸化染色剤は、

  1. 強力なアルカリ性溶液で髪のキューティクルを開き、
  2. 髪の毛の内部に染色剤を浸透させて、
  3. 染色剤を酸性溶液で酸化させることで発色させる、

というものですが、身体に悪影響を与えるのだそうです。

 

 

記事の中で、東海大学の坂部教授は、

ヘアカラーのパッケージには、

健康リスクとして、

・腎臓病、血液疾患の既往症のある人は使用禁止

・使用中に倦怠感などの症状が覧られた場合には使用を中止すること

などの注意事項が記載され、人体に有害な物質が含まれていると述べています。

 

多くの白髪染めやヘアカラーには、

髪の毛を黒く発色させるために、

パラフェニレンジアミンという化学物質が含まれているのですが、

 

パラフェニレンジアミンには

  • アレルギー反応で頭皮がカブレる
  • 強い発がん作用がある
  • 骨髄の造血機能に悪影響を与える

などの深刻な作用があることが判明しており、

日本以外の世界の多くの国では使用禁止になっているそうです。

 

その他にも、白髪染めやヘアカラーに含まれる、

  • アンモニア水
  • 過酸化水素水

は皮膚にアレルギー反応を非濃い起こすこと、

 

  • アニリン
  • ニトロベンゼン

は、非常に刺激性が強いだけでなく肝臓疾患を引き起こす可能性があり、

中国では、白髪染めを10年間使用していた50歳代の女性が慢性肝疾患になったことが報告されているそうです。

 

白髪染めやヘアカラーは使わない方が良いのか?

 

白髪染めなどのヘアカラーには、

  1.  永久染毛剤  (医薬部外品)
  2.  半永久染毛剤 (化粧品)
  3.  一時染毛剤  (化粧品)

の3つがあり、

永久染毛剤は、酸化剤を使うか使わないかで、

  1. 酸化染毛剤
  2. 非酸化染毛剤

の2種類があります。

 

詳しく読む ⇒ 髪の毛の色とカラーリング

 

染めたカラーを長持ちさせるためには、

髪の内部までしっかり染める「酸性・永久染毛剤」を使う方が多いのですが、

酸化剤には身体に危険な物質が使われていることが多いのです。

 

 

週刊現代の記事の中で、

「20歳若く見える頭髪アンチエイジング」の著書がある全国理容連合会名誉講師である板羽忠徳氏は、

酸化染毛剤は危険な化学物質を含んでいる製品が多いことから、

 

染色までに時間がかかるなどのデメリットがあるが、身体の健康のためには、

  • 半永久染毛剤のカラートリートメント
  • ヘナカラーのような植物の色素を使って髪を染める一時染毛剤

の使用をすすめています。

 

ダイソーの白髪染めは直ぐに身体に害をおよぼす危険はありませんが、

今後はヘアカラーの種類について考え直してみませんか?

 

関連記事(一部広告を含む)