メディカルミノキ5とリアップを公平に比較してみた
日本毛髪科学協会の認定講師で毛髪診断士の けんぞう です。
今日もご覧になっていただきありありがとうございます。
今日も科学的根拠に基づいた育毛関連の情報をお届けしたいと思います。
目次
はじめに
アンファー社がミノキシジルを主成分としたメディカルミノキ5を新発売します。
一方、大正製薬のリアップは1999年の発売以来なんと6,000万本と日本人の成人男性人口をも超える販売本数を記録しました。
大正製薬がリアップを発売して以来、リアップにジェネリックともいうべき後継品は17年間も発売されてきませんでした。
メディカルミノキ5の発売はやや遅れているのですが、
ネット上では、
- 買うならメディカルミノキ5とリアップのどちらが、、、
- リアップからメディカルミノキ5に乗り換えた方が、、、
などとの記事で過熱気味です。
メディカルミノキ5とリアップにはどんな違いがあるのか?
アンファー社と大正製薬のの公表データーや添付文書を元に公平に比較して見ました。
メディカルミノキ5とリアップは何が違うか?
メディカルミノキ5とリアップは何が違うのか?
添付文書やアンファー社、大正製薬の公式発表を元に比較してみました。
メディカルミノキ5もリアップも一般医薬品
メディカルミノキ5もリアップも医薬品です。
医薬品には、
- 医療用医薬品 : 医師が処方する
- 一般医薬品 : 薬局で買える
の2つがありますが、メディカルミノキ5もリアップも同じ一般医薬品の区分です。
メディカルミノキ5とリアップの効能と効果
添付文書に記載されている効能効果は、
メディカルミノキ5では、
- 壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防
リアップでは、
- 壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防
と両者の効能・効果は全く同じです。
なお、使用法も毎回1mlを朝晩2回と同じです。
メディカルミノキ5のリアップの副作用
メディカルミノキ5の添付文書に「副作用」の項目はないのですが、
次の症状があらわれたときには副作用の可能性がありますとして、
- 皮膚: 頭皮の発疹、発赤、痒み、かぶれ、フケ、熱感
- 神経系 : 頭痛、気が遠くなる、めまい
- 循環器系 : 胸の痛み、心拍が早くなる
- 代謝系 : 原因の分からない体重増加、手足のむくみ
の記載がありますので、これが副作用と考えて良いでしょう。
リアップは添付文書の「副作用」の項に、
- 皮膚: 頭皮の発疹、発赤、痒み、かぶれ、フケ、熱感
- 神経系 : 頭痛、気が遠くなる、めまい
- 循環器系 : 胸の痛み、心拍が早くなる
- 代謝系 : 原因の分からない急激な体重増加、手足のむくみ
と、全く同じ記載があり、懸念される副作用は全く同じです。
メディカルミノキ5とリアップの成分
メディカルミノキ5もリアップも有効成分は、
- ミノキシジル5%
です。
ミノキシジルは化学物質で化学合成で作られますから両者の有効成分には違いはないはずです。
メディカルミノキ5とリアップのその他の成分は、添付文書によると、
メディカルミノキ5のその他の成分
- 1,3-ブチレングリコール
- エタノール
- リン酸
- グリセリン
となっており、酸化防止剤を使用していないことを強調しています。
リアップX5プラスのその他の成分
- ピリドキシン塩酸塩0.05g
- トコフェロール酢酸エステル0.08g
- l-メントール0.3g
- セタノール
- 1,3-ブチレングリコール
- ジブチルヒドロキシトルエン
- リン酸
- エタノール
と記載され、
- ピリドキシン塩酸塩 :毛穴の皮脂づまりを防ぎミノキシジルの滲透を高める
- トコフェロール酢酸エステル :過酸化脂質を抑え頭皮の炎症や臭いを防ぐ
- L-メントール : 炎症やかゆみを抑え、清涼感を与える
と、三つのサポート成分がミノキシジルの発毛効果を高めるとのことです。
その他の成分では、リアップにはミノキシジルの効果をサポートする成分が含まれているようです。
メディカルミノキ5とリアップの発毛効果の強さ
メディカルミノキ5もリアップも主要成分は全く同じです。
違うのはリアップにはミノキシジルの効果をサポートする成分が含まれていることなのですが、
メディカルミノキ5とリアップの発毛効果の強さに違いはあるのでしょうか?
メディカルミノキ5の添付文書には、
髪が成長するには時間がかかります。
効果が分かるようになるまで少なくても4ヵ月間、毎日使用してください。
本剤の有効性4ヵ月使用後から認められています。
リアップの添付文書には、
髪が成長するには時間がかかります。
発毛の効果を実感するまで、少なくても4ヵ月間、用量用法を守ってお使いください。
と明記されて、
両者の発毛効果は少なくても4ヵ月かかるということで同じのようです。
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メディカルミノキ5やリアップはどこで買えるか
メディカルミノキ5もリアップも一般医薬品ですが、
一般医薬品には、
第1類~第4類まで分けられており、メディカルミノキ5もリアップも第1類医薬品です。
第1類は薬局ではガラスケースなどに保管され、購入者が勝手に手に取ることはできません。
購入に際しては、薬剤師の説明を受けてからでは購入することができないのです。
第1類の一般医薬品はネットなどの通販では販売できなかったのですが、数年前に法規制が緩和されて通販サイトでも購入できるようになりました。
しかし、
名前や年齢、性別、服用している薬の有無、薬剤アレルギーの有無などの質問に答えた後に薬剤師からの注意事項のメールが届き、
それを確認した後に購入できるようなやや面倒な手順を踏まなければなりません。
メディカルミノキを販売するアンファー社では、マツモトキヨシを主軸に販売展開する計画であることを明らかにしています。
メディカルミノキ5とリアップの価格
メディカルミノキ5とリアップの1ヵ月使用分の価格は、
ネット上でやや差がありますが最安値価格は、
- メディカルミノキ5(60ml、30日分) : 予定価格 7,800円(税込)
- リアップ (60ml、30日分): 7,611円(税込)
と、両者の価格差は189円でほぼ同じです。
なお、大正製薬は6,000万本売上げ記念として、
20%増量した「リアップX5プラスローション」72mL(税込希望小売価格7,611円)を
10月20日から数量限定で発売しますから、6日分お得です。
一方、メディカルミノキ5では「まとめ買い」で割引があるのではないかとのウワサがあります。
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メディカルミノキ5とリアップのどちらを選ぶ?
では、
メディカルミノキ5とリアップのどちらを選んだら良いのでしょうか?
メディカルミノキ5からリアップに乗り換えた方が良いのでしょうか?
上で比較したように、
メディカルミノキ5とリアップは、
- 医薬品分類
- 効能・効果
- 副作用
- 成分
- 使用法
- 効果の強さ
- 購入方法
- 価格
まで、全て同じです。
やや違う点としては、
リアップにはミノキシジルの効果をサポートする成分が含まれている
ことだけですが、これは大きな違いはないと思われます。
私が一番気になるのは、
メディカルミノキ5におけるミノキシジルの溶媒
で、メディカルミノキ5ではミノキシジルを何に溶かしているか?ということです。
リアップの販売本数が6,000万本を超過したの記事でも書きましたが、
今までリアップの後継品が出なかった理由は、
- ミノキシジルは溶けにくい
- ミノキシジルは安定性が悪い
という特徴があるからです。
また、リアップもメディカルミノキ5もミノキシジルの濃度は5%ですが、これ以上に濃い濃度には技術的にできないといわれています。
リアップの発売当初、
- リアップをつけると頭皮が炎症を起こす
という問題が発覚しました。
これは、ミノキシジルを溶かしている溶液(溶媒)に問題があったらしく、その後、大正製薬のはリアップの溶媒を変更しています。
現在はエタノールなどのアルコールに溶かしているようですが、メントールを配合しているのはエタノールの刺激性を軽減するためだと思われます。
ですから、メディカルミノキ5の頭皮に対する影響が懸念されるのです。
副作用については、ミノキシジルは本来心血管に作用する高血圧の薬であったことから、副作用の項目に「胸の痛み、心拍が早くなる」との記載があるのです。
リアップの副作用については、平成25年の厚生労働省第4回薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会で3,072例中271例(8.82%)の副作用が報告され、
「継続してリスク区分の高い第一類医薬品にすることが適当である」とされています。
では、
- メディカルミノキ5とリアップのどちらを選んだら良いのか?
- メディカルミノキ5からリアップに乗り換えた方が良いのか?
難しい問題ですが、
現状では効果も価格も同じなのですから、
リアップを使っている方は、とりあえずリアップを継続する
初めてミノキシジルを使う方は、1ヵ月か2ヵ月かの間隔で両者を使い比べて自分に合った方を選ぶ
ということかと思います。
参考になれば幸いです。
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