日本毛髪科学協会の認定講師で毛髪診断士の けんぞう です。
今日もご覧になっていただきありありがとうございます。
今日も科学的根拠に基づいた育毛関連の情報をお届けしたいと思います。
目次
はじめに
プロペシアはAGAに最も有効だといわれていますが間違いないと思われます。
プロペシアは医療用医薬品で、さまざまな有効性テストをクリアーして科学的根拠もしっかりしています。
しかし、プロペシアの問題点は、
プロペシアはAGAに最も有効だが副作用が怖い
ということです。
プロペシアは国内で唯一のAGA(男性型脱毛症)の治療薬です。
しかし、
プロペシアはAGAに最も有効ですが、性機能に関する副作用があるのです。
特に、服用を止めてからも副作用が続くポストフィナステリドシンドロームが怖いのです。
プロペシアでは 実際に副作用は出ているのか?
新宿ウエストクリニック
プロペシアについてのQ&A
Q: 副作用のED(勃起不全)はすぐに出るのでしょうか?
A: いきなり翌日から出たりはしません。早くても1ヵ月以降です。
Q: 副作用でDEになったらどうすれば良いのでしょう?
A: プロペシアを止めればすぐ治ります。
レビトラやバイアグラなどのED治療薬を使えば大丈夫です。Q: 副作用のEDはどれくらいの頻度で発生するのですか?
A: 決して多くはありません。当院の場合は0.2~0.3%位です。
プロペシアにはED(勃起不全)の副作用がある
プロペシアは前立腺肥大や前立腺癌の薬だった
プロペシアはどんな薬なのか
プロペシアは商品名で、有効成分は一般名はフィナステリドといわれる化学物質です。
米国の医薬品メーカであるメルク社が開発した抗男性ホルモン薬で、
男性ホルモンであるテストステロンをDHT(ジヒドロテストステロン)へ変換する酵素である2型5-α還元酵素を阻害する作用が有ります。
米国では1977年にM字ハゲ〔男性型脱毛症用薬(AGA治療薬〕の治療薬として開発され、世界60カ国以上で承認されている医療用医薬品です。
国内では、MSD社(旧:万有製薬)が2006年に発売を開始しました。
1日1回服用する内服薬で、「プロペシア錠0.2mg」と「プロペシア錠1.0mg」の2種類があり、円形で薄い赤色(ピンク色に近い)のフィルムコーティング剤です。
プロペシアは前立腺肥大や前立腺癌の薬だった
プロペシアの有効成分のフィナステリドは、前立腺肥大症や前立腺癌の治療薬として開発されたものなのです。
前立腺肥大症や前立腺癌ではDHTが前立腺を肥大させたり、癌細胞の増殖を促進しますから、
5α-リダクターゼを抑制し、DHTの産生を抑える必要があるのです。
その後、前立腺肥大症や前立腺癌の治療薬としての開発は中止されたのですが、
発毛作用があることが判明したことからAGAの治療薬として承認されたのです。
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プロペシアの副作用
プロペシアの副作用
アメリカにおける、プロペシアと偽薬での性機能に関する副作用の発現率は、
性欲減退
偽薬 : 1.3%
プロペシア : 1.8%
ED(勃起不全)
偽薬 : 0.7%
プロペシア : 1.3%
2014年4月12日に米国の厚労省に相当するFDAは、プロペシア1mgに対して、
- 性欲減退
- 勃起不全
- 射精不全
の副作用の発生の危険性を注意書きに追加するようにメルク社に正式要請をしています。
国内の副作用情報
国内のプロペシアの添付文書にも、重要な副作用として、生殖機能に関する副作用の記載があります。
国内の臨床試験でも、
- 性欲減退
- 勃起不全
- 射精障害
- 精液量減少
の副作用が、1%~5%の程度で発生するとしています。
国内でのプロペシアの服用患者は50万人程度、さららにインターネットでの購入者がその3倍程度いると見られており約200万人がプロペシアを服用していると見られています。
性欲減退の副作用は10,000人、勃起不全が2,000人程度で見られている計算になります。
やはり冒頭の新宿ウエストクリニックの勃起不全の副作用は本当なのです。
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プロペシアの副作用の原因
プロペシアの作用は5α-リダクターゼ抑制作用です。
AGAでは男性ホルモン(テストステロン)が、5α-リダクターゼによってジヒドロテストステロン(DHT)というさらに活性が強い男性ホルモンに変えられるのですが、DHTが発毛を抑制してしまうのです。
5α-リダクターゼには、1型と2型の二つのタイプがあり、プロペシアは主に2型を抑えるのですが、
2型の5α-リダクターゼは性機能に関する部位にも存在し、そこでも5α-リダクターゼを抑制するので性機能に関する副作用が見られると考えられています。
2009年に、国内でもアボルブ(化合物名:デュタステリド)という、1型5α-リダクターゼ抑制作用のある薬も発売されたのですが、国内では「前立腺肥大症の治療薬」としてしか承認されていませんが、海外ではAGAの適応でも承認され、発毛作用はプロペシアよりも強い効果が得られます。
一部のAGAクリニックでは、
「前立腺肥大症を治療する」という名目でAGAに処方しているところもあるとの噂です。 アボルブ(デュタステリド)は、プロペシア(フィナステリド)が作用しない1型5-α還元酵素をも阻害し、2型5-α還元酵素の阻害活性もフィナステリドより3倍強いのですが、
性機能に関する副作用はプロペシアよりも強いとの成績です。
プロペシアのその他の注意点
プロペシアを服用する際には、次のような注意点が記載されています。
- 未成年や女性には処方してはいけません
- 妊婦や妊娠の可能性のある女性、授乳中の女性はプロペシアに触れてはいけません
- 前立腺癌検査におけるPSA値を低下させることから判定に影響を与えます
- プロペシアを服用中は献血はできません
結構ややこしい薬です。
さらに、
発毛効果を確認できるまでは6か月以上の継続した服用が必要です。
そして問題なのが、
特に、服用を止めてからも副作用が続くポストフィナステリドシンドロームが怖いのです。
詳しく見る ⇒ ポストフィナステリドシンドローム
副作用の心配のない5α-リダクターゼ阻害薬
- AGAは気になるし、、、
- プロペシアは副作用が気になるし、、
大丈夫です。
副作用の危惧のない5α-リダクターゼ抑制作用のある育毛剤があります。
天然物由来の5α-リダクターゼ抑制作用剤
副作用のない5α-リダクターゼ抑制作用の育毛剤を探そう!
天然物由来なら、、、
と思って探したところ、
- イソフラボン(大豆、ヒオウギ)
- ノコギリヤシ
- クルクミン(生姜)
に、5α-リダクターゼ抑制作用が有るのです。
イソフラボンの5α-リダクターゼ抑制作用に関しては日本癌研究所の論文もあります。
前立腺癌は、ジヒドロテストステロン(DHT)の増加レベルとの関連性が報告されており、また、大豆イソフラボンは、テストステロンをDHTに転換することに関連性のある5α-レダクターゼを抑制することで知られている。それらの理由で、男性ホルモンの血漿レベル対して、大豆抽出物、イソフラボンの効果を雄ラットを使い調査した。
、、、、これらの結果は、大豆イソフラボン摂取により血漿DHTレベルを減らす可能性があることを示唆した。
(BJU Int. 2013 Sep 5 より引用.)
そこで見つけたのが、、、、
ヒオウギエキスを主体とする5α-リダクターゼ抑制作用のある育毛剤です。
薬用プランテルに含まれているヒオウギエキスのイソフラボンは、5α-リダクターゼ抑制作用があり、AGAを予防できるのです。
医薬部外品ですから、効能は厚生労働省が承認した育毛剤です。
更には予約待ちだという、フィンジアです。
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