発毛効果があるKGFを配合した育毛剤

髪の毛は毛母細胞の細胞分裂で作り出されますが、

毛母細胞は毛乳頭からの刺激を受けて活動が盛んになり発毛が促進されます。

発毛促進にはさまざまな因子が関わっていますが、

主なものは、

  • IGF
  • FGF
  • KGF
  • VEGF

などです。

GFというのはGrowth Facter の略で成長因子のことですね。

中でも、IGFとKGFは発毛促進に大きく関わっているのですが、

IGFについては既にご説明したのでご存じだと思います。

今日は、KGFの発毛促進作用についてお話ししたいと思います。

そして、KGF作用のある育毛剤についてもご説明しましょう。

 

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発毛促進作用のあるKGFとは

発毛促進に関わる因子はたくさんあるのですが、

その中でも重要なものは、

  • IGF
  • KGF

です。

IGFの発毛促進作用や、IGF作用のある育毛剤については既にお話ししましたので分かっていただけるかと思います。

  詳しく読む ⇒ IGFには発毛促進作用があるのか?

 

今日お話しするのは、KGFの発毛促進作用です。

KGFとは、

Keratinocyte Growth Factor の略で、「ケラチノサイト成長因子」ということです。

ケラチノサイトとは、ケラチン細胞のことで、日本語では角化細胞です。

 

髪の毛の大部分は蛋白質でできていますが、

 髪の毛の蛋白質の90%はケラチン

という蛋白質でできているのです。

 

ケラチンは爪や皮膚のなどをも作っている蛋白質ですが、

ケラチンは18種類のアミノ酸により構成される蛋白質の総称で、構成しているアミノ酸の比率によって、

  • 硬ケラチン : 髪や爪る作る
  • 軟ケラチン : 皮膚角質層を作る

などに分けられます。

 

 

このケラチンは、

ケラチノサイトの細胞分裂によって作られています。

ケラチノサイトが細胞分裂によって増え、そして細胞が死ぬと硬くなり、髪の毛や爪になるのです。

 

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KGFは発毛を促進する

髪の毛はケラチンで作られているのですが、

ケラチンは

  • ケラチン細胞
  • 毛母細胞

が作り出すのです。

毛母細胞はケラチン産生細胞なのです。

 

毛母細胞は、

  • 分裂が繰り返しながられケラチンを作りだし、
  • 同時にメラニン色素も産生し、
  • メラニン色素とケラチンが結びついて髪の毛が作り出されるのです。

 

したがって、毛母細胞やケラチン細胞の増殖を刺激するKGFが発毛促進に重要なことはもうお分かりだと思います。

 

少し難しい話になるのですが、

KGFはFGF-7と表記されることもあります。

FGFはFibroblast Growth Factorの略で日本語では繊維芽細胞成長因子です。

繊維芽細胞とは肌の真皮層部分にある細胞で、コラーゲンやエラスチンなどを作り出す細胞で、肌の潤いやハリを保つ作用があります。

 

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KGFが配合された育毛剤はどれ?

KGFは成分表では「ヒトオリゴペプチド-5」と表記されるので、成分一覧表にこの成分が記載されていればKGFが配合された製品です。

上に書きましたように、

KGFは肌のコラーゲンなどを産生させる作用もあることからKGFを配合した化粧品も多く見られるようになりました。

KGFは肌の細胞分裂を促進して皮膚の再生・ターンオーバーの促し美肌を保つことができるからです。

 

 

日本EGF協会では、

  • スキンケアではKGFの配合量が40IU/mが効果的
  • ヘアケアでは33IU/ml程度が効果的

に働くための基準だとしています。

 

 

 

 

KGF活性がある育毛剤として注目なのが、

サントリーのフローリッチです。

フローリッチは発毛促進効果があるKGFを含んだ育毛剤

サントリー・フローリッチ

 

サントリーの育毛剤?

とちょっと意外なのですが、

サントリーはワインの研究などでポリフェノールの研究では世界一なのです。

サントリー・フローリッチは、サントリーのポリフェノール研究から生まれた育毛剤です。

  詳しく読む ⇒  サントリーフローリッチが選ばれている理由

 

サントリーのフローリッチは、ポリフェノールを配合した育毛剤なのですがKGF(FGF-7)の活性を高めることが明らかになっているのです。

 

2014年7月に、第32回日本美容皮膚科学会において「ヒト毛乳頭細胞を用いたアントシアニジンの育毛作用」と題して発表しています。

さらに、

2016年1月にも、化粧品科学研究開発雑誌である フレグランスジャーナルに、

花色素ポリフェノール配合女性用育毛剤の開発とその有用性評価

として発表されています。

 

 

KGFの発毛効果には科学的根拠がある

 

やや専門的になるのですが、

ヒト毛乳頭細胞を用いた試験で、花ポリフェノールのシアニジン、デルファニジン、ペラルゴニジンがKGF(FGF-7)やVEGFの活性を高めることが確認され、

  • 40~60歳代の薄毛の女性に、
  • 花ポリフェノール配合の育毛剤を、
  • 1日2回2mlを12週間、

頭皮に塗布したところ、

  • 4週間後から総頭髪本数が有意に増加し、
  • 12週後には頭髪の顕著な増加

が画像解析で確認されたのです。

 

 

 

育毛剤は無数といって良いほど販売されており、

キャッチコピーでは、

  • 1ヵ月でフサフサ
  • 3週間でハリやコシが出た

 

と、即効性の効果を謳ったものが多いのですが、

育毛剤が効果を現すためには短くても4~6週間はかかるのです。

有効成分や効果の科学的根拠を良く見極めてあなたに合った育毛剤を選んでください。

 

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