薄毛対策にはガムが効果がある?
ガムと薄毛はどんな関係があるのでしょう?
Googleで、「薄毛+ガム」で検索すると 319,000 件ものヒットがあります。
「薄毛対策+ガム」では 60,200 件 、「薄毛+治る+ガム」では55,000件と、
薄毛解消にガムが有効なのか?
ということで検索している人が多いことが分かります。
ガムを噛むことは認知症の予防に良いと言われますが実は、薄毛対策に効果があるようなのです。
ガムを噛むことは頭皮のコリを取るのに効果的であると考えられているからです。
ですが、どうして頭皮のコリが解消されると薄毛対策に効果があるのでしょうか?
今回はガムと薄毛対策の関係について調べてみました。
目次
ガムが薄毛対策に有効な理由
どうしてガムを噛むことが薄毛対策になるのか?
ガムを噛むと薄毛が治るということに科学的根拠があるのか?
さまざまな文献データベースを検索してみましたが、「コレだ!」というものはありませんでした。
といって、
- ガムを噛むと薄毛対策になるというのは全くのデマ!
- ガムを噛むと薄毛が治るというのは都市伝説!!
というわけでもなさそうです。
ガムが薄毛対策に有効だという根拠は、
- ガムを噛むと頭皮の血行が促進される
- ガムを噛むと唾液が多く分泌される
ということが、薄毛の解消に関連しているのではないかと考えられるのです。
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ガムを噛むと頭皮の血行が改善し薄毛対策に良い
まずは、
ガムを噛むと頭皮の血行が良くなり薄毛対策に良い
ということです。
はじめに知っておいて欲しいのは、
ということです。
髪の毛は頭皮の表面から2ミリ程度下にある毛根部の毛包というところにある毛母細胞で作り出されます。
毛母細胞は体の中で最も細胞分裂が盛んなところで、細胞分裂をくり返して髪の毛を産み出しています。
したがって、
- 充分な酸素
- 豊富な栄養素
が必要で、そのためには、
- 頭皮の血行が良好
である必要があるのです。
ストレスや不眠、喫煙などの影響で頭皮の血行が悪くなると、
- 毛母細胞に充分な酸素や栄養素が届かなくなり、
- 毛母細胞の細胞分裂が低下してしまい、
薄毛の原因になってしまうのです。
最近、
ヘッドスパが流行していますが、ヘッドスパは疲労回復やストレス解消ばかりでなく、ヘッドスパは薄毛対策にもなるのです。
先日は、
ということをお話ししました。
頭皮には、
- 前頭部には 前頭筋
- 総頭部には 側頭筋
- 後頭部には 喉頭筋
の3つの筋群があるのですが、
これらの筋のコリをほぐし、血行を回復すれば毛母細胞へ充分な酸素や栄養素が供給され、
毛母細胞の活性も盛んになるのです。
ガムを噛むときには、
下顎を持ち上げるために咬筋が収縮します。
これにともなって側頭筋も収縮します。
物を噛んでいるときにコメカミや側頭筋に指を添えてみてください。
側頭筋が盛んに動いていることがわかるでしょう?
ガムを噛むことによって側頭筋が盛んに動き、頭皮全体がマッサージされたかのように頭皮全体の血行促進されるのです。
そして、頭皮の毛細血管から毛包に酸素と栄養がいきわたり、毛母細胞の発毛が促進されるというわけなのです。
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ガムを噛むとIGF-1が分泌され薄毛対策に良い
ガムを噛むことが薄毛対策に良いという2番目の理由は、
ガムを噛むと唾液が分泌される
ということです。
ガムを噛むことは食事で食品を食べるときと同様に唾液が分泌されます。
唾液量や唾液の成分を調べたりするときにはガムを噛んで唾液を分泌させるのです。
唾液には薄毛に効果があるIGF-1が含まれる
では、唾液が分泌されるとどうして薄毛対策に良いのでしょうか?
唾液にはIGF-1という育毛物質が含まれているのです。
IGF-1はInsulin-like growth factors-1の略で、日本語では、インスリン様成長因子-1といわれインスリンの様な作用をもつ生理活性物質です。
インスリンの主な作用は血糖を下げる作用ですが、実は、インスリンにもインスリン様成長因子-1にも成長ホルモンと同じ様な作用があるのです。
ムを噛むと唾液がたくさん分泌されるのですが、
「唾液にはシアル酸(N-アセチルノイラミン酸)という物質が含まれます。
シアル酸は唾液の中では唾液のねばり成分(ムコ多糖体)に結合していますが、胃の中では胃酸によって遊離シアル酸という物質に変化し、遊離シアル酸は胃の知覚神経を介して毛包でIGF-1を分泌させます。
ということでさらすが、
さらに、
唾液にはIGF-1が含まれるとともに、シアル酸には育毛効果があることが知られています。
南米コロンビアでは薄毛治療法として牛に頭部を舐めさせることによって育毛を促進させる民間療法があります。
医療牛といわれる牛のザラザラした舌の刺激と1日20Lも分泌される唾液の効果で育毛効果が認められます。
というのですが、、、。
牛に舐めてもらえば薄毛が治るのかどうかは分かりませんが、
IGF-1に育毛効果があることは科学的に証明されています。
元熊本大学医学部の岡嶋研二助教授は、
IGF-1が発毛のプロセスにおいて重要な働きをしているということを見いだしました。
岡嶋氏は、名古屋市立大学大学院教授を経て、名古屋Kクリニックを開院し脱毛治療に当たっています。
IGF-1は毛母細胞を活性化する作用を持っているのですが、
大豆に含まれるイソフラボンやトウガラシの辛み成分であるカプサイシンなどは毛根の知覚神経を刺激することでIGF-1の分泌を促進し、IGF-1は毛母細胞を活性化して発毛を促進するというのです。
詳しく見る ⇒ 日本初のIGF-1育毛クリニック名古屋Kクリニック
ポスカを噛んでも育毛効果はない?
「ガム+育毛」の検索数が多いのは、
江崎グリコの「ポスカ-エフ」のニュースの影響もあります。
グリコのガムに育毛効果が見つかった
グリコが発売しているガム「ポカス」に育毛効果のある成分が見つかったというのです。
江崎グリコは独自素材のリン酸化オリゴ糖カルシウム「POsCa(ポスカ)」素材を、頭皮(スカルプ)ケア市場向けに投入する。
ポスカが通常のカルシウムに比べて、頭髪を成長させる毛乳頭細胞の増殖促進効果があることを確認し、スカルプケア市場に活用できると判断した。一部の化粧品メーカーに、すでにサンプル出荷を始め、化粧品メーカーのスカルプケア関連の新製品への採用を目指す。
というのです。
詳しく読む ⇒ コチラ
このガムは、丈夫な歯を作るのに役立つようにCa(カルシウム)が添加されているのですが、このリン酸化オリゴ糖カルシウムは通常のカルシウムに比べて毛乳頭細胞の増殖促進効果があったということなのです。
江崎グリコは化粧品メーカーと共同で、ポスカ配合の育毛剤を開発するようですから、もうしばらく待った方が良さそうです。
薄毛対策というと、育毛剤にばかり目が行ってしまいます。
しかし、
髪の毛を作り出すのは頭皮の中にある毛母細胞なのです。
育毛剤は毛母細胞の働きを刺激するだけです。
重要なのは、
毛母細胞を刺激することではなく、
毛母細胞に充分に栄養を補給することなのです。
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