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    Categories: 若ハゲの予防と解決

糖質制限で薄毛が治るワケ

日本毛髪科学協会の認定講師で毛髪診断士の けんぞう です。

今日もご覧になっていただきありありがとうございます。

今年も科学的根拠に基づいた育毛関連の情報をお届けしたいと思います。

 

はじめに

寄生虫学者である東京医科歯科大学名誉教授である藤田紘一郎氏が、

「薄毛は糖質制限で治る」

という内容の本を出しました。

糖質制限というのは糖尿病の食事療法です。

藤田氏は糖質制限を実践し、55歳でのハゲが76歳でフサフサになったというのです。

糖質制限と薄毛が治るとはどんな関係にあるのでしょうか?

お約束どおり、早速本を購入し、読みましたので、

どうして糖質制限で薄毛が治るのか、そのワケをお知らせしたいと思います。

 

 

糖質制限で薄毛が治った

東京医科歯科大学の名誉教授である藤田紘一郎氏が、

「薄毛は糖質制限で治る」という本を出しました。

藤田紘一郎氏は世界的にも有名な寄生虫学者なのですが、

55歳頃からハゲはじめ、このままでは髪の毛がなくなるとの危機感から、様々な育毛剤や育毛機器も購入して試したのですが、効果がなく、、、、

ところが、糖質制限を始めたところ薄毛が治ったというのです。

写真でも歴然です。

前回は、まだ本を購入していませんでしたから詳しいことをお知らせできなかったのですが、

今回は本を読みましたので、詳しくお伝えできます。

藤田紘一郎氏は重度の糖尿病だった

藤田氏が薄毛を意識したのは55歳の時だったそうです。

この頃は大学教授として忙しく、

  • 生活が不規則
  • 昼食は、こってりラーメン・半ライス・餃子
  • 間食は、アイスやチョコ

と、メタボ街道まっしぐらの生活で、

2002年に63歳の時にインドネシアに研究調査に出掛けたときに、暑さや熱中症対策のためにスポーツドリンクを多飲していたところ、1週間で体重が5kgも減少し、尿が泡立ち、血糖値を測定したところ、

 空腹時血糖が500mg/dl

もあったのだそうで、これはかなり重度の糖尿病です。

 

藤田氏は、熱中症対策のためにスポーツドリンクを多飲したことが糖尿病を急激に悪化させたと述べています。

500mlのスポーツドリンクには砂糖が20~30gも含まれており、多飲による急性糖尿病はペットボトル症候群といわれています。

 

糖質制限で薄毛が治った

帰国後に、後輩の糖尿病専門医に相談して食事療法を開始。

食事療法は、日本糖尿病学会が推奨する「カロリー制限食」で、必要なカロリーの60%を糖質(炭水化物)で摂取すると言うものですね。

ですから、許される範囲内で、白米、ラーメン、餃子、パンも食べていたそうですが、2010年頃に再び激ヤセ。

 空腹時血糖値は450mg/dl

もあったそうで、

「カロリー制限食」をしているのも関わらず、

  • 血糖値も下がらず
  • 抜け毛も治まらなかった

そうなのです。

 

そこで、

糖質制限に切り替えた

のだそうですが、

2週間で、

  • 空腹時血糖値が90mg/dlに低下
  • 中性脂肪が低下
  • 体重は10kg減少

そして、なによりも嬉しかったのは、「髪の毛に元気が戻ってきたことです」と書いています。

 

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糖質制限で薄毛が治った人はたくさんいる

糖質制限とは、糖質である炭水化物の摂取量を減らすことで、具体的には、

  • 朝食のパンを半分
  • 夕食のご飯を半分

にして、

  • 蛋白質をたくさん摂る
  • 脂肪の摂取は気にしない

という食事法で、カロリー計算をしなければならない「カロリー制限食」よりも非常に簡便で糖尿病に有効な食事法です。

 

糖質制限の提唱者は、2001年に「主食を抜けば糖尿病は良くなる」を著作した江部康二(えべ・こうじ)医師です。

江部医師は、京都大学医学部を卒業後、京都大学胸部疾患研究所を経て、1978年より京都市の高雄病院に医局長として勤務し、2000年から理事長就任しています。

 

江部医師は2001年から糖質制限食を提唱していますが、2002年に自らも糖尿病治療のため糖質制限食を実践し、高雄病院でも糖質制限食で多くの糖尿病患者を治療しています。

 

江部医師は、

「ドクター江部の糖尿病徒然日記」というブログを書いておられますが、

  詳しく見る ⇒ ドクター江部の糖尿病徒然日記 

 

そのサイトにも、

糖質制限で薄毛が治った」という読者の声がたくさん寄せられています。   

糖尿病発覚時は抜け毛が酷くて頭頂部がスカスカ状態でしたが、1年経ち見事復活しました。一時はプロペシアを飲もうと考えましたが、見事な復活に正直驚いています。今は安物の育毛剤だけでOKです。よく脂物をとると禿げるといいますが、糖質が原因なんですかね。

こちらのサイトを拝見して、糖質制限を始めたところ、2ヶ月程度で明らかに抜け毛が減りました。
勝手ですが、感謝しております。
ありがとうございました!

 

江部医師自身も、

「当院に良く来ていた某製薬会社のMRさんは、自他共に許す見事なハゲだったのですが、糖質制限食を続けてるうちに、しっかりと髪が生えてきて、今や全くハゲではないです。」

と、糖質制限で薄毛やハゲが治った方をたくさん見ておられるそうで、

質制限食を実践することにより、

  1. 全身の代謝や血流が良くなる
  2. 髪の毛をつくる毛母細胞の活性も高まり、
  3. 薄毛やハゲが治る

としています。

 

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糖質制限で薄毛が治るワケ

さて、藤田氏は、「55歳のハゲた私が76歳でフサフサになった理由」のなかで、

フサフサになった理由として挙げているのは、

  1. 活性酸素
  2. AGE(終末糖化産物)

の2つです。

 

活性酸素は薄毛の原因

活性酸素が薄毛の原因になることはこのサイトでも何回も書いてきました、

活性酸素とは、酸化力が非常に強い酸素のことです。

私達は、生きていくために呼吸により毎日500l以上の酸素を体に取り入れていますが、その中の約2%が活性酸素になり、体の中の殺菌作用などにも使われています。

 

活性酸素は、

  1. 紫外線
  2. 喫煙
  3. ストレス

などでも増加して、老化や薄毛の原因になるのです。

過剰な活性酸素は体内の細胞と結合して酸化させることにより、体の機能を低下させ、病気や老化の原因になるのです。

喫煙は薄毛の原因、夏の紫外線は薄毛の原因、ということはサイトでも何回もお知らせしてきたので、もう良くお分かりかと思います。

 

AGE(終末糖化産物)は薄毛の原因

藤田氏が、薄毛の原因としてもう1つ挙げているのは、AGEといわれる糖化終末産物です。

AGEは薄毛の原因、だということも以前にお話ししましたので、読んでくださっていると思います。

AGEは、蛋白質と糖分が結合し加熱されてできたものです。

 

AGEは蛋白質を変性させ、体の様々な部分の機能を低下させるのです。

糖尿病では、血糖値が高いため、AGEが容易にたくさん作られてしまうのです。

 

糖質制限によって、血糖値が下がり、AGEの産生量が少なくなれば髪の毛の成長も活発になると言うことです。

 

しかし、

AGEは体内で作られるだけではなく、食事としても体内に取り込まれます。

  1. フライポテト
  2. 唐揚げ
  3. ホットケーキ

共通しているものはなんでしょう?

そうです、美味しそうなこんがりとした焦げ目!、これこそがAGEなのです。

 

藤田紘一郎氏は、薄毛を改善するための三か条を挙げています。

薄毛を改善するための三か条

  1.  精製した白い主食(糖質)を控える
  2.  AGEを発生させる、揚げる、焼く料理を減らして、煮る、蒸す料理にする
  3.  電子レンジを使った加熱料理でもAGEが増えるので要注意

 

さらに、

藤田紘一郎氏は、

腸内環境の改善によってハゲかかった頭皮に髪が蘇ったとして、

腸内細菌が活性酸素を消去し発毛を促進すると述べています。

その、

発毛の腸内革命については、また明日でもお知らせしましょう。

 

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