日本毛髪科学協会の認定講師で毛髪診断士の けんぞう です。
今日もご覧になっていただきありありがとうございます。
今日も科学的根拠に基づいた育毛関連の情報をお届けしたいと思います。
目次
はじめに
薄毛に悩む人達の間で伝説になっている育毛食品があるそうです。
あなたは何だかご存じですか?
その、薄毛対策に良いという伝説の育毛食品は「きな粉」だそうです。
どうしてきな粉が薄毛対策の伝説の食品と言われているのかお分かりですか?
薄毛対策の伝説の育毛食品はきな粉
先日、ネットサーフィンをしていたら、「伝説の育毛食品」というタイトルが目につきました。
薄毛で悩む人達の間で、伝説になっている育毛食品が有るのだそうです。
そして、
伝説の育毛食品とは、
きな粉
だというのです。
きな粉で薄毛が解消した
そのサイトの書き込みには、
- 毎日きな粉を食べ始めて2週間が経過しましたが、髪の毛のコシが戻ってきた感じがします。安いし、ハゲにはきな粉です
- シェイカーに牛乳を入れ、きな粉をドバっと入れたのに黒蜜を混ぜ、1日3回飲んでたら抜け毛が減りました
- 無調整豆乳にきな粉を入れて2週間飲んだら生え際が驚くべきスピードで復活してきました
と、抜群の効果なのです。
きな粉とは最近あまり良く聞かない食品ですが、ご存じですよね、、、
そうです、あの“わらび餅”や“安倍川餅”にかかっている黄色い粉がきな粉です。
きな粉、って書きますが、語源は「黄なる粉」で、黄な粉とも書くのです。
きな粉は、大豆を炒ってから薄皮をむき、挽いて粉にしたものです。いることによって、大豆特有の青臭みが抜けて香ばしい香りになるのです。
黄大豆を使ったきな粉は黄褐色ですが、青大豆を使ったきな粉は淡緑色で、「青きな粉」や「うぐいすきな粉」と呼ばれていたりします。
さらに、黒豆から作られるきな粉には抗酸化物質のアントシアンが含まれ、抗活性酸素さようがあることから、アンチエイジングに良いとも話題になっています。
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きな粉はどうして薄毛に効果があるのか
このサイトをよく読んでくださっている人にとっては、
伝説の育毛食品はきな粉
と聞いても、な~んだ、、、と思われるかも知れません。
このサイトではきな粉の原料である大豆が薄毛に良いと言うことはもう何回もお知らせしているから、ご存じだと思います。
詳しく見る ⇒ 黒豆には育毛効果がある
詳しく見る ⇒ 高野豆腐は薄毛に良い
上のサイトを読まれた方はきな粉がどうして薄毛に効果があるかもうお分かりだと思います。
きな粉(大豆)に育毛効果があるのは、
- 女性ホルモン作用がある
- アミノ酸バランスが良い
ということです。
きな粉(大豆)には女性ホルモン作用がある
大豆には女性ホルモン作用があるのです。
大豆には、
イソフラボンという成分が含まれますが、イソフラボンは植物性エストロゲンとも言われるのです。
このことは、何回もこのサイトで書かせていただいたのですが、
- 男性の脱毛症の原因は5α-リダクターゼ
- 女性の薄毛の原因はエストロゲンの低下
です。
男性では、男性ホルモンであるテストステロンが、5α-リダクターゼという酵素によってジヒドロテストステロン(DHT)に換わるのですが、DHTは髪の毛の成長を止めてしまうのです。
ですから、男性型脱毛症治療薬であるプロペシアの作用は5α-リダクターゼ抑制作用ですし、フィンジアも5α-リダクターゼ抑制作用があることから男性型脱毛症に効果があるのですが、
エストロゲンには5α-リダクターゼ抑制作用があるのです。
一方、女性において40代頃から顕著になる頭頂部の薄毛は女性ホルモ(エストロゲン)の低下に伴うものです。
女性ホルモンは髪の毛の成長を促す作用があるのですが、女性では40歳代後半に更年期を迎え、エストロゲンが急激に低下することが女性の薄毛の大きな原因なのです。
したがって、植物性エストロゲン物質を含む大豆から作られたきな粉は、
男性の脱毛症にも効果が期待出来る
女性の薄毛にも効果が期待出来る
という訳なのです。
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薄毛対策には栄養が必要
さて、きな粉が薄毛に効果がある食品である理由は、
- 女性ホルモン作用がある
- アミノ酸バランスが良い
ということでしたが、2番目の「アミノ酸バランスが良い」と言うことについてお話ししましょう。
薄毛対策には栄養が必要です
薄毛になったら、効果がある育毛剤を使えば解消できる、とお考えだとしたら大きな間違いです。
薄毛の原因は、大きく考えれば、
- 髪の毛の成長が悪くなった
- 脱毛する本数が増えた
ということです。
薄毛を解消するには、
髪の毛の成長を促進する必要がある
のですが、
いくら育毛剤で髪の毛の成長を刺激してもそれだけでは髪の毛は成長しない、のです。
髪の毛は、1日に0.4ミリしか成長しないと書きましたが、
髪の毛は10万本あるのです。
つまり、
0.4ミリ x 10万本 = 40,000ミリ
なんと、
1日に40メートルも伸びる
のです。
1ヵ月に1,400メートル
です。
髪の毛は毛根部の毛母細胞と言うところで作られますが、
毛母細胞は体の中で最も代謝が盛んなところ
なのです。
したがって、
- 充分な栄養素
- 充分な酸素(血流)
がなければ、いくら育毛剤を使っても、髪の毛は成長しないのです。
きな粉アミノ酸バランスが良い
髪の毛の80%はケラチンという蛋白質で作られています。
毛母細胞が盛んに細胞分裂をおこない髪の毛を作り、皮膚の上に持ち上げているのです。
毛母細胞がケラチンという蛋白質を合成するにはそのためには、アミノ酸や様々なミネラルなどが必要になりますが、きな粉の原料である大豆は非常にアミノ酸スコアーが良い食品なのです。
必須アミノ酸ということを中学生の頃に習ったと思います。
私達の体の中では合成できないことから、食品から摂らなければならないアミノ酸で、9種類あります。
食品中に、この9種類の必須アミノ酸がバランス良く含まれているかを数値化したのが「アミノ酸スコアー」です。
その食品中で、9種類の必須アミノ酸の内で最も不足しているアミノ酸の割合を数値化したものが「アミノ酸スコア」で、上限を100として数値が高いほど必須アミノ酸がバランスよく含まれ、栄養価が優れている食品と考えられているのです。
肉、魚、卵、乳製品はアミノ酸スコアーが非常に高いですが、
豆類も非常にアミノ酸スコアーが高く、
大豆はアミノ酸バランスが非常に良い食品
なのです。
さらに、きな粉(大豆)には多くのビタミンやミネラルが含まれ、特に髪の生成に欠かせない亜鉛や、銅の含有量も多いことが特徴なのです。
薄毛対策には、育毛剤だけではダメで、「髪に良い食べ物」を摂ることが必須なのです。
しかし、
「食べ始めて2週間が経過しましたが、髪の毛のコシが戻ってきた感じがします」
というのは、どうも、、、
というのは、髪の毛の伸びるスピードは1日に0.4ミリですから、2週間では5.6ミリしか伸びません。
また、ハリやコシが出るためには髪の毛が太くなる必要があるのです。
きな粉は薄毛に悩む人の伝説の育毛食品だという理由がお分かりでしょか。
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