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シャルレがファーマーズと新規育毛成分で提携

日本毛髪科学協会の認定講師で毛髪診断士の けんぞう です。

今日もご覧になっていただきありありがとうございます。

今日も科学的根拠に基づいた育毛関連の情報をお届けしたいと思います。

 

はじめに

シャルレがファーマーズと新規育毛成分で提携し有効性を日本農芸学会で発表。

ファーマーズの株価は一時急伸しました。

新規育毛成分のHGPとはどんな効果があるのか、シャルレとの提携で新発売も間近のようです。

 

 

ファーマフーズとシャルレが新規育毛活性成分で提携

(株)ファーマフーズは、京都市西京区に本社を置く、機能性食品素材の開発・販売を行っている会社ですが、2014年11月20日に発毛促進作用を有する生理活性ペプチドを単離し、同定にも成功したとして、特許出願を行っている。

ファーマーズは、単独での産業財産化が可能だが、 経口剤および外用剤として薄毛を回復する 次世代の 育毛 活性 成分 として 、自社開発のみならず ライセンシング収益を見据えた 多角 的な事業化を目指すとしていたが、シャルレと共同開発で提携していた。

 

(株)シャルレは、神戸市須磨区に本社を置くレディースインナーを主体とする衣料品や、化粧品、健康食品等の販売などを主体とする会社です。

 

新規育毛成分HGPとは?

ファーマフーズとシャルレが開発中だという新規の育毛成分はどんなものなのだろうか。

ファーマーズが特許出願したという、発毛促進作用を有する生理活性ペプチドは、HGPと名付けられています。

 

HGPは、Hair Growth Peptideの略ですが、ファーマーズは、

「ヒナ鳥が羽毛をまとって誕生することに着目して、タマゴから発毛・育毛促進成分が得られるのではと研究開発を進めた」

と述べています。

 

動物試験や臨床試験での成績は下記に紹介するが、経口投与で発毛促進作用があり、壮年性脱毛症を標的とした育毛活性剤として開発を進めるようです。

タマゴには育毛作用が有り、含硫蛋白質やビタミンBであるビオチンを含むことから、薄毛対策にはタマゴが良いと言われています。

  詳しく見る ⇒ タマゴ3個で髪の毛が生えた

 

しかし、ファーマーズが単離と同定に成功したというのは、卵黄から単離したペプチド(アミノ酸の集合体)であるので、単一成分であると思われます。

ファーマーズは、食品などの天然物から様々な生理活性物質を探索しており、タマゴ基地と名付けた通信販売事業では、ヒアルロン酸産生促進素材アイハを配合した膝関節痛対策サプリメント・タマゴサミンや、骨代謝改善素材ボーンペップを配合したタマコツBPなどを主力製品としています。

 

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新規育毛成分HGPの有効性は?

ファーマフーズ は、2016年3月28日の札幌において行われる日本農芸学会でHGPの有効性について発表するとプレスリリースしたところ、ファーマーズの株価は71円高(16.35%高)の505円と一時急伸。

また、2015年3月に岡山で開催される日本農芸学会でHGPについて発表するとリリースした際にも49円高(8.41%高)の631円を付けた。

HGPとはどれほどの有効性があるのかを見てみよう。

 

HGPの動物試験での有効性

これは、2015年の日本農芸学会での発表されたデータだ。

 

育毛モ デル動物(マウス)を用いた試験でHGP」の経口摂取により有意な発毛促進作用がある ことを確認いたとしている。

ヘアサイクルが休止期にあるマウスの背部の毛を剃毛し、

  1. 通常の餌を与えた群
  2. 餌にHGPを0.1%混入した群

に分けて飼育したところ、含めた群を比較している。

 

HGPはファーマーズの独自の技術により、卵黄を酵素で加工したえられた育毛ペプチドである。

20日後に両群を比較したところ、下記の写真にも示したように、HGPが0.1%の割合で混入された餌を与えた群では明らかに剃毛部の発毛が促進している。

 

 

ファーマフーズはこの結果を持ってHGPの特許を出願しているが、マウスの餌に0.1%割合で混入して摂取させた場合とは、人間に換算すると1日500mgの摂取量だからかなりの活性があると推察される。

HGPの育毛作用については、毛乳頭細胞を活性化し、発毛を促す成長因子の分泌をも増加させることによるとしている。

 

HGPのヒトにおける有効性

この成績は、2016年の日本農芸学会で3月28日に発表されたものだ。

「卵黄由来新規育毛素材のヒト育毛効果検証試験」

として、薄毛に悩む女性ボランティアにおいて育毛効果を検証した。

  • 対象 : 薄毛に悩む40~50代の女性ボランティア24名
  • HGP : 経口投与  
  • 期間 : 4週間

試験方式は二重盲検比較試験といわれる方式で、患者も医者側も誰が本薬(HGP)を飲んでいるのか、偽薬(プラセボ)を飲んでいるのかは最終判定後まで分からないようにして行う。

  • 判定 : 摂取前と4週間後の毛直径を計測

試験前と試験後に、被験者の毛髪を1cm四方に刈り毛の直径を計測し、直径が80μm以上の毛髪を健康な硬毛とし、その頻度を解析ている。

HGP摂取群では、摂取前に比べて硬毛頻度が有意に増加したことが判明した。

しかし、頭髪以外の産毛が硬毛化したり、健康不良を伴う事例はなかったというので、頭髪の正常な成長を促進させていることになる。

 

さらに、

アンケートによる体感調査では、

  • HGP摂取群では摂取4週間後にスコアの改善
  • HGP摂取群では毛髪の悩みに対する心理的な不安も軽減

することが示唆されそうだ。

 

ファーマーズでは、HGPを有効成分とした育毛対策商品の実現に向けて大規模なヒト育毛試験を共同プロジェクトとして進めているそうで、2015年3月時点では2年後の実用化を目指すとしていた。

 

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まとめ

女性の薄毛に対する育毛剤は現状ではミノキシジル外用のみで、また、男性ではプロペシアといった内服薬もあるのだが女性用には適用できず、

HGPの開発は女性の薄毛に朗報となるかも知れません

 

今回の販売網を有するシャルルとの提携は、新発売の近いことも予感させます。

それまでは、「男性はフィンジア」、「女性用はM-1育毛ミストフローリッチ」、がお薦めです。

 

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