一番簡単に薄毛を解消する方法は植毛です。
最近では自毛移植の技術も非常に進歩しました。
しかし、植毛発祥の国であるアメリカで植毛のトラブルが相次いでいるそうです。
薄毛の解消に植毛を考えているなら、信頼のおけるクリニックを選んでください。
アメリカで植毛のトラブルが急増
自毛植毛は日本皮膚科学会も「薄毛治療の診療ガイドライン」で「B:勧められる」と評価する薄毛解消に有効な方法です。
日本でも植毛を行うクリニックが増えていますが、国際毛髪外科学会の2010年の報告では、全世界で28万人もの人が植毛を行っています。
最も植毛が盛んなのはアメリカで、年間10万人もの人が植毛を行っており、その後、2012年から2014年の間で植毛をする人が27%も増加したそうです。
また、国別の内訳は不明ですが、アジア全体では9万人もの人が植毛を行っています。
アメリカで植毛が盛んなのは、種々の植毛技術が発達していることや、アメリカ人の男性では薄毛のヒトが多いからです。
American Hair Loss Association(日本語にすればアメリカ薄毛協会でしょうか、、)によれば、21歳までに25%の男性が薄毛になり、35歳までには65%の人が、50歳までには85%の人が薄毛になると報告しています。
According to the American Hair Loss Association, androgenetic alopecia—also known as common male pattern baldness—is the reason behind 95 percent of hair loss in men. On average, about 25 percent of males start losing their hair before they reach the age of 21. Nearly 65 percent of men will be walking around with less hair by their 35th birthday, and about 85 percent of men will be dealing with significantly thinning hair by the time they turn 50.
そんなアメリカで、植毛によるトラブルが多発しているようです。
アメリカで植毛のトラブルが多い
植毛は日本皮膚科学会も推奨する薄毛解消手段ですが、人工毛を移植する方法は「推奨しない」としています。
アメリカでも1979年にFDA(日本の厚労省に相当する政府機関)は、拒絶反応などの免疫上の問題があるとして、ナイロンなどの人工毛の移植は禁止しています。
ロサンゼルスのDauer Hair Restorationの、Marc Dauer医師は、Yahoo Healthの取材「Are There Health Risks for Having Hair Transplant Surgery?」に対して、トラブルの原因は、急増する植毛希望者に対応するため、植毛に対する専門知識や経験が豊富でない医師が対応するケースが増えているためではないかと話しています。
アメリカの植毛は、FUE法(Follicular Unit Extraction) といわれる、毛がある部位から毛包を含む毛根を切り取り、薄毛やハゲの部分に移植するのですが、毛包の採取技術がまずいことから、移植しても毛が生えてこないケースが多いのだそうです。
また、採取・移植のときに細菌感染を引き起こしてしまうケースも多いのだそうです。
植毛手術を受けるなら経験豊富な医師を選んで下さいと、Marc Dauer医師は警鐘を鳴らしています。
薄毛解消のための植毛の種類と方法
日本でも最近は植毛のTVコマーシャルを見るほどになってきましたが、植毛の歴史はかなり古く、1800年代から脱毛の治療に頭皮の皮膚移植が行われています。
American Hair Loss Associationのサイトには、
1939年に日本で行われた奥田正二医師が植毛方法の研究成果を、
1959年にアメリカのノーマン・オレントライヒ医師がAGAの治療法として施術したことを起源として植毛技術が発展したと記載されています。
The roots of modern day surgical hair restoration were actually cultivated in Japan in the late 1930s. It was in 1939 that Japanese dermatologist Dr. Okuda described in detail his groundbreaking work in surgical hair restoration for burn victims.
戦前に日本で植毛の研究が行われ、その技術が植毛研究の幕開けになったことは余り知られていませんね。
現在、世界的に行われている植毛は、フラップ法やパンチグラフト法を改良した、毛包単位で移植するFUT法が一般的で、自毛植毛手術のゴールデン・スタンダード法として世界中で行われています。
植毛は信頼あるクリニックで
アメリカは植毛先進国といわれるほどメ植毛が盛んですが、トラブルも増えているようですから、信頼のおけるクリニックで施術する必要があります。
日本における植毛を行っているメジャーなクリニックは、下記の3クリニックだと思われます。
アイランドタワークリニック
「自毛植毛一筋15年以上」、「20,000以上の症例」ということで、実績と症例数が豊富です。
また、全国に4院クリニックをもち、手術室総数が15室と、植毛クリニックでは国内最大ではないでしょうか。
国内の植毛の63%はアイランドタワークリニックが行っているそうです。
植毛方法は、独自で開発したアイダイレクト法で、痛くない、傷が残らない、1日で大量高密度の移植が可能で生着率は95%以上だそうです。
紀尾井町クリニック
「18年の実績と信頼」、「12,000件以上の症例数」、を謳っているクリニックで、実績と症例数が豊富です。
FUEとFUTを併用して組み合わせる「コンビネーション植毛」という新しい自毛植毛方式を採用し、1回の植毛でできるだけ多く移植、かつ傷痕を小さくできるという方法です。
熟練の専門医だからこそできる、これまでの自毛植毛にはない技術だとしています。
ルネッサンスクリニック
移植ロボットTeamARTASを使い、事前にプランニングされたデザイン、グラフト数に基づいて、ARTAS植毛チームにより移植が行われます。
ARTAS植毛チームは、アメリカのARTAS社から派遣されたトレーナーにより高度な技術と知識を身につけているそうです。
植毛を行うクリニックは沢山ありますが、施術の金額にとらわれず、技術と信頼性を十分に評価して選んでください。
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