日本毛髪科学協会の認定講師で毛髪診断士の けんぞう です。
今日もご覧になっていただきありありがとうございます。
今日も科学的根拠に基づいた育毛関連の情報をお届けしたいと思います。
目次
はじめに
バナナは様々な栄養素を含んでおり、多くの健康効果が期待出来ます。
バナナは薄毛予防や発毛効果がありますから積極的に食べてください。
しかし、薄毛に効果がある成分は主にバナナの皮に多く含まれているのです。
バナナで薄毛予防や発毛を期待するならサプリメントが最も有効です。
バナナはには健康効果がある
バナナはエネルギー補給の手段として非常に優れた食品です。
マラソン選手やボクシング選手などは試合前のエネルギー補給源としてバナナを食べます。
バナナには糖質が多く、中でもバナナにはブドウ糖、果糖、ショ糖などが豊富で エネルギーが長時間持続するからです。
その他にも、バナナには様々な健康効果があるのですが意外と知られていません。
- バナナはうつ病に効果がある
果物はうつ病に有効だといわれていますが、その中でもバナナは特に有効です。
バナナには、セロトニンの原料になるトリプトファンがたくさん含まれています。
セロトニンは、精神を安定させ、睡眠作用がある脳内の重要な物質でうつ病の原因の一つはセロトニンの不足です。バナナにはトリプトファンが多く含まれ、セロトニン不足によるうつ病を予防するのです。
- バナナは糖尿病に良い
果物には果糖が多く、血糖値を上げるため糖尿病では食べ過ぎには要注意です。
しかし、バナナには糖質も多く血糖値を上げるのですが、食物繊維が多く含まれてGI値が高く、糖尿病のヒトでも安心して食べられる果物なのです。
また、バナナに多く含まれるカリウムには血糖値を下げて糖尿病予防に役立つ効果があるといわれています。
- バナナは痙攣に良い
マラソン選手がバナナを好んで食べる理由は、バナナには痙攣を防ぐ作用もあるからです。
痙攣の原因は、疲労や冷えで血流が悪くなことによる酸素不足も1つの原因ですが、カリウムやカルシウムなどのミネラル不足も大きな原因です。カリウムとカルシウムは筋肉の収縮にとって欠かせないミネラルで、カリウムを多く含むバナナは、エネルギー補給とともに、カリウムの不足を補う食べ物だからなのです。
- バナナは胃腸に良い
バナナには食物繊維が豊富なので、胃腸を綺麗にし有害な毒素を体の外に排出を促してくれます。
特に、シュガースポットといわれるバナナの表面の黒い点の辺りにはリン酸が豊富に含まれているのですが、リン酸には胃や腸の調子を整える働きがあります。また、バナナにはフラクトオリゴ糖がたくさん含まれますが、フラクトオリゴ糖はビフィズス菌を増やす働きを持っているのです。フラクトオリゴ糖は、小腸内で消化されることなく大腸まで届けられ、ビフィズス菌や乳酸菌などの栄養源になり、善玉菌が増え、胃腸の調子も良くなるのです。
- 動脈硬化に良い
高血圧の原因は、塩分の摂りすぎ、不規則な生活、運動不足など様々な原因が重なって起きる病気ですが、バナナは高血圧を抑える成分を含んでいます。
それは、カリウムです。
カリウムには腎臓つくられるカリクレインという酵素を増やす作用があるのですが、カリクレインには、血管が広げる作用があるため、血圧が下がるのです。 - バナナは月経前症候群によい
PMSともいわれる月経前症候群は、女性において月経(生理)の2週間前位に見られる心身の不調です。
月経前症候群の主な原因は、エストロゲンとプロゲステロンというホルモンのバランスの一時的な変化が原因です。月経前症候群でもうつ病と同様に、セロトニンが不足することによって起きやすくなります。
ですから、セロトニンの原料になるトリプトファンを豊富に含むバナナは月経前症候群の予防に効果的なのです。
バナナにはその他にも、骨粗鬆症を予防する働き、貧血を抑える働き、むくみをとる働きなどがあります。
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バナナの薄毛で発毛効果がある
血流を良くする働き、体内の有害物質を排出させる働き、血糖値を下げる働き、それらのいずれも薄毛には有効な作用なのです。
また、バナナのスジの部分には抗酸化作用のある物質が多く含まれ、薄毛の原因となる活性酸素を除去してくれます。
しかし、バナナには薄毛を予防し、発毛効果が期待出来る物質が含まれているのです。
バナナには5α-リダクターゼ抑制がある
5α-リダクターゼって何だったでしょうか、、
そうです、
5α-リダクターゼはAGAの原因になるジヒドロテストステロン(DHT)を作り出す酵素です。
ですから、
AGAの治療薬であるプロペシアの主成分は5α-リダクターゼ抑制のある化学物質なのです。
また、M字ハゲのヒトに超人気の「薬用プランテル」や2015年6月に発売され、年末には品切れ状態だった「フィンジア」も5α-リダクターゼ抑制のある育毛剤です。
バナナに含まれる5α-リダクターゼ抑制がある成分はシクロユーカレノンという物質です。
バナナの皮に薄毛の発毛作用がある
バナナに含まれる5α-リダクターゼ抑制がある成分なのですが、フィトステロールとい物質なのですが、バナナに含まれるフィトステロールは、シクロユーカレノンと言われ、バナナの皮から見つかったのです。
バナナの皮から5α-リダクターゼ抑制があるシクロユーカレノンを発見したのは関西大学の研究者です。
詳しく見る ⇒ バナナ果皮からの抗がん活性成分の探索
この研究論文の中で、フィトステロールが5αリダクターゼ(5α-reductase)を阻害すると述べていますが、このフィトステロールがシクロユーカレノンのことなのです。
なお、「抗癌成分?」とお思いでしょうが、5α-リダクターゼによって作り出されるジヒドロテストステロン(DHT)は前立腺肥大や前立腺癌の原因物質でもあるのです。
AGAの医療用医薬品であるプロペシアは当初は前立腺肥大の治療薬として開発された薬なのです。
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バナナで薄毛の育毛効果を期待するならサプリメント
バナナには、発毛に不可欠なミネラルやビタミンをたくさん含んでいるので、バナナを食べることで薄毛の解消、発毛が期待出来ます。
しかし、バナナの5α-リダクターゼ抑制を期待し、M字ハゲを予防したいのであれば、バナナの皮まで食べる必要があります。
しかし、バナナの皮を食べることなどで来ません、、、、
しかし、バナナの皮の抽出物を主成分とするサプリメントがあるのです。
このサプリの主な成分は、「バナナの皮の抽出物」ですが、
その他にも、
- バナナ抽出物(マルトデキストリン、バナナ抽出物)
- ガニアシ粉末
- 酵母(亜鉛含有)
- ナツシロギク粉末
- 大豆抽出物
- イチョウ葉抽出物
- ビタミンB6、B2、B1、B12
- 葉酸
いずれも発毛に重要な成分ばかり含まれています。
特に、バナナ抽出物に加えて、「大豆抽出物」に注目です。
大豆にはイソフラボンという、植物エストロゲンが含まれていますが、イソフラボンは薬用プランテルやフィンジアに含まれているヒオウギエキスに含まれる成分と同じで、5α-リダクターゼ抑制がある成分なのです。
まとめ
バナナは果実にも薄毛の発毛効果がありますが、
薄毛の発毛に最も効果があるのは皮に含まれるシクロユーカレノンですから、
バナナを食べただけではフサフサにはならないようです。
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