タバコやめたら薄毛が治る
タバコを吸うと薄毛になるのか?
タバコは髪の毛に悪いのか??
いろいろ調べてみました、、、、
その結果、タバコが直接的に脱毛を引き起こすという科学的根拠はなさそうなのですが、、、
目次
タバコは薄毛の原因なのか?
ネットで検索してみると、「タバコは薄毛の原因」と書いてある沢山のサイトが見つかります。
その根拠として挙げているのがどのサイトも同じなのですが、
ハーバード大学公衆衛生学部の調査によると、無作為抽出された1,241人の米国人中年男性を調べ、非喫煙者と喫煙者のホルモン量を比較しました。
その結果、非喫煙者に比べ喫煙者の方がジヒドロエピアンドロステロン(DHEA)は18%、ジヒドロエピアンドロステロン硫化物(DHEAS)は13%、アンドロステンジオンは33%、テストステロンは9%、そしてDHTは13%高い値を示しました。
ということを根拠にしています。
かなり古いサイトにもそのことが記載されていますので、ハーバード大学公衆衛生学部の調査というのは10年以上前に発表されたもののようです。
しかし、どの記述にも「ハーバード大学公衆衛生学部の調査によると」とは書かれているのですが、研究者名、文献名、掲載されたジャーナル、年号などは書かれていません。
お気づきかと思いますが、このサイトでは科学的根拠を明確するために必ず出典ジャーナルを記載しています。
しかしながら、この、が、残念ながら、この「ハーバード大学公衆衛生学部の調査」にかんする文献は見つけることはできませんでしたので、結論することはできませんでした。
DHTの上昇は薄毛の原因
もうご存じでしょうが、M字ハゲの1つの原因は男性ホルモンであるテストステロンが5α-リダクターゼという酵素によって変化したDHT(ジヒドロテストステロン)が関与していることはご存じだと思います。
ですから、M字ハゲをストップするためには5α-リダクターゼを抑制する必要があるのです。
詳しく見る ⇒ M字ハゲを止めるためには
喫煙によって、DHTが13%増加したということが事実だとすれば、タバコは薄毛の原因の1つだと言うことができるでしょうが、上にも書きましたように、文献を見つけることができませんでしたので、強く肯定はできないのです。
タバコはDHTを増加させて薄毛の原因になるらしい
ということでしょか。
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タバコを止めると薄毛は治るのか
それでは「タバコは薄毛の原因ではないのか?」、「タバコを吸っても良いのか?」という疑問が残ります。
タバコが髪の毛に与えそうな悪影響について考えてみましょう。
- タバコは頭皮の毛細血管を収縮させる
- タバコは血中の活性酸素を増加させる
- タバコはビタミンCなどを消費する
タバコは健康にとって様々な良くない影響を与えることはあなたもよくご存じだと思いますが、その中で特に髪の毛にとって良くないことを挙げてみました。
タバコは頭皮の血行を悪くする
タバコの煙に含まれるにニコチンには血管収縮作用があります。
これは肺から吸収されて血中に入ったニコチンが交感神経節のニコチン性受容体を刺激し交感神経の興奮を起こすからです。
交感神経が刺激されると末梢の血管が収縮し、血圧も上昇します。
久しぶりにタバコを吸うと、一瞬くらっとしたりしますが、これは脳の血管が収縮するためだといわれています。
頭皮の血管が収縮して頭皮の血行が悪くなると薄毛の原因になります。
髪の毛は毛母細胞の細胞分裂によって生み出されます。
髪の毛の成長は1ヵ月に0.3~0.4mmとわずかですが、髪の毛は1万本もあり、1ヵ月に伸びる長さは全体で1,000mにもなるのです。
毛母細胞が活発な細胞分裂をおこなうためには充分な酸素と栄養素が不可欠ですが、血管が収縮して血行が悪くなるとこれらの供給が悪くなり、毛母細胞の活性が低下してしまうのです。
リアップを始め、多くの育毛剤には血行促進作用があるのはそのためなのです。
タバコは血中の活性酸素を増やす
タバコを吸うと活性酸素が増えます。
タバコを1本吸うと100兆個も の活性酸素が発生するといわれています。
活性酸素は、細胞内の不飽和脂肪酸と結びついて過酸化脂質に変化しますが、過酸化脂質はサビで、細胞膜が酸化してサビつくと、細胞が老化し、細胞を劣化させ、例えば、しわ、などの皮膚の老化などの原因になります。
また活性酸素は生活習慣病の原因ともなり、細胞内の遺伝子(DNA)を傷つけ、癌細胞に変異させたりする、体にとっては非常に有害な作用を示します。
詳しく見る ⇒ 水珊瑚の粒は薄毛に効果がある?
体をサビつかせるという表現はなかなかわかりにくいのですが、リンゴを放置しておけば表面が黒くなることは誰でも知っている減少ですが、これはリンゴに含まれるポリフェノールの一種であるエピカテキンやクロロゲン酸が空気の酸素によって酸化した結果なのです。
活性酸素によって、毛根部の毛母細胞も大きなダメージを受けて発毛活性が低下してしまうのです、、、。
さらに、タバコを吸うことによって体内に一酸化炭素が取り込まれて、血液中のヘモグロビンが一酸化炭素と結合してしい、体の各部への酸素供給が悪くなり、毛母細胞の活性もさらに低下してしまいうのです。
タバコを吸うと息切れがしたり、運動での持久力が低下する減少はこのことに起因するのです。
タバコはビタミンCを消費する
タバコはビタミンCをたくさん消費します。
タバコを1本吸うと、たくさんのビタミン類が消費されてしまうのですが、中でもタバコはビタミンCを大量に消費し、タバコ1本で約25mgのビタミンCを消費するといわれます。
タバコ1箱で500mgも消費するのですが、ビタミンCの500mgはレモン25個に相当する量です。
さらに、タバコははビタミンCだけではなく、育毛に必要なビタミンB群やビタミンEまで多く消費してしまいます。
ビタミンCは発毛を促進するとのことでビタミンCを頭皮に塗布する育毛剤が人気をよんでいますので、ビタミンCの消費は大きな問題です。
詳しく見る ⇒ ビタブリッドCの発毛効果は本当か
この活性酸素から細胞や組織を守る作用として注目されているのが、抗酸化作用のあるビタミンC、ビタミンE、ビタミンA(βカロチン)です。
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タバコは糖尿病のリスクを上げる
髱この害は様々なところでいわれていますが、タバコは糖尿病や、脳梗塞、心筋梗塞、糖尿病性腎症などの糖尿病合併症のリスクを高めることが明らかになりました。
厚労省でも喫煙は糖尿病のリスクをたかめるとして、禁煙するように勧告しています。
あなたの血糖値はどうでしょうか? 正常ですか?やや高めですか?
喫煙と糖尿病の関係は多くの疫学調査で明らかになり、
- 現喫煙者の糖尿病リスクは1.34倍
- 過去喫煙者の糖尿病リスクは1.16倍
- 喫煙者では喫煙本数が増えるほど糖尿病リスクが上昇
1日に21本以上喫煙する人は非喫煙者に比べてリスクが50%高い
という結果が得られているのです、
詳しく見る ⇒ 喫煙は糖尿病のリスクを高める
もし、あなたの血糖値がやや高めであれば、今すぐにでもタバコを止めてください。
薄毛も深刻ですが、糖尿病はもっと深刻な問題です。
副流煙は家族の健康も損なう
タバコは健康を損ねますが、タバコを吸っていあなたの健康を損ねるだけでなく、家族の健康も損ねるのです。
タバコの煙の中には、
- 4,000種類以上の成分
- 有害成分は200種類以上
- 発癌物質は50種類以上
も含まれ、健康に有益な成分は何も含まれていません。
最近は喫煙場所が限られ、職場でも公共施設でも、喫煙者は肩身の狭い思いをしていることでしょうが、それは当然のことなのです。
副流煙は家族の健康を損なう
公共施設や職場での喫煙が制限されるのはあなたの健康を思ってのことではありません。
あなたの喫煙による副流煙が周囲の人の健康をも損なうからです。
- 喫煙者が吸う煙は「主流煙(しゅりゅうえん)」
- タバコの先から立ち上る煙は「副流煙(ふくりゅうえん)」
非喫煙者が副流煙を吸ってしまうことを「受動喫煙」または「間接喫煙」と言いますが、主流煙よりも副流煙の方が有害物質を多く含んでいるのです。
あなたが吸うタバコの煙はフィルターが主な有害物質を除去してくれるのですが、フィルターを通っていない副流煙は多くの有害物質を含んだままなのです。
副流煙は脳卒中のリスクを高める
副流煙が周囲の非喫煙者の健康に害を与えている数多くの研究報告がありますが、
驚くことに、非喫煙者が副流煙に曝されると、脳卒中のリスクが約30%高まるというのです。
詳しく見る ⇒ American journal of preventive medicine. 2015 Jun 16; pii: S0749-3797(15)00198-1.
アメリカのサウスカロライナ医科大学の研究グループによる研究報告ですが、
喫煙者と同居する非喫煙者における脳卒中の発生の、約30%が副流煙の吸入と関連しており、グループは、「副流煙に曝露された非喫煙者で脳卒中などの有害事象のおこる可能性があることから、厳しい喫煙規制が必要である提言しています。
いろいろ調べましたが、
タバコと薄毛の直接的な因果関係は掴めませんでした。
しかし、
タバコはあなたの薄毛に悪い影響を与えていることは間違いない事実のようです
そしてなによりも、
あなたのタバコは家族の健康を損なっているのです
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