日本毛髪科学協会の認定講師で毛髪診断士の けんぞう です。
今日もご覧になっていただきありありがとうございます。
最近、激辛ブームですが、
辛いものはお好きですか?
担々麺、ズンドブ、麻婆豆腐、青唐辛子カレー、、、、
しかし、
唐辛子の食べ過ぎは髪に悪いのでしょうか?
明治時代に入るまで、日本では肉を食べる習慣が一般的でなかったこともあり、日本料理では、七味唐辛子やもみじおろしなどとして薬味に使われる程度でした。
戦後になると、食の多様化が一気に進み、キムチなどの韓国料理が日本でも本格的に受け入れられるようになり、唐辛子をふんだんに使ったタイ料理が「エスニック料理」と人気になり、
スナック菓子でも「カラムーチョ」「暴君ハバネロ」「大魔王ジョロキア」など辛さを売りにした商品が氾濫するようになったのです。
そして、こんな心配が、、、
唐辛子を取りすぎると頭がハゲると友人に注意されましたが本当でしょうか?
私は一味唐辛子が大好きで15gのビンの物を週1本は確実に消費します 専用の詰め替え品(22g)なら月に3~4袋は使います。
まだハゲる歳ではありませんが心配です。 本当に唐辛子を取りすぎるとハゲてしまうのでしょうか?
辛いものがすきなんですが(唐辛子)髪の毛がはげると聞きました。とても不安になりました。迷信かどうか教えてください
宜しくお願いいたします。
こんな心配の質問がインターネットで多数見かけるようになりました。
唐辛子の辛さはカプサイシン
唐辛子の辛さは、カプサイシンというアルカロイドの一種です。
同じ辛さでも、わさびやからしの辛味成分はアリルイソチオシアネートというもので唐辛子とは違います。
唐辛子のカプサイシンは直接、痛覚に作用しますので、
口の中だけではなく皮膚もカプサイシンからの刺激をうけると知覚神経が刺激され、
温度が上がっていないにもかかわらず脳に暑さを感じさせ、ひりひりとした激しい灼熱感を引き起こすのです。
カプサイシンはダイエットや美容に良い
カプサイシンは体内に吸収されると脳に運ばれ、内臓の感覚神経を刺激します。
さらに中枢神経を刺激し、副腎皮膚からアドレナリンが分泌され、発汗が促されます。辛い物を食べると汗が出るのはこのためです。
それにより、エネルギー代謝が活発になり、体内に蓄えられている脂肪の分解が促進されます。
脂肪が燃焼されるとさらに発汗作用が強まるため、ダイエットや冷え性の改善効果が有るのです。
他にもカプサイシンには、殺菌作用や食欲増進、疲労回復や老化防止など様々な作用があるのです。
Sponsored Link
カプサイシンの育毛効果
さて、あなたが一番気にしていた唐辛子とハゲの関係です。
抜け毛や薄毛の原因の一つとして、頭皮の血行不良が挙げられます。
頭皮の血行が悪くなると、髪の毛を成長させる毛乳頭細胞や毛母細胞に栄養が十分に行き渡らなくなり、毛の成長が悪くなるのです。
カプサイシンの血行促進効果によって、頭皮の血流がよくなり、毛乳頭細胞や毛母細胞に酸素や栄養がしっかり届くようになれば育毛につながるのです。
注目すべきはカプサイシンとイソフラボンの併用効果
YAHOO 知恵袋にこんな相談がのっていました。
納豆と一味唐辛子を一緒にたべると髪の毛が増えると聞きました。
男子も女性も効果は一緒ですか?
納豆と唐辛子?
意外な関係なのですが非常に重要なことなのです。
カプサイシンの効果は「イソフラボン」と同時に摂取することによって更に促進されるのです。
- カプサイシンは血行を促進し髪に栄養を行き渡らせることで育毛を促進
- イソフラボンは毛母細胞を活性化するIGF-1を分泌させる
カプサイシンとイソフラボンを一緒に摂取すれば頭皮の血行がよくなり、髪の毛を生み出す毛母細胞が活性化され、効率的に育毛が促進されるのです。
さらに!!
AGAの原因は、男性ホルモンであるテストステロンを5α-リダクターゼという酵素が、ジヒドロテストステロン(DHT)に変化させることのよるということは何回かお話ししましたが、
- イソフラボンには5α-リダクターゼ抑制作用がある
のです。
『薬用プランテルに含まれるイソフラボンがM字ハゲを予防する』ということも思い出してください。
ですから、カプサイシンとイソフラボンを一緒に摂ればAGAの予防になるのです。
イソフラボンが含まれる食品は 豆腐、納豆、豆乳 など豆製品などです。
Sponsored Link
カプサイシンの摂取量
育毛に有効なカプサイシンの摂取量は、一日当たり6mgといわれています。
これは、一味唐辛子で小さじ2杯分に相当する量で、辛党なら問題なく摂取できそうですが、辛さが苦手な人は毎日これだけの量を摂取するのは大変ですね、、。
また辛さに慣れなていないヒトが大量に唐辛子を摂取すると、空腹時などでは胃の調子をわるくすることがありますから要注意です。
農林水産省のサイトでも、
トウガラシを使った料理や調味料による適度な辛さは食欲を増進させ、おいしく食事をする助けになります。
しかし、トウガラシの辛みの主成分であるカプサイシンをとりすぎると、粘膜が傷つき、のどや胃が荒れてしまうことがあるので、辛いものを食べ過ぎないように心がけましょう。
と警告しています。
カプサイシンはサプリメントでも売られていますからそれを利用することも可能ですが、
サプリメントにも「胃痛に注意」と記載されていますから十分注意してください。
関連記事(一部広告を含む)
関連記事(一部広告を含む)