タマゴ3個で髪の毛が生えた
日本毛髪科学協会の認定講師で毛髪診断士の けんぞう です。
今日もご覧になっていただきありありがとうございます。
目次
はじめに
週刊現代、7月18日号の記事をご覧になりましたか?
- 1日にタマゴ3個で「勃った」
- 1日にタマゴ3個で「毛が生える」
というのです。
タマゴは栄養素が多いのですが、
タマゴにはコレステロールが多いから1日に1個までというのが常識でした。
- タマゴを1日に3個も食べて大丈夫なのか?
- タマゴを1日に3個食べると本当に毛が生えるのか?
調べてみましたが、、
タマゴにはコレステロールが多いから1日に1個までというのは間違いのようです。
そして、タマゴには髪の毛を増やす作用があるのです。
タマゴ3個で髪の毛が生えた!
週刊現代、7月18日号の記事を読まれたでしょうか、、
もうコレステロールは気にしなくていい
『「1日タマゴ3個」で、痩せた、勃った、毛が生えた!』
・医学的にも効果あり
・フサフサですよ
・夜も怖くありません
なんとも気になる記事です。
このような記事は、往々にして過大表示や根拠が乏しいのですが、薄毛が気になるあなたにも参考になるようにと、ちょっと調べてみました。
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タマゴは完全栄養食品
タマゴは受精タマゴをヒヨコまでに育てる全ての栄養素を含んでいる「完全栄養食品」です。
タマゴにはビタミンCと食物繊維以外のほとんどの栄養素が含まれています。
タマゴの価格も、物価の優等生と言われているほど安定して安く、どこででも手に入りますし、そのままのタマゴ掛けご飯から様々な料理まで利用されます。
タマゴの主成分は、
- 蛋白質
- ミネラル
- セレニウム
- 鉄分
- 亜鉛
- 硫黄蛋白質
- ビオチン
などで、タマゴには亜鉛やビオチンなど、発毛を促す成分だけでなく、頭皮全体を健康にする栄養素をバランス良く持ち合わせています。
蛋白質の構成成分であるアミノ酸でも、髪を作る上で特に重要とされている含流アミノ酸が含まれており、
強くに抜けにくい髪の毛を作る上で不可欠で、他の栄養素が十分でも含流アミノ酸が不足していると、髪の毛は十分に発育しないのです。
髪の毛が燃えたときの独特の臭いは含硫アミノ酸の硫黄成分の臭いです。
更に、ビオチンはビタミンB群に属するビタミンで、抜け毛、白髪防止作用や美肌効果など極めて重要なビタミンです。
コチラにも詳しく書いています ⇒ 薄毛に良い卵かけご飯の食べ方
鉄分も毛根の毛母細胞や毛乳頭細胞への酸素供給には欠かせないミネラルで、鉄分が十分に摂取できていないと脱毛の原因になるのです。
亜鉛も髪の構成成分であるケラチンを合成する上で不可欠な栄養素です。
詳しく見る ⇒ 髪の毛が薄くなってきたら髪の毛にいい食べ物
詳しく見る ⇒ 髪の毛にいい食べ物は亜鉛
タマゴのコレステロールは心配ない
タマゴというとコレステロール。
タマゴの食べ過ぎはコレステロールを上げるから食べ過ぎはダメ!
といわれたことを思い浮かべますよね。
しかし、タマゴは血中コレステロールを上げないのです。
厚生労働省が2015年4月に、「食事摂取基準」を改訂し、コレステロールの摂取基準を撤廃しました。
日本動脈硬化学会も2015年4月に、
「食事で体内のコレステロール値は変わらない」
との声明を発表しています。
タマゴや鶏レバー、バター、エビ、イクラなどはコレステロールを多く含むため、食べ過ぎは厳禁とされていましたが、特にタマゴは1個に200mg以上のコレステロールを含むため、「1日1個まで」というのが常識になっていました。
血中コレステロールの70~80%は体内で作られ、さらに、血液中のコレステロール量をコントロールする調整機能が備わっているため、食事でコレステロールを多く摂れば体内での作る量が減り、食事でのコレステロール摂取量が少なければ体内でたくさん作られるというような仕組みになっているのです。
そして、厚生労働省は、
タマゴのようなコレステロールが多い食品をたくさん食べても血中コレステロール値が上がるような事実はないと、「コレステロールを多く含む食品の食べ過ぎは厳禁」という考えを撤廃したのです。
それに続き、日本動脈硬化学会でも同様の声明を発表しています。
詳しく見る ⇒ 日本動脈硬化学会:コレステロール摂取量に関する声明
タマゴは1日3個食べた方が良い
スタイリストとして、女優、アーテイストの衣装を担当していたが自分の健康を損ねたことから健康管理のために分子栄養学を学び、
栄養と医療のカウンセラーであるバイタル・アナリスト、NPO分子整合栄養医学協会健康指導士、血液栄養診断士として活躍中の佐藤智春さんは、
『卵を食べれば全部よくなる』という本をマガジンハウスから出版しています。
この中で、タマゴはビタミン、ミネラルも豊富で一番優秀な動物性蛋白質だとして、
- うつ病の予防
- メタボの予防
- 動脈硬化の予防
- 認知症の予防
に効果あるとしています。
「日本人は蛋白質が不足していて、豆腐などで植物性蛋白質を摂っているものの、一日平均20グラム前後不足していることから、7gの良質な蛋白質を含むタマゴを1日3個(7gx3個)食べれば不足している蛋白質を補えるとしています。
読者の脳科学コメンテイター 黒川伊保子さんは、
脳の老化防止に始めた1日卵3個の生活で髪も肌もよみがえりました
とコメントしています。
タマゴのビオチンは髪の毛に良い
髪の毛にいい食べ物は、
- 含硫蛋白質
- ビタミンB6
- 亜鉛
と、
今までもお知らせしましたが、
ビオチンはビタミンHとよばれ、ビタミンBの有効利用などにも関与している重要な栄養素なのです。
ビオチンとは
ビオチンはビタミンの一種で、ビタミンH(ビタミンB7)とも呼ばれる栄養素です。
ビオチンは細胞の成長を促進する作用を持ち、炭水化物、蛋白質、脂肪の三大栄養素の正常な代謝に必要で、ビタミンB群の有効利用などにも関与している重要な栄養素です。
ビオチンが欠乏すると、
- 湿疹や皮膚のトラブル
- 疲労の増加
- 脂肪の代謝障害
- 抜け毛
- 不眠症
- 筋肉の痙攣
- 血糖値の上昇
などの問題が起こることが報告されています。
あまり知られていないのですが、
タマゴには糖尿病の予防効果もあるのです。
ビオチン研究の第一人者である県立広島大学名誉教授 加藤秀雄氏は、
タマゴの黄身には育毛効果がビタミンHが多く含まれ、毛根や毛髪の成長を助ける、と述べています。
しかも、タマゴの黄身のビオチン含有量は、多くの食材の中でもベスト3に入るほど多く、薄毛対策としての食材に最適なのです。
タマゴのビオチンを効率良く摂りる方法
薄毛対策にはビオチンは欠かせない栄養素なので、タマゴはビオチンを豊富に含む食品なのですが、
タマゴからビオチンを有効に取り入れるためにはコツがあるのです。
- タマゴの黄身 : ビオチン を含む
- タマゴの白身 : アビシン を含む
実は、
白身の含まれる アビシンはビオチンの吸収を妨げてしまう のです。
生タマゴの状態でかき混ぜると、
アビシンとビオチンはすぐに結合し熱や酸に強い物質に変化し、腸で吸収されずに体外に排出されてしまうようになってしまうのです。
- 黄身と白身をかき混ぜる
- アビシンとビオチンはすぐに結合
- 熱や酸に強い物質に変化
- 腸では吸収されずに体外に排出
ということで、せっかくタマゴを食べても育毛に有効なビオチンは吸収されないのです、、、、
タマゴをかき混ぜるとアビシンとビオチンとが結合し、せっかくの薄毛に良いビオチンが取り入られていないのです。
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タマゴで薄毛を解消するためには
薄毛を解消するためには、タマゴのビオチンは非常に有効な栄養素なのですが、タマゴの黄身に含まれるビオチンは、白身のアビシンと一緒になると育毛効果を発揮できなくなってしまうのです。
ビオチンの育毛効果を最大限に発揮させるためには、
- 黄身と白身を分けてビオチンとアビシンの接触を防ぐ
- 加熱してアビシンを失活させる
必要があるのです。
薄毛を解消するためのタマゴの食べ方
黄身と白身を分けてビオチンとアビシンの接触を防ぐか、加熱してアビシンを失活させる必要があるので、
- 生で食べるときには黄身だけを食べる
- 加熱して食べる
ことが大切です。
薄毛を解消するためのタマゴの食べ方としては、
- タマゴかけご飯では黄身だけにする
- 加熱調理したタマゴを食べる
ことが、薄毛を解消に有効なビオチンを効果的に摂るタマゴの食べ方です。
おすすめの食べ方
ビオチンの育毛活性を有効に発揮させるには、
- ビオチンをアビシンと接触させない
- 加熱してアビシンを失活させる
ことが重要なのです。
数ある中でも最も効果的で良い調理法は
- 生で食べるなら : 黄身の醤油漬け
- 加熱するなら : 半熟目玉焼き
です。
黄身の醤油漬けの作り方
黄身の醤油漬けは、タマゴ黄を醤油に漬けて一晩置くだけ、ご飯にのっけて、お酒のおつまみやにも最適です。
黄身を醤油に24時間漬けるだけ、12時間後ではまだ少し黄身がゆるいですが、あなたの好みで試して下さい。
黄身だけの卵かけご飯では味気ないというのであれば、
「究極のTKG」という究極の卵かけご飯を作るマシーンがあるのをご存じですか?
詳しく読む ⇒ 薄毛対策には究極のTKGを使った卵かけご飯
白いタマゴと赤いタマゴの効果は同じ
ちょっと話はそれてしまうのですが、白いタマゴと赤いタマゴの栄養効果は全く同じです。
赤いタマゴの方が上等だと思っている人が大部分かも知れませんが、それは値段差からくる思い込みなのです。
白いタマゴと赤い(茶色い)タマゴの殻の色は違いますが、中身の「味」「栄養価」どっちも同じなのです。
白いタマゴと赤いタマゴの違いはタマゴを産む親鳥の違いで、親が白ければ白いタマゴ、親が茶色であれば赤い(茶色)タマゴを産むだけのことです。
スーパーでは赤いタマゴは白いタマゴよりやや値段が高いので、皆さんは赤いタマゴは白い卵よりも上等だと思ってしまっているのです。
「安物より高価なものの方が質はいい」という思い込みで赤いタマゴの方がクオリティーも高いと思い込んでいるのですね、、、。
しかし、赤いタマゴを産む鶏は白いタマゴを生む鶏より体のサイズ大きめなので、そのぶんよく食べることから餌代がかかり、そのえさ代が値段に跳ね返ってきているのです。
スーパーでは圧倒的に白いタマゴが多いのは、農家にとっては白いタマゴを産む鶏の方が飼育コストがかからないためなのです。
白いタマゴを1日3個食べれば薄毛対策は万全です
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