日本毛髪科学協会の認定講師で毛髪診断士の けんぞう です。
今日もご覧になっていただきありありがとうございます。
今日も科学的根拠に基づいた育毛関連の情報をお届けしたいと思います。
目次
はじめに
暑い日が続きます。
そしてもうすぐ梅雨が始まります。
梅雨時期には気温が高いと友に湿度が高いので頭皮はムレやすく臭いの原因になります。
皮脂や汗による頭皮のトラブルは梅雨から夏にかけて多く見られます。
疲れたからといって、頭皮や髪の毛のケアをおろそかにしてはいけません。
秋にはドット抜け毛が増えてしまいます。
梅雨時の髪の毛の手入れ
梅雨時には湿度や気温が高いため、頭皮や髪の毛がムレやすくニオイの原因にもなります。
さらに、皮脂や汗による頭皮トラブルがフケ、かゆみ、赤み、抜け毛や薄毛の原因になることも。皮脂をしっかり落とし、頭皮を清潔にして、効果的に育毛ケアするためのコツをご紹介します。
頭皮や髪の毛の臭いの原因
私たちの皮膚には、汗腺と皮脂腺という二つの分泌腺があり、汗腺にはエクリン腺とエポクリン腺があります。
- 汗腺 ・ エクリン腺
・ エポクリン腺 - 皮脂腺
汗を出すエクリン腺はほぼ全身の皮膚にあり、暑いときや運動したときに汗を出し、体内の熱を放出し体温調節の働きをします。
頭皮には体の中でもっともたくさんのエクリン腺があると言われています。これは、脳の温度が高温になるのを防ぐためです。
エポクリン腺は脇の下や陰部などの限られた皮膚の部分にあり、頭皮にはありません。エポクリン腺から出る汗は、粘り気があり、脂肪分や鉄分、アンモニアなどを含み、フェロモンと言われる性機能に関与する汗です。
本来、エポクリン腺の汗自体は悪臭はしないのですが皮膚の雑菌の繁殖などにより独特のいやな臭いを発し、ワキガや裾ワキガといわれるものです。
皮脂腺はアポクリン腺(頭皮にはありません)と同様に毛根に直接つながっていて、皮脂と呼ばれる数種類の脂肪酸を分泌し、この酸は皮膚を弱酸性に保つとともに潤いのある肌を保ってくれるのです。
皮脂腺も体の中で頭皮にはもっともたくさんあり、皮脂腺の分泌物は髪の毛の表面を被い乾燥から防ぐとともに、キューティクルをも保護しています。
皮膚の表面や毛穴には常在菌がいますが、通常は皮脂膜よって繁殖が抑制されているのですが、
皮脂分泌が過剰や皮膚のバリア機能の低下などで頭皮の状態が悪化すると、常在菌が過剰に増殖して過酸化脂質特有の臭いが発生し、これが頭皮や髪の毛の嫌な原因になるのです。
頭皮や髪の毛の嫌な臭いは皮脂と皮膚常在菌の繁殖による過酸化脂質の臭いです
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梅雨時のシャンプーは寝る前に
仕事で疲れて帰って頭がかゆくても、「疲れたからシャンプーは明日の朝!」ということをしていませんか?
朝のシャンプーはサッパリして体もシャキットして気持ちが良いのですが、「シャンプーは明日の朝」は頭皮や髪の毛には良くないのです。
梅雨時には頭皮や髪の毛も湿度が高く、皮膚常在菌の活動も高まっています。
そして、気温も暑いことから頭皮もたくさん汗をかき、常在菌に繁殖には好条件なのです。
頭皮や髪の毛の嫌な臭いは皮脂と皮膚常在菌の繁殖による過酸化脂質の臭いなのです。
頭皮の常在菌はバリアーの働き
皮膚には、20~30種類の皮膚常在菌といわれ、当然、頭皮にも同ように膚常在菌が存在し、常在菌の数は皮膚1c㎡当たり数10万から数100万個だといわれています。
皮膚常在菌は、頭皮から脱落した角質や皮脂やなどをエサにして繁殖します。
皮膚常在菌の代表的な菌は「表皮ブドウ球菌」で、これら皮膚常在菌の代謝産生物は、外部から侵入する他の菌を死滅させ、バリアーの働きをしています。
シャンプーで頭皮や髪の毛を洗うと皮膚常在菌の90%が流れ落ちるのですが、約12時間で元の数に戻り、再び肌を守る働きを始めるといわれています。
皮膚常在菌は、脂肪を分解するリパーゼ酵素を分泌し、皮脂を分解して脂肪酸に変えるのですが、この脂肪酸は、頭皮の細胞や毛母細胞の発育に関与しているといわれています。
頭皮の健康状態が良い場合は、皮膚常在菌は皮脂線から分泌される皮脂や頭皮の脱落物をエサにしてバリアーの働きをしているのですが、
異常に繁殖したり、雑菌も繁殖すると悪臭のする過酸化脂質がたくさん作られ、悪臭の原因になるのです。
梅雨の季節のシャンプーは夜にしましょう
髪の洗いすぎに注意
シャンプーではもちろん髪の毛も洗うのですが、シャンプーでは頭皮を洗うと考えてください。
皮脂腺から分泌された皮脂は髪の毛の表面をも被い、キューティクルを保護する働きがありますが、
頭皮を被って頭皮を乾燥から守っており、頭皮の表面には皮脂がたくさんあり、また、毛穴にもたくさんの皮脂が詰まっていますから、その部分を洗うことも非常に大切なのです。
洗いすぎに注意
皮膚常在菌はシャンプーで90%は洗い流されてしまいますが約12時間で元の状態に戻ります。
常在菌は上にも書きましたように、あなたの頭皮を他の雑菌から守っている重要な菌ですから、
あまり頻回にシャンプーを繰り返すことは常在菌のためには良くないのです。
頭皮や髪の毛の表面は皮脂で被われ乾燥から守り、特に髪の毛の表面のキューティクルは乾燥に弱く、皮脂を取りのぞき過ぎると枝毛や切れ毛の原因になってしまいます。
アミノ酸系シャンプーが髪の毛に優しい
シャンプーは使われている界面活性剤によって6つの種類にわけられます。
- 天然物 (天然物由来)
- 石けん系 (天然物由来)
- 脂肪酸エステル系 (天然物由来)
- アミノ酸系 (天然物由来)
- 高級アルコール系 (石油由来)
- 石油系 (石油由来)
市販のシャンプーで一番多いのは、高級アルコール系シャンプーです。
高級アルコール系シャンプーは価格も安く、また洗浄力が強いのでサッパリ感があるのですが、皮脂を取りのぞき過ぎるという弱点もあります。
お薦めは、女性の方から人気が高い、アミノ酸系シャンプーです。
アミノ酸シャンプーは、
- 弱酸性・低刺激性で髪の毛や頭皮に優しい
- 洗浄力が穏やかで皮脂を取り過ぎることがない
- 洗い上がりの保湿性にも優れている
という特徴があり、髪に優しいシャンプーなのですが、価格が高いのが短所です。
アミノ酸系シャンプーで、ネット上で人気のベスト3は、
- ウーマシャンプー
- POLAアロマエッセ
- ラサーナ 海藻 海泥 シャンプー
なかでも特に注目したいのは、
ネット販売の口コミだけで20万本を売り上げたという、馬油を配合したウーマシャンプーです。
ウーマシャンプーについてはもう少し詳しく調べたので読んでください。
他のシャンプーより少々高いのですが、あなたの髪の毛を守るためですから贅沢ではないでしょう、、、。
梅雨時期や夏の暑い時期の髪の手入れ次第で秋の抜け毛がグッと少なくなるのです
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