日本毛髪科学協会の認定講師で毛髪診断士の けんぞう です。
今日もご覧になっていただきありありがとうございます。
今日も科学的根拠に基づいた育毛関連の情報をお届けしたいと思います。
目次
はじめに
40代女性で薄毛が増えています。
40代女性の薄毛はホルモンバランスの乱れによるもので解消できます。
育毛剤の発毛で薄毛を解消するまでには時間がかかります。
その間、増毛で薄毛をカバーする女性が増えているそうです。
増毛は今やエステなどと同じファッションの一つです。
素早く髪を増やすなら増毛法が一番簡単です。
「1ヵ月で実感」はあり得るのか?
ある育毛剤の宣伝で、
ある女優さんのコメントです。
「1ヵ月ぐらいで実感したんです。ハリ・コシ・ボリュームですかね。」
これは凄いことです!
髪の毛は体の中でも非常に代謝が活発な部位です。
髪の毛はおよそ10万本あると言われており、全ての髪の成長を合計すると120kmにもなるそうです。
東京から静岡までの距離ですね、、、。
しかし、
髪の毛が1日に伸びる長さはたったの0.3~0.4ミリです。
30日で1.2センチしか伸びないのです、、、
髪の毛のハリやコシがなくなるのは、髪の毛の成長が悪くなって、髪の毛が細くなるからです。
特に女性では、20代をピークに女性ホルモンであるエストロゲンの量がどんどん減少し、
毛母細胞の髪を生み出す力が弱まり、髪は細くなってしまうのです、、、。
これが、ハリ、コシ、ボリュームの低下の原因です。
特に、40代後半には閉経を迎え、女性ホルモンが急激に減少しますからさらに育毛力が低下してしまうのです。
40代女性の薄毛は解消できる
男性の薄毛と女性の薄毛は異なります。
男性ではM字ハゲといってこめかみ部分が後退するハゲや、O字ハゲという頭頂部がハゲるのが特徴ですが、
女性ではびまん性脱毛症と言って、頭頂部が薄くなるのが特徴ですが、男性のようにツルツルにハゲることはなく、
全体的に薄くなるので自分では気付かないことが多いのです。
しかし、女性の薄毛も時間はかかりますが必ず回復することが期待出来ます。
女性の薄毛、特に40歳代以降の女性の薄毛は「発毛活性の低下」が原因ですから、
毛母細胞を活性化させる育毛剤の選択が大事です。
育毛剤の選択に際しては、
- 毛母細胞の活性を刺激する育毛剤
- 頭皮の血行を促進する育毛剤
が有効です。
具体的に商品名を挙げるのは宣伝になってしまうので避けたいのですが、「M-1育毛ミスト」や「リアップリジェンヌ」などが効果的です。
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髪の毛の成長には時間がかかる
日本皮膚科学会では、医師に向けた「男性型脱毛症治療ガイドライン」を刊行し、どのような治療法が有効かを示しています。
その中で、女性の脱毛症についても言及し、その纏めが下記のフローチャトです。
脱毛症治療ガイドライン 詳しく見る >> 脱毛症治療ガイドライン
- 軽症例 : 発毛作用のある育毛剤
- 重症例 : ミノキシジル
を推奨しています。
ミノキシジルとは、大正製薬の「リアップリジェンヌ」のことですが、男性用ではミノキシジル5%、女性用では1%です。
発毛には時間がかかる
大正製薬では、ミノキシジルでの発毛が見られるまでには最低でも4ヵ月使い続けることと注意書きに記載しています。
日本皮膚科学会のガイドラインでも、「ミノキシジルを1年間使用する」ことを奨励していますが、発毛には時間がかかるのです。
それは、発毛には「ヘアサイクル」という周期があるからなのです。
髪の毛には、
- 成長期(2~3年)
- 退行期(2週間)
- 休止期(3~4ヵ月)
という期間があり、この期間を周期的に繰り返しているのです。
下図は男性型脱毛症の例ですが、女性の薄毛でも成長期が短くなり充分に強い太い髪の毛が出来なくなっているのです。
髪の毛を再生させるためには、成長期を製激して健康な髪の毛を成長させることが必要なのですが、薬物を用いて無理に成長期を刺激する(毛母細胞の細胞分裂を促進する)と、癌化する危険性があるのだそうです。
1日に0.3ミリ、1年間で10センチ、これが髪の毛の成長スピードです
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植毛や増毛も推奨されている
日本皮膚科学会のガイドラインにしましたように、「かつら」や「植毛」も推奨されています。
薄毛の解消には、育毛剤と髪の毛に良い食べ物を摂るのが一番なのですが、時間がかかることから、自分の髪の毛が再生するまで、「かつら」や「植毛」をおこなうこと1つの方法です。
矢野経済研究所の調査によると、
2013 年度の毛髪業の市場規模は前年度比 101.1%の 1,375 億円、植毛市場規模は同 110.6%の 36億 5,000 万円、発毛・育毛剤市場規模は同 100.9%の 650 億円の見込みであり、いずれも前年度比で増加し、なかでも植毛市場の好調さが目立つ。
人口の高齢化や薄毛人口の増加、また消費者のアンチエイジングに対する関心の高まりなどから、今後も微増で推移し、2014 年度の市場規模は前年度比 100.3%の 4,336 億 3,000 万円を予測する。
とのことですが、なかでも、
中高年の女性をターゲットとした女性用かつらや、毛髪業のノウハウを活用したヘアケア関連商品の展開などが期待される。
のだそうです。
植毛と増毛は全く違う
植毛と増毛は同じようなニアンスですが、全く異なります。
- 植毛 : 医療技術
- 増毛 : エステ感覚
植毛とは
医療機関や美容クリニック等でおこなわれている医療行為です。
下の図は、植毛で有名なアイランドタワークリニックでおこなわれている、「i-direct」という植毛技術ですが、毛が残っている後頭部などからハゲた部分に毛根ごと移植する方法です。
植毛には、自分の毛を移植する自毛移植と、人工毛髪を使う移植がありますが、後者では異物として抜け落ちてしまうことがあるので、最近では自毛移植が一般的です。
増毛とは
いろんな方法があるのですが、残っている髪の毛に、人毛,または,人工毛を,今残っている髪の毛に縛り付ける、
見た目の本数を増やす技術で、医療行為ではありません。
最近は、かつらよりも自然で他のヒトにわかりにくい、薄毛の部分だけを増やすことが出来る、スポーツやシャワーもそのままで出来るなどから、テレビ俳優やモデルのかたで増毛している方が多いのだそうですが、
一般の方でも中高年の女性を中心に増毛する方が増えているそうです。
増毛が人気を得ている理由は、
- 自然だから
- 医療行為でないからエステ感覚で出来る
- 気になる部分だ毛増毛できる
- ウイッグと違ってそのままで運動やシャワーも出来る
という理由だそうです。
貴女も育毛で薄毛が解消するまで植毛や増毛でカバーしたらいかがですか?
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