HARG療法は薄毛に効果がある

日本毛髪科学協会の認定講師で毛髪診断士の けんぞう です。

今日もご覧になっていただきありありがとうございます。

今日も科学的根拠に基づいた育毛関連の情報をお届けしたいと思います。

 

はじめに

HARG療法という薄毛治療法を良く聞きます。

HARG療法はどんな療法で薄毛に効果があるのか?

興味がありませんか? 

昨年 11月に「再生医療新法」が施行され、資生堂が毛髪再生医療の事業化に向けて本格的に取り組みを開始したことも有り、薄毛治療での再生医療が話題になっています。

毛髪の再生療法として、HARG療法という治療法をネットで良く目にするのですが、どんな治療法なのでしょう。

 

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HARG療法とはどんな育毛療法なのか

HARG(ハーグ)療法とは、日本毛髪再生研究会という団体が推奨する、「毛髪の再生療法」です。

日本医療毛髪再生研究会(Japan Hair Re-Generative Medical Association)とは、

2008年1月に設立された、効果的で安全な毛髪の再生について研究する団体で、約180の毛髪クリニックや種々の施設が会員になって研究活動を行っています。

HARG(ハーグ)療法は、日本毛髪再生研究会の英語名である、

    「Hair Re-Generative」の頭文字を取って命名した薄毛治療法で、

日本医療毛髪再生研究会に所属する指定クリニックにおいてのみ施術することが承認され、施術プロトコル(手順)や施術料金も同研究会で定めているそうです。

HARG療法とは

HARG療法は、頭皮下に直接幹細胞から抽出した成長因子と成長に必要なビタミン、アミノ酸を混合したHARGカクテルを注入することで毛周期を正常なサイクルに戻し、発毛を促す療法。

ということです。

具体的には、

脂肪幹細胞から抽出した、 150種類以上のサイトカイン(cytokine)が含まれる、HARGカクテルを頭皮の表皮と真皮の間に注入して毛周期を正常なサイクルに戻すことによって発毛を促進する。

HARGカクテルには、成長因子AAPE(Advanced Adipose-derived stem cell Protein Extract:幹細胞抽出増殖因子蛋白質) と個人の症状に合わせた、毛髪再生に必要な各種栄養素を混合したものを用いる。

ということなのですが、お分かりいただけたでしょうか?

脂肪幹細胞というのは、iPS細胞などと同じように、身体の様々な臓器に変化する能力を持っている細胞で、サイトカインというのは局所ホルモンともいわれる物質で、他の細胞や臓器に様々な刺激を与えることができるのです。

 HARGカクテル = 脂肪幹細胞から抽出した成長因子 + 患者の薄毛に必要な栄養素やビタミン

HARG療法の成長因子

を頭皮に注射して、発毛を活性化する、という原理です。

HARG療法で発毛促進

頭皮に注射するHARGカクテルに使われる、成長因子AAPEは日本毛髪再生研究会が製造して、所属する180余りのクリニックに配布しているようです。

 

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HARG療法の育毛のメリット

HARG療法は日本毛髪再生研究会に所属しているクリニックでしか施術できないのですが、その1つである、

HARG療法センターでは、

 

治療法 有効性 効果 方法
HARG療法 発毛、育毛、脱毛抑制効果。頭皮を若い状態にし
髪の本数を増やす。
HARGカクテル
AGA外来 脱毛を防いで、薄毛を食い止める治療。積極的に薄毛を治すというよりもメンテナンスに近い。 育毛メソセラピー、プロペシアやミノキシジル。
植毛 自分の毛髪の植えかえで薄い部分を隠す。短期的に改善できる。 医師やロボットが施術。
育毛サロン 医療ではなく、マッサージやメンテナンスで毛髪の環境を改善。
効果ない場合も多い。
ヘッドスパや化粧品・サプリなど

治療期間については、

  治療期間 治療頻度 内容
HARG療法 半年〜1年程度 月1回 8回前後がワンクール。
その後は経過観察程度で、定期的な通院は不要。

 

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HARG療法の薄毛改善率

HARG療法センターは、2009年に開院してHARG療法による薄毛治療だけを専門に行っいるのだそうですが、院長の福岡医師は施術数が2,000人を超える国内最多の実積を持つのだそうですが、

発毛率はなんと99%だそうです!!

HARG療法の薄毛改善率

その、発毛状態を見ますと、凄いですね、、、。

HARG療法の治療効果

 

治療費用については、

  初期コスト 長期コスト(5年間) 効果の持続性
HARG治療センター 120万円
(約半年間 1クール)
190万円
(1クール後 年1回通院)
1クールの治療終了後も発毛効果が持続
(通院は年1~2回程度でOK)

AGAクリニックでの治療費用は月3万円だそうですから、年間36万円で、改善率は60%程度といわれていますから、メチャクチャ高いというほどではないと思われます。

 

 詳しく見る  >>> 岡村隆史のAGA治療月3万円は高いか?

 

 

HARG療法に対する素朴な疑問

ハゲを治す薬を発明したらノーベル賞!

といわれるほど、薄毛治療は難しいのです。

ハゲは生命に関わる病気ではないということもハゲの薬の開発に拍車がかからない1つの原因ではありますが、世界各国にハゲに悩む人間は数え切れないほどおり、国内の薄毛に悩む男性は1,200万人もいるといわれています。

それが、、、AAPEなる成長因子だけで99%も改善するということは驚異的です。

脂肪幹細胞の培養液に含まれる150以上の発毛を促進する成長因子とは何なのか、、、も疑問です。

 

AGAといわれる男性型脱毛症の原因は、男性ホルモンであるテストステロンが5α-リダクターゼという酵素によってジヒドロテストステロン(DHT)という活性が10倍も強いホルモンに変化するのですが、DHTが毛根に作用すると頭髪の成長を抑制してしまうことが原因だということが明らかになっています。

DHTが髪の毛の成長を抑制

AGAの唯一の治療薬であるプロペシアは5α-リダクターゼ抑制作用のある薬品です。

HARG療法はAAPE成長因子によって発毛を促進するのですが、DHTの影響を受けないのか、今まで生えている髪の毛はDHTによって脱毛しないのか、、、という疑問が湧いてきます、、、、。

200万円でHARG療法も試してみたい気持ちはあるのですが、、、。

とりあえず、現在効果が得られている育毛剤で頑張ってみたいと思います。

 

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