オヤジがハゲだった、、
お祖父さんもハゲだった、、、
貴方は確実にハゲの体質を受け継いでいます。
でも、ハゲるかハゲないかは貴方の心掛け次第です。
ハゲで遺伝するのは、「ハゲ体質」ですから、日頃の心がけで予防することが可能なのです。
その日頃の心がけとは、
ハゲ体質は遺伝する
M字ハゲやAGAといわれるハゲの場合には、遺伝性であることが知られています。
ハゲの遺伝は、男性のみに、伴性優性遺伝で受け継がれます。
伴性優性遺伝とはX-linked Recessive(XR)といわれる遺伝形式で、X染色体に存在する遺伝子の異常によって起こるのですが、正常遺伝子が1つでもあれば症状は現れません。
女性では2つあるX染色体上の両方の遺伝子に異常がなければ発症しませんが、
X染色体が1本しかない男性では、X染色体に異常があれば発症することから、この遺伝では男女に大きな差が見られるのも特徴です。
つまり、性遺伝子であるX遺伝子は、母親は「X、X」ですが、父親は「X,Y」で、子供は、「母親からX遺伝子」を、「父親からY遺伝子」を貰いますから、
母親の父親が剥げていたら、子供がハゲる確率は2/3なのです。
これは前にも詳しく書きましたので、参考にしてください。
詳しく見る >>> 若ハゲは遺伝する
また、ハゲは80%が遺伝するとして、次のような研究成績も発表されています。
「両親がハゲの場合と、両親のいずれかがハゲの場合の、子供への遺伝の確率」
- 父親(ハゲ) x 母親(ハゲ) → 子供がハゲげる可能性 75%
- 父親(ハゲ) x 母親(正常) → 子供がハゲる可能性は 50%
- 父親(正常) x 母親(正常) → 子供がハゲる可能性は 低い
と、ハゲはかなりの確率で子供に遺伝することは間違いないようです。
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遺伝するのは男性ホルモン受容体
さらに興味深い報告があります。
ドイツのボン大学の研究グループは、40歳以前に薄毛になった患者について、その家系の血液を分析しました。
その結果、40歳以前に薄毛になった患者では、X染色体にある男性ホルモンの受容体遺伝子に変異が見つかったのです。
この受容体遺伝子の変異によって男性ホルモンの作用が強く現れ脱毛に結びついていると考えられるのです。
上にも書きましたように、
X染色体は、母親からのみ受け継ぐ遺伝子ですから、母方の父(つまり祖母)が薄毛であれば、自分も薄毛になる可能性が高いことが予測されます。
貴方が薄毛になる可能性があるかどうかは、母方の祖父母の頭髪状態を観察し、祖父の髪が薄いあるいはハゲていれ場あなたもハゲになる可能性が高いのです。
詳しく見る ⇒ AGAが遺伝するかは遺伝子診断で分かります
遺伝するのはハゲの体質
両親、あるい祖父母がハゲていたら貴方も禿げになる確率は非常に高いのですが、「ハゲになる可能性が高い」にしても、「必ずハゲるわけはない」ようです。
2012年にEuropean Journal of Dermatology誌に掲載された、“Eleven pairs of Japanese male twins suggest the role epigenetic differences in androgenetic alopecia”という興味深い論文があります。
論文では、M.F.Lクリニックを訪れた、一卵性双生児の20代~40代の男性型脱毛症患者、11組(22人)を追跡調査しました。
兄弟の毛量の差を4段階(著名な差、中等度の差、軽度の差、明らかな差なし)で評価し、男性型脱毛症が発症した時期、喫煙歴、飲酒歴、一般疾患の罹病歴、うつ病の罹患歴を詳細に調べたのです。
双子兄弟の毛量は、初診時にすでに5組の双子で兄弟間に毛量の差(中等度または著名な差)があり、男性型脱毛症は毛量の少ない人ほど早く発症していることが分かりました。
さらに、毛量に差がある兄弟で飲酒歴、喫煙歴、既往症について調べましたが、男性型脱毛症の発症と関連するような事象はなかったのです。
11組の双子のうち既に9組の双子がミノキシジルとフィナステリドの併用療法を受け、その中の4組で治療開始後1年後に兄弟間での毛量に中等度の差があることを確認でたのです。
このように、遺伝子が全く同じ双子の兄弟間において毛の量に差があるということは、男性型脱毛症の発症には遺伝だけではなく、環境要因が関わっている可能性が示唆されたのです。
この論文では明らかにされていませんが、食事、飲酒、喫煙などが男性型脱毛症の発症に影響を与えているのではないかといわれているのです。
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ハゲの環境要因とは
上の双子の研究成果は貴方にとって朗報です。
ハゲの遺伝子を受けついていてもハゲの環境要因を小さく抑えればハゲないのです。
ハゲの遺伝子を受け継いでもハゲない人がいるということは、ハゲにとっては遺伝子要因よりも環境要因の方が大きいということです。
ハゲの環境要因については全ては解明されていません。
ハゲの原因には様々な要因が挙げられていますが次の要因が大きいといわれています。
- 食生活の不摂性
- 睡眠不足
- ストレス
- 頭皮環境の悪化
- 男性ホルモン
- 喫煙
などです。
ストレスや睡眠不足なども大きな要因ですが、毎日の食事が大きな影響を与えているといわれています。
日本人男性で若ハゲが増えている大きな要因にはファストフードの摂りすぎだともいわれています。
忙しい現代人では難しいことですが、出来るだけ髪に良い食生活をするように心掛けてください。
詳しく見る >>> ハゲ遺伝で辛い死にたいと悩んでいる貴方に
ハゲは食事だけでは防げない
ハゲ対策には 食生活の見直しが非常に大事です。
しかし、ハゲは食事だけでは治らないのです。
上に、ドイツのボン大学の研究グループの研究成果を書きました。
この受容体遺伝子の変異によって男性ホルモンの作用が強く現れ、脱毛に結びついていると考えられるのです。
という点が非常に重要なのです。
男性型脱毛症の原因についてはかなり詳細に分かってきました。
男性ホルモンであるテストステロンが、5α-リダクターゼという酵素によってジヒドロテストステロン(DHT)というホルモンに変化するのですが、DHTが育毛を抑制してしまうのです。
この、DHTに対する感受性が遺伝するのです。
ですから、男性型脱毛症を抑えるには、
- 食生活の見直し
- 5α-リダクターゼの抑制
が重要なのです。
AGAの唯一の治療薬はプロペシアですが、プロペシアは5α-リダクターゼ抑制作用のある化学物質です。
5α-リダクターゼ抑制作用は食物にも含まれています。
大豆にはイソフラボンという物質が含まれているのですが、イソフラボンには5α-リダクターゼ抑制作用があることが知られています。
詳しく見る >>> 納豆とトウガラシで薄毛対策
男性型脱毛症の遺伝体質を受け継いでいるのであれば、5α-リダクターゼを抑制するのが有効で、プロペシアなどと同じ5α-リダクターゼ抑制作用のある育毛剤を使うのが最も効果的です。
上の図にありますが、薬用プランテルやフィンジアは、男性型脱毛症の医療用医薬品であるプロペシアと同じ、5α-リダクターゼ抑制作用がある育毛剤なのです。
髪の毛によい食べ物を食べて、5α-リダクターゼ抑制作用のある育毛剤を使えば、かならず、男性型脱毛症を予防・回復することが可能です。
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