日本毛髪科学協会の認定講師で毛髪診断士の けんぞう です。
今日もご覧になっていただきありありがとうございます。
今年も科学的根拠に基づいた育毛関連の情報をお届けしたいと思います。
はじめに
最近、アミノ酸シャンプーが人気だそうです。
アミノ酸シャンプーは、髪の毛や頭皮、そして肌にもやさしいのが特徴だそうで、
薄毛が心配な人だけでなく、頭皮のダメージによるフケやかゆみで困っている方にも良いそうです。
アミノ酸シャンプーと普通のシャンプーは何が違うの?
アミノ酸シャンプーって何?
2001年4月以降、ボディーソープなどを含めた化粧品類は、全成分表示が義務付けされ、
シャンプーにも詳しく成分が表示されています。
しかし、シャンプーの成分を詳しく見ることは余りありませんが、
シャンプーの成分は界面活性剤と水がほとんどで、その他にもたくさん成分が書いてありますが、量的にはほんの数%にすぎません。
シャンプーの品質は「界面活性剤」で決まるのです。
アミノ酸シャンプーとは、界面活性剤としてアミノ酸系の界面活性剤を使用したシャンプーのことです。
シャンプーに使われる界面活性剤には下記の6種類があります。
- 天然物 (天然物由来)
- 石けん系 (天然物由来)
- 脂肪酸エステル系 (天然物由来)
- アミノ酸系 (天然物由来)
- 高級アルコール系 (石油由来)
- 石油系 (石油由来)
アミノ酸シャンプーは、
界面活性剤としてアミノ酸系の界面活性剤を使ったシャンプーということです。
アミノ酸シャンプーは髪の毛に良い?
アミノ酸シャンプーの特徴は、
- 弱酸性・低刺激性で髪の毛や頭皮に優しい
- 洗浄力が穏やかで皮脂を取り過ぎることがない
- 洗い上がりの保湿性にも優れている
ということなどが挙げられます。
アミノ酸シャンプーのキャッチコピーでは、
- きしみが発生しにくい
- 頭皮がヒリヒリするといった不快感もない
- 頭皮が乾燥しやすい性質の方や敏感肌の方、フケが出やすい方に良い
- アトピーや皮膚炎等の症状を持つ人でも使える
なども書かれています。
アミノ酸とは、私たちの体を作っている蛋白質の構成成分ですから、
石油由来の高級アルコール系シャンプーに比べて、“身体に優しい”という文言が使われるのですが、
別に、飲んだりするわけではありませんので、、、アミノ酸が髪に作用するということではありません。
シャンプーの目的は、
髪の毛の汚れを落とすことより、頭皮の汚れを取り除くことに本来の目的がある
のです。
頭皮の汚れは、余分な皮脂や脱落した頭皮の細胞(フケ)、そしてホコリやゴミなどです。
皮脂は髪の毛の表面を保護すると同時に、頭皮を保護する役割を果たしているので、
必要以上に洗い流してしまうことは髪の毛や頭皮のトラブルの原因となります。
その結果、皮脂を過剰に分泌させることになったり、頭皮を乾燥させフケを発生させたり痒みを起こしたりしてしまいます。
市販の高級アルコール系シャンプーや石鹸シャンプーは、洗浄力が強くいことから、皮脂を取り過ぎる傾向があります。
その点、アミノ酸シャンプーは、他のシャンプーと比べ、
- 洗浄力がやさしく
- 皮脂を取りすぎるということがなく
- 保湿性も高い
というのが、一番の違いです。
高級アルコール系 | 石鹸系 | アミノ酸系 | |
洗浄力 | 強い | 強い | やや弱い |
皮脂除去 | 取り過ぎる | 取り過ぎる | 落とし過ぎない |
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アミノ酸シャンプーは良いことばかり?
では、シャンプーの中ではアミノ酸シャンプーが最も優れているのかというと必ずしもそう言うわけではありません。
洗浄力が優しい、ということは、裏を返せば皮脂の汚れを取る力がやや弱いということです。
アミノ酸シャンプーの長所の裏返しが短所となります。
- 洗浄力がやや弱いため皮脂が残る感じがすることもある
- 洗浄力がやや弱いためサッパリ感に欠ける感じがすることもある
- 保湿性が高いため髪が重くなりボリュームを出しにくい
- 保湿性が高く、じっとり仕上がる傾向があるので、洗髪後の爽快感(清涼感)を感じにくい。
- 原料の価格が高いので商品価格がやや高い
特に、
- 洗浄力がやや弱い
- 保湿効果が有るので髪が重たく感じる
という点があなたの髪の毛に合うか合わないかと言うことが一番大事なことです。
- アミノ酸シャンプーは洗浄力が弱いので : 汚れが取れない
- アミノ酸シャンプーは洗浄力が弱いので : 髪や頭皮、肌にやさしい
ということなのですが、
しかし、
- アミノ酸シャンプーは保湿性がとても高い : 髪の毛がしっとりと落ち着く
- アミノ酸シャンプーは保湿性がとても高い : 髪の毛にボリュームが出にくい
ということにもなります。
どんなものでも長所と短所がありますのですから、
- 夏に汗をたくさんかいたときには「高級アルコール系」
- 冬の乾燥するときには「アミノ酸系」
と使い分けたり、最終的にあなたの髪の毛にはどのシャンプーが合うかと言うことです。
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アミノ酸シャンプーの選び方
たくさんのアミノ酸シャンプーが販売されていますので、分表示をしっかりとみて、良質なシャンプーを選ぶ必要があります。
中には、硫酸系などのシャンプーにアミノ酸を添加して、アミノ酸シャンプーと銘打って販売しているものも有りますから注意が必要です。
また、高級アルコール系シャンプーに、多少のアミノ酸成分を入れたシャンプーもあります。
アミノ酸シャンプーは、アミノ酸系の界面活性剤を使っていることに意味があるのです。
シャンプーには薬事法で全成分の表示が義務づけられており、配合量の多い順に記することになっています。
シャンプーで最も配合が多いのは水(精製水)ですから、その次にどのような成分が記載されているかをチェックする必要が重要です。
最近、ネット販売でアミノ酸シャンプーの売れ行きが好調だそうですが、人気があり、評判も良いのは下記の3商品のようです。
-
ウーマシャンプー
馬油の力で不要な皮脂だけを落とすシャンプー で、薄毛の改善効果も期待できる、頭皮環境を整えてくれます。る石油系シャンプーのように、皮脂を全て洗い流すことがなく、頭皮の潤いを保ちながら、不要な皮脂や汚れをしっかりと洗い流してくれます。泡立ちはあまり良くないようですが、理想的なシャンプーです。
-
POLAアロマエッセ
アミノ酸系の洗浄成分で、しっとり&サラサラの髪の毛に洗い上げます。アミノ酸洗浄成分と弱酸性にこだわった「POLAアロマエッセ」はアロマの香りが気分を癒やす効果もあり、エステサロンやリラクゼーション店舗用として販売されていましたが、通販で購入することができます。
-
ラサーナ 海藻 海泥 シャンプー
海泥の吸着力で優しく汚れを落とす無添加シャンプーで、ブルターニュ産のマイナスイオンを帯びた海泥の吸着力で髪の毛や頭皮の汚れを吸い取ります。保湿効果のある植物由来の天然精油も優しい洗いあがりを実現します。
特に注目したいのは、ネット販売の口コミだけで20万本を売り上げた、馬油を配合したウーマシャンプーだそうですので、もう少し詳しく調べてみました。
詳しく見る >>> ウーマシャンプーは髪に優しい
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