日本毛髪科学協会の認定講師で毛髪診断士の けんぞう です。
今日もご覧になっていただきありありがとうございます。
今日も科学的根拠に基づいた育毛関連の情報をお届けしたいと思います。
目次
はじめに
妊娠中や産後に薄毛になる女性が多いんですが、
妊娠中や授乳中には使えない育毛剤があるんです。
特に授乳中は気を付けた方が良いらしいです。
妊娠中や授乳中でも安心して使える育毛剤を調べてみました。
どうして分娩後には薄毛になるのか
産後脱毛とはどのような現象なのか、、
産後脱毛症とは、出産後しばらくしてから急激に髪の毛の抜け毛が増える脱毛症のことです。
別名『分娩後脱毛症』とも呼ばれ、抜け毛の他に、髪が細くなってしまうなどの症状も見られます。
すべての女性に起こる症状ではありませんが、出産経験者の約4割が産後脱毛症を経験しているとされています。
局所的な抜け毛ではなく、全体的に抜けてボリュームダウンするケースがほとんどで、抜ける量は人によってまちまちですが、多いひとでは一気に全体の20%の髪の毛が抜ける時もあります。
- 分娩を経験した人の4割
- 全体の20%の髪の毛が抜ける
ということです。
産後脱毛症の原因はホルモンの変化
産後脱毛症の原因はホルモンの変化です。
妊娠から出産期は、女性ホルモンのエストロゲンやプロゲステロンの量が大きく変化します。
エストロゲンは卵胞ホルモンとも呼ばれる女性ホルモンですが、子宮内膜を厚くして精子が着床しやすい状態をつくる働きがあり、着床後も妊娠を維持するために大量に分泌されます。
妊娠中には、大量のエストロゲンの働きによってヘアサイクルが引き延ばされたような状態になります。
分娩後には、エストロゲンの分泌量もプロゲステロンの量も急激に減少して通常のレベルに戻ります。
分娩後にはエストロゲンが正常レベルに戻り、遅延していたヘアサイクルも元に戻るため、抜け毛が増えるのです。
分娩後2ヵ月から5ヵ月程度の期間に、急激に、大量の抜け毛が発生するのですが、エストロゲンの分泌量が急激に変化したことによるものなので、脱毛後の数ヵ月で抜け毛の量も減って新しい髪の毛が生えてくるはずです。
個人差はあるものの、おおよそ分娩後半年から1年で正常に戻るのが普通ですが、なかなか抜け毛がおさまらず、2年位い薄毛が続く人や、一部にはそのまま薄毛になってしまう人もあるそうです。
それは、分娩後に続く、育児のストレスや授乳による生活の乱れや睡眠不足などの影響があるそうです。
そんなときには、
産後脱毛症対策 = 髪の毛に良い食べ物 + 育毛剤
が有効です。
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妊娠中や授乳中には使えない育毛剤がある
育毛剤は頭皮につけるものだから妊娠中や授乳中に使っても大丈夫じゃないの?と思いがちですが、
育毛剤の成分は頭皮の毛細血管を通して体内に入り、体に流れていきます。また、授乳中であれば、血液から母乳へと移行します。
妊娠中や授乳中に使える育毛剤であるかどうかは含まれている成分によりますので、最終的にはお医者さんに相談するのが一番確実です。
育毛剤には、ジエチルエストラジオールという女性ホルモンを含んだものが多く販売されています。
育毛剤の他に、シワとりクリーム、ホルモンクリームなどには含まれています。
化合物名をあげると、
- エストラジオール
- エストロン
- エチニルエストラジオール
- ジエチルステルベストロール
- ヘキセストロール
というようなものが合成エストロゲンです。
製品名で上げると、全てを調べたわけではありませんが、
- 『育毛ローション・ケフトルローションEX』
- 『薬用ザクローペリ(育毛剤・医薬部外品)』
- 『サンスター 薬用ヘヤークロン』
にはエチニルエストラジオールが配合されているようです。
具体的には、
ケフトル
【配合成分】 エチニルエストラジオール、センブリエキス、ニンニクエキス、海藻エキスなど
【特徴】…エチニルエストラジオールをはじめ、天然エキス、ビタミンなど10種類の有効成分により、頭皮全体の血行を促し、毛根に活力を与える育毛剤。
ナノダーマルベーダS
【配合成分】 エチニルエストラジオール、ビワ葉エキス、海藻エキス-1など
【特徴】 特許取得製法「ナノエマルジョン技術」を採用した育毛剤。
100ナノ以下という極超微粒子が毛穴だけではなく、頭皮の表面からも直接浸透、成分を届け発毛を促進する。
サンスター 薬用ヘヤークロン
【配合成分】 エチニルエストラジオール、モノニトログアヤコールNa、セファランチン、塩酸ビリドキシンなど
【特徴】 毛包を大きくし細った髪を太く健康な髪に育てる本格的育毛剤です。頭皮を柔軟にし、毛の生えやすい状態にします。
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リアップ・リジェンヌは妊娠中や授乳中には使えない
男性でも薄毛にはリアップを使う人が多いのですが、女性用の薄毛対策にも『リアップリジェンヌ』があります。
男性用では、有効成分であるミノキシジルは5%ですが、女性用のリアップリジェンヌのミノキシジル濃度は2%です。
しかし、
リアップリジェンヌは、妊娠中や授乳中には使えないのです。
使用説明書には、『次の人は使用しないでください』と明記されています。
1. 本剤又は本剤の成分によりアレルギー症状を起こしたことがある人。
2. 未成年者(20歳未満)。
(国内での使用経験がありません。)
3. 妊婦又は妊娠していると思われる人、並びに授乳中の人。
(妊娠中の使用については、安全性が十分確認されていません。また、ミノキシジルは母乳中に移行します。)
4. 妊娠、出産に伴い脱毛している人。
(壮年性脱毛症以外の脱毛症である可能性が高い。)
5. 避妊用ピルの使用をやめたことにより脱毛している人。
(壮年性脱毛症以外の脱毛症である可能性が高い。)
理由は、
- 安全性が確認されていない
- 母乳に移行する
ということのようです。
ミノキシジルはもともと高血圧の薬で、血管拡張作用がある育毛剤です。
母乳に移行すると言うことであれば、授乳中には絶対に使ってはいけません。
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M-1育毛ミストは妊娠中や授乳中でもOKです
家内が使っているM-1育毛ミストは、妊娠中、授乳中に使える育毛剤です。
M-1育毛ミストの主成分は酵母エキスで、化学薬品は無添加、アルコールモ光量も含まれていません。
ホームページには、妊娠中、授乳中もOKと記載があります。
化学薬品無添加で天然成分のみでできているから
お手持ちのシャンプーや育毛剤と併用もOK!
女性薄毛や妊娠中、産後の方も安心。
ここまでしなくても良いかな、、とも思うのですが、M-1育毛ミストでカイワレ大根も育ったそうです。
逆にここまでやられると、「ただの水じゃないの、、?」と思われてしまいそうです。
分娩後脱毛は急激なホルモン変化が原因ですから、半年ほどで回復するそうですが、そのまま薄毛になる人もいるようですから、「髪に良い食べ物」、「育毛剤」を心掛けた方が良さそうです。
妊娠中、授乳中の育毛剤には注意を払ってください。
妊娠中や授乳中にも使える育毛剤は、“M-1育毛ミスト”を詳しく見る
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