プロペシアの性機能に関する副作用は本当です

日本毛髪科学協会の認定講師で毛髪診断士の けんぞう です。

今日もご覧になっていただきありありがとうございます。

今日も科学的根拠に基づいた育毛関連の情報をお届けしたいと思います。

 

はじめに

プロペシアの性機能に関する副作用って、、

1,000人に1人だから、、、大丈夫!と思っていませんか?

あなただけでなく、実際に処方する医師ですら、

性機能や性欲は気分に左右されるから、、、

と説明する医師が多いのです。

しかし、

日本ではほとんど話題にならないのですが、

海外では訴訟問題が起きるほどの大事になっているのです。

 

プロペシアの性機能に関する副作用は気分次第だから!

果たしてこんな脳天気に考えて良いのでしょうか?

 

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プロペシアの副作用は嘘ではない

ついにアメリカも腰を上げたのだ

2014年4月12日に、アメリカのFDA(注;日本の厚労省に相当する機関)は、
メルク社が販売するプロペシア1mg(注;フィナステリド1mg含有)と、プロスカー5mg(注;フィナステリド5mg含有)に対して、
性機能不全勃起不全射精不全の危険性を製品の注意書きに追加するように、
メルク社に正式要請したと発表した。
またプロスカー5mgについては、精子に影響をおよぼす可能性も有ることも発表した。

 

このことは、アメリカCBSニュースやワシントンポスト紙でも紹介された

プロペシアに副作用の警告

 

(CBS News) Merck’s baldness drug Propecia is taken by many American men with thinning hairlines. The drug, known generically as finasteride, is also sold by Merck as a different pill Proscar to treat an enlarged prostate. The U.S. Food and Drug Administration has announced label changes for both drugs, saying they could cause sexual side effects in the men who take them.

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Propecia labels will now include warnings for libido disorders, ejaculation disorders, and orgasm disorders that continued for men even months after stopping the drug, the FDA says. Proscar’s label will include a “decreased libido” warning that continues after drug discontinuation. Both drugs’ labels will also include a new description of reported cases of male infertility and poor semen quality that improved after patients stopped taking the drug.

 

今回の発表によると、プロペシアやプロスカーと性欲減退や勃起障害などの性機能不全との因果関係が明確になったとするものではないにしろ、

プロペシアやプロスカーを服用している患者、服用を検討している患者に対し、

それらの症状が薬の服用中だけではなく、使用中止後も起こる危険性のある事を、プロペシアやプロスカーの注意書きに記載するだけではなく、

処方をする医師もプロペシアやプロスカーの服用者に説明するよう求めたのです。

 

副作用は服用中だけではなく、使用中止後も起こる危険性がある

 

 

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服用中止後も副作用がある

プロペシアの副作用は、服用を中止後に改善するといわれているのだが、その後の経過観察などで再発やさらなる治療が必要な状態が続くことが発表されている。

これは、

フィナステリド症候群

といわれ、

世界で初めてプロペシアなどのフィナステリドの副作用や後遺症を発表したジョージワシントン大学のマイケルアーウィング博士が改めてフィナステリド症候群の副作用や後遺症について研究をまとめ、

2014年1月に、泌尿器科の医療ジャーナルSexual Medicine Reviewsに発表したものです。

プロペシア症候群

Conclusions
Persistent adverse effects of finasteride in younger men include erectile dysfunction, low libido, lack of orgasms, depression, and decreased alcohol consumption. One study has found lower levels of several neurosteroids in this population. Out of the various persistent side effects, erectile dysfunction and decreased alcohol consumption have been the most studied in animal models. Further research is needed on who is susceptible to the persistent adverse side effects of finasteride and on the underlying mechanisms of the medication. Irwig MS. Persistent sexual and non-sexual adverse effects of finasteride in younger men. Sex Med Rev 2014;2:24–35.

論文では、フィナステリドの副作用や後遺症の概要を示し、

フィナステリド製剤で製薬会社が認可当初におこなった臨床試験結果において2%程度で精力減退やリビドー、

勃起不全などの症状が発現したものの服用中止後には改善したとされているが、その後の経過観察などで再発や治療が必要な状態なのか検証が継続して行われていなかったことなどが紹介されている。

同様に、フィナステリド5mgのデュタステリドやプロスカーなどの、前立腺肥大の治験でも経過観察が行われておらず、

服用によって生じた副作用に対して継続的な治療が必要か否かなどの治験結果が製薬会社から発表されていないと指摘しています。

さらに、他の研究者の68の学術論文をも引用し、フィナステリド製剤には副作用や後遺症が存在することを記載しています。

 

日本では副作用に無関心

プロペシアの開発国でもようやく副作用問題に腰を上げたのですが、2009年に初めてスウェーデンでプロペシアの副作用問題が取り上げられました。

それによって、EU諸国では2010年に注意書きが追記され、イギリスでも2012年に注意書きの追記が行われています。

日本におけるプロペシアの注意書き

下の資料は国内のプロペシアの添付文書です。

プロペシアの副作用

たったこれだけです。

また、発売元のMSD社(旧;万有製薬、メルク社の日本法人)のホームページには、プロペシアの副作用については、

『国内で実施された臨床試験(1年間)において、4.0%(276例中11例)に副作用(臨床検査値異常を含む)が認められています。主な症状はリビドー減退1.1%(3例)、勃起機能不全0.7%(2例)等でした』

と結果の記載だけに留まっており、諸外国やアメリカの状況から見ると非常に無責任の記載のように受け止められます。

 

 国内では医者も副作用に無関心

日本では、多くのAGAクリニックの医師が、インターネットで『プロペシアの副作用は精神的な問題』としています。

AMD社のプロペシアの監修医師をしている東京メモリアルクリニック・平山の 院長である佐藤明男医師は、6,000人のAGA患者の治療に当たられたとのことですが、自分の著書である『なぜグリーン車にはハゲが多いのか』の中で、

プロペシアがテストステロン(注;男性ホルモン)の働きに影響を与えることはありません。
それどころか、DHT(注;ジヒドロテストステロン)の量が減ると、それを供給する命令が出るためにテストステロンの量が微妙に増えるのです。
つまり、懸念されている男性機能が低下するなどの副作用はないのです。

とさえ書かれているのです。

 

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インターネットでの購入は危険すぎる

2013年のアメリカでのプロペシアの売上げ高は、283億円で、2012年の424億円より低下しました。

メルク社ではジェネリック発売の影響としているのですが、アメリカでプロペシアの副作用が発表された2011年の後と比べても2012年の売り上げは10%の減少し、この落ち込みはジャネリックの影響だけとは言えず、一番の要因はプロペシアの副作用問題だと見られています。

 

国内のプロペシアの服用患者は約50万人と見られています。

しかし、インターネットでの個人輸入による服用者がその3倍はいると見られ、服用者は200万人程度ではないかと推察されています。

個人輸入による服用者は、個人輸入代行者を利用していると見られますが、10月15日の読売新聞によると、『厚生労働省がインターネット上で偽造医薬品などを販売している悪質サイトを強制閉鎖させた』とのことです。

また、輸入代行者の商品リストを見てみると、インドのジャネリックメーカーの商品がほとんどです。

フィンペシアはプロペシアのジャネリック

インドは医薬品の特許条約に加盟していないため、特許が切れていない医薬品でも製造することができるのです。

プロペシアのジャネリックとして国内でも有名なフィンペシアはプロペシアと同じ成分とのことですが、その保障はありません。

さらに、フィンペシアの錠剤のコーティングでは「キリンイエロー」を使用していますが、キリンイエローは、日本では、化粧品などの添加は認められていますが食品に添加することは禁止されおり、発がん性があるとの報告もあるようです。 

プロペシアを服用したいときには必ず医者から処方してもらうべきです。

プロペシアの薬代は1ヵ月で10,000円程度です。

インターネットでの個人輸入では1/2~1/3の値段で手に入れることができますが、
月々5,000円程度のお金を惜しんで健康を損ねたら馬鹿を見るのは貴方です。

プロペシアばかりがAGAの治療薬ではない

確かに国内ではAGAの治療薬はプロペシアだけです。

しかし、プロペシアを飲めばAGAが直ぐにでも治るように思ってはいけません。

いくら良い育毛剤があっても、

  1. 髪に毛にいい食べ物
  2. 髪の毛にいい頭皮環境
  3. 髪の毛にいい育毛剤

良い髪を育てる

 の三拍子が揃わなければ髪の毛は生えてこないのです。

プロペシアには副作用があることは世界の情勢から見て間違いがありません。

しかし、プロペシア以外のM字ハゲの育毛剤もあるのです。

最後の選択肢としてプロペシアを服用することも否定はしませんが、必ず、医者に処方してもらうことをオススメします。 

・プロペシアに副作用があることは間違いない
・1,000人に1人だからとの考えは無謀、その1人は貴方かも知れない
・服用を止めても副作用は直ぐには治らない
・日本の医師はプロペシアの副作用に無頓着過ぎはしないか

詳しく見る >>> 性機能の副作用がないM字ハゲの育毛剤

 

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